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全てが終結したこの世界で  作者: 兎鈴
0章 プロローグ
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プロローグ:緊急任務

 整備し終えた八七式を背負うと、パーカーの下に隠れているポーチに弾の入った予備マガジンを二つと携帯用食糧を入れた。

 フードを被ると、自室の扉を開ける。

 ほぼ同時に、隣の部屋の扉も開き、中からレーザーライフルを持った戦闘服姿の女が出てきた。


「あら、彩夏じゃない」


 女は彩夏を見ると、にっこりと笑った。Nemesisの副隊長、イリヤ・バブーリンだ。

 彩夏と同じ速度特化型で、戦闘時のポジションは遊撃。いつも口うるさいが、表裏の無い性格なので、仲間から信頼されている。


「そうそう、さっき新しい携帯型食糧を作ったんだけど、食べてみない?」


 そう言って、イリヤはポケットから細長い袋を出した。

 イリヤは料理が趣味で、任務が無い時は生活区域の調理場を勝手に借りて料理を作っている。

 機人は食糧が無くても一ヶ月ほどは生存可能だが、電子頭脳などをフルで起動させるためには相応の電力が必要で、その電力を体内で生み出す方法として、食糧のエネルギーを利用する。

 電子頭脳による感覚遮断は可能だが、電子頭脳にかかる負担がかなり大きい。そのため、一部の機人を除いて、基本的には腹が減る。特に彩夏は、Nemesis内でもかなり食べる方だ。


「ありがとう」


 袋を受け取った彩夏は、すぐにその袋を取り、入っていた棒状の食糧にかぶり付いた。


「……どう?」

「美味しい」

「そう、良かったわ。後で他の仲間にも配らなきゃね」


 すぐに食べ終わった彩夏と喜んでいるイリヤは、生活区域の隣にある多目的区域へ向かった。


◆◇◆◇◆


《任務開始》

《目標地点到達予想時間:50秒》


「よし、行くぞ」


 今回の緊急任務は、ロバートとイリヤに加えてアントニオとハンター、そして彩夏の五人でやることになった。

 多目的区域の中央にある出撃用ゲートに集まった五人は、強襲用VTOL機に乗り込む。すると、天井が開き、VTOL機が飛び始めた。


《八七式の充電開始》

《降下まであと15秒》

《降下用装備の着用を確認》


 八七式を手で持ち、背中にパラシュートとジェットパックが入った箱を背負う。


「作戦開始だ。武運を祈る」


 機内で敬礼をしたロバートに、敬礼を返す。


「行ってきます」


《降下開始》


 ハッチが開く。ほぼ同時に床を蹴り、彩夏は空中に躍り出た。

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