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第十五章、絆7

卸本町の蜃気楼オリジナル文章

http://blogs.yahoo.co.jp/kome125/folder/1515222.html

そして外に出た仲間達。



春菜は良子に連れられ、向かいの駐車場へと足を運んだ。



良子は自分の車の前に立った。



その車は外国製の高級車で、キーレスエントリーでロックを解除した。



圭子と洋子も、良子の車に乗り込んだ。



春菜は、後部座席に乗り込み、「おんぼろバス通勤から随分、進歩した様な気がする..」。



三人集は大笑いで、洋子、「春菜から言わせれば、



40年も瞬時にぶっ飛んで来たのだから、カルチャーショックだねぇ!」。



春菜、「しかも良子さんが、こんな高級車の運転席に座ってるなんて、



気絶する程に驚きよ」。



圭子、「春菜は貧乏暮らしの、良子しか見てないからねぇ」。



春菜、「洋子さんの口から、カルチャーショックって、



言葉が出たのも驚き、横文字嫌いだったのに!」。



すると洋子の怒りの小鉄拳が、一発春菜の頭に落ちた。



春菜は、「痛て..」と言い、



頭を抑えながら、「このゲンコツは変わってない」と、呟いたのであった。



三人集は笑った。



すると洋子はコートのポケットから、リボンが付いた箱を取り出した。



それを春菜に渡すと、春菜は、「へ..、なんですか?」と答えると、



洋子は、「開けてみな!」と、答えた。



春菜は箱を開けると、目新しい最新式の携帯電話だった。



洋子、「あんた聞くけど、自分の携帯はどうしたんだい?」。



春菜、「あ..あ~、売りました!」。



そして三人集は、また笑った。



圭子は自分のコートから、一枚のクレジットカードを取り出し、



助手席から手を伸ばして、後部座席に居る春菜に見せた。



圭子、「ほれ!、あんたその、売ったお金を過去に忘れてるよ」と、



それを前を向きながら、春菜に渡した。



洋子、「未来を教えてくれたお礼に、使わずに取って置いたよ」。



良子、「貰った30万も、埋めて置いたわよ」。



春菜は受け取り、「有難うございます。



でもこれは頂く事は出来ません。



今まで私を見守って、くれただけで十分です」。



洋子、「遠慮するんじゃないよ、



春菜が未来を教えてくれたお陰で、ガッポリ稼がせて貰ったから..。



それはそうと、本当にあの携帯は、何処に行ったんだろうね?」。



圭子、「その前に、何故地下倉庫の物置は、過去と未来と繋がったのか?。



それと何故春菜は、戻って来れたのか?」。



春菜、「宇宙人の仕業かも!」。



三人集は納得した。



良子、「さてそれでね、私の夫そう春菜の前世のパパは、



設計士を営んでいたの、私も同じ様に設計士の資格を、取得したのだけど、



年齢的にも後が無いのよ。



息子も家業を継がずに、東京でサラリーマンになったの、



娘は我が社のサイドビジネスの、レトロ屋を営んでいる訳で、



春菜、Computer Aided Design つまりキャドの資格を取得して、



私達の事業に貢献してくれない?。



もちろんその資金は、我が社が持つから、私の下で働いてくれないかしら」。



春菜、「そうか!、それを継がせたくて、人生のキャリアを私に積ませたい為に、



派遣で働たらかせて、試練を与え、働く意欲が増す様に仕組んだ」。



良子、「それは私が仕組んだのでは無く、神様のお告げよ!」。



春菜、「神様のお告げでは無く、神様になった人からのお告げね..」。



洋子、「お~!、以心伝心は健在じゃ!と、神様からのお告げが来たわい!、



アハハハハハ!」。



圭子、「さー、お腹が空いたから、晩御飯食べに行くわよ!」。



洋子、「春菜は何が食べたいのよ?」。



春菜は迷わず、「オムライス~!」と、叫んだのであった。



皆んなは大笑いで、外車はこの町から去って行ったのであった。




fin。





卸本町の蜃気楼 パターン1



(未来からの訪問者)



原作:Shiny Pastel Moon



完成日: Ver2.2 DATE 2012.2.15



この物語はフィクションであり 登場する人物、建物は 一切存在しません。


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