第一章 夢? 3
卸本町の蜃気楼オリジナル文章
http://blogs.yahoo.co.jp/kome125/folder/1515222.html
春菜は三人に連れられて、町を歩いていると、
一台の4トントラックが、止まった。
運転席から顔を出した、若い男性が、「よお!、今から仲良し三人組で、お食事かい?」。
春菜の隣のデスクの女性が、「そうよ!杉浦君はもう済ませたの?」。
杉浦、「あぁ!、アンパンと牛乳で..」。
もう一人の女性が、「質素ねぇ~」。
杉浦、「金貯めてるからさ!」。
するともう一人の女性が、「将来ボウリング場、経営するんだって?」。
杉浦、「今の所の目標はそれかな..」。
女性達は、「へぇ~..」と、頷いた。
杉浦、「それより、後ろの女の子、新人さんかい?」。
春菜のデスクの隣の女性が、「あらぁ~、気になるの..」と、意味深な表情で答えた。
杉浦、「そ..そうじゃないよ、珍しいからこの三人以外で、
一緒に歩いている女性を見かけるの」。
春菜は、その時深々と頭を下げて、「中川春菜と申します」と、答えたのであった。
杉浦は、「高校卒業したばかりなの?」。
すると春菜の、隣の女性が、「そう言われれば、その髪型から言うと、
去年まで高校に通っていた様な感じだけど、幾つなの?」。
春菜、「25です..」。
皆さん驚いた。
この当時の人から見ると、春菜は幼く見えた。
髪はストレートでボブ、毛先がすいてある。
ストレートで黒髪とは、女子高生の定番のスタイルだった。
髪を耳に掛けたスタイルは、この当時の清純派で売っている、
16~18才のテレビのアイドルそのものだったので、
隣の女性が、「あんたパーマ掛けないの?」。
春菜、自分の髪を触りながら、「私ウェーブはちょっと...」と、躊躇った。
杉浦、「まあ、パーマが流行とは言っても、個人の好みもあるさ!」。
隣の女性、「ウェーブって..サーフィンの話じゃなくて、パーマの話してるのよ!」。
<作者:この当時の人は、ウェーブと言えば、サーフィンでしか、表す要素が無かった。>
なので春菜は、「.....」、黙り込んだ。
杉浦、「それでは、また後で会社で..」。
そう言って車を走らせ、去って行った。
それを見届けこの四人は、歩き出した。
そしてメガネを掛けた女性が、「今日は何を食べに行く?」。
すると、春菜のデスクの隣の女性が、「定食屋のおかずも、安いけどいささか飽きたわね~」。
ため息を付いた。
メガネを掛けた女性が、「今日は弾んで、洋食で行きますかぁ!」。
威勢良く叫んだ。
もう一人の細面の女性が、クスクス笑いながら、「オムライスもしゃれてるわね」。
メガネの女性、「そうしよう!」。
細面の女性、「では、オムライスを食べに行きましょう!」。
すると四人全員、満場一致、「賛成!」。
手を同時に上げた。
そして早速、洋食屋に向かう四人だった。
この物語はフィクションであり、登場する人物、建物などは実際には存在しません。




