表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
36/37

終わりと始まり——“街”を取り戻す日

後日、三人に対して捜査が開始され、

滝本は詐欺罪、村上は補助金不正受給と横領、川崎は公文書改ざんの容疑で取り調べを受けた。



桜川市の再開発計画は白紙に戻され、商店街は保存・再生へと動き出す。


春。


再び開かれた「桜川マルシェ」には、多くの笑顔と希望が集まった。



悠斗のスピーチが、人々の心を震わせた。



「僕は、今日ここに立つまでに、何度も思いました。

なぜ、“正しいこと”を選ぶのがこんなにも難しいのかって。

なぜ、声を上げただけで、嘘つきと呼ばれ、邪魔者とされるのかって。

……でも、気づいたんです。」



「それでも僕たちは、声を上げる側にいなきゃいけない。

なぜなら、黙っていれば、誰かの夢が、誰かの生活が、踏みにじられていくからです。」



「この街は、誰かのものじゃない。

権力のものでも、金のものでもない。

僕たち——ここに生きて、汗を流して、祈って、笑ってきた人たちのものです。」



「僕たちは、“誰かの声を踏みつけて進む未来”なんて、望んでいません。

僕たちが選びたいのは、“ともに生きる未来”です。

互いの違いを尊重し、傷ついた人の隣に立てる街。

希望が、ただの飾りじゃなく、“日常”になる街です。」



「その未来のためなら——僕たちは、何度でも立ち上がります。」



「たとえ倒されても、諦めなければ、それは“終わり”じゃない。

僕たちは、もう二度と、黙らない。

この街に生きるすべての人のために。

——ここに、“ともに生きる街”を、築き直していきます。」




舞台裏から、三浦が穏やかにつぶやいた。

「……ふん、一丁前なことを言うようになったな。」



佐伯は、深く頷いた。

「次の世代に、託せる」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ