表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

凪いた

作者: 月蜜慈雨

泣いた気まぐれが拡散した

胡散臭い舌噛みちぎった

臭いものに蓋をした木の板が剥がれ落ちた

撹乱した部屋の渦には

汗と涙とデエビゴが乱れ撃って

ここの頭の中を知りたい

苦しそうなぬいぐるみがこちらを見上げた

捨てられないな何もかも

捨てなきゃいけない何もかも

犠牲を払った対価は一握り

一握りの玉座だけ

鳴いた叫んだ吹っ飛んだ

余りに無惨な灯火が

蕩けるような夜だけを遺して消え去る

どうにかしている

こんなちっぽけな悲劇の為に

床に染みを作るんだ

焦っている分かっている怖がっている分かっている

真冬の夜空を信じられたらよかったのに

夏の積乱雲を見つめ続けられたらよかったのに

馬鹿みたいだよね

腕をもぎたくて仕方ないんだ

分かっている

ありがとうとさよならを

どうかここが永遠でありますように



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
『凪いた』というタイトルから引き込まれ、綴られていく言葉の一つひとつもとても印象的です。 真冬の夜空を信じられたらよかったのに 夏の積乱雲を見つめ続けられたらよかったのに この二行が特に心に残りま…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ