凪いた
泣いた気まぐれが拡散した
胡散臭い舌噛みちぎった
臭いものに蓋をした木の板が剥がれ落ちた
撹乱した部屋の渦には
汗と涙とデエビゴが乱れ撃って
ここの頭の中を知りたい
苦しそうなぬいぐるみがこちらを見上げた
捨てられないな何もかも
捨てなきゃいけない何もかも
犠牲を払った対価は一握り
一握りの玉座だけ
鳴いた叫んだ吹っ飛んだ
余りに無惨な灯火が
蕩けるような夜だけを遺して消え去る
どうにかしている
こんなちっぽけな悲劇の為に
床に染みを作るんだ
焦っている分かっている怖がっている分かっている
真冬の夜空を信じられたらよかったのに
夏の積乱雲を見つめ続けられたらよかったのに
馬鹿みたいだよね
腕をもぎたくて仕方ないんだ
分かっている
ありがとうとさよならを
どうかここが永遠でありますように




