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帝国動乱 〜消えた第一皇子は何を想ふ〜  作者: 笛吹きは謳う
第一章消えた第一皇子
7/7

第一章 消えた第一皇子  嵐の前の静けさ①

投稿遅くなってほっっとうに申し訳ありません。

最近は忙しくてサボってました。(まぁ不定期投稿なんですけどね)これからは3日一話ぐらいのペースで投稿できるよう"頑張ります"


話は変わりますが、今日「ルチルクォーツの戴冠」が完結しましたねー僕が読み始めたときはまだ五十話ぐらいの時でその時から楽しく読んでいたので、寂しくなりますね。まだ読んでませんが、新作が投稿されてるみたいなので、そっちも読みたいと思います。

突然こんな話をしてすいません!もしこの作品を知らない人がいたら、是非読んでみてください!めっちゃ面白いです!

(なぜ私は勝手に宣伝してるんだ?)




襲撃から4ヶ月が経ち、再び帝城にも平穏が戻りつつあった。

しかし、依然として闇ギルドについての情報は少なく、この平穏はあくまでも、期限つきのものになるだろう。


「最近は書類仕事ばかりで体がガチガチだな。」

そういってバーベスクは体をグッと伸ばした。襲撃によって様々な仕事が滞ってしまい、そのツケが今回ってきていたのであった。

「こんなに座りっぱなしだと、体が鈍るな。少し運動しに行くか。」

そう言って準備をすると、近衛騎士団詰所にいった。この詰所は皇城の中にある近衛騎士の常駐施設で常時50人程が様々な事態に対応できるよう、待機している。施設内には訓練所、食堂、仮眠室、シャワー室、などがあり24時間どの時間帯でも警備を緩めないための工夫がされている。また、皇族が武芸を学ぶ場所としても利用されており、バーベスクも例に漏れずここで幼い頃から鍛錬をしていた。


・・・・・・・・・・


キンキンキン  キンキン

バーベスクが訓練場に訪れると剣戟の音が鳴り響いていた。中を覗き込むと数人の騎士達が鍛錬をしている。しばらく観戦していると、休憩をしていた1人の騎士がバーベスクに気付き、駆け寄ってきた。

「声を掛けるのが遅くなってしまい申し訳ありません、殿下。」

「いや、問題ない。事前に来ることを連絡していなかったのだから。」

「殿下ここへはどのような御用で?」

「少し体を動かそうと思ってな。準備運動が終わったら、打ち合いもしたいから、人を呼んでおいてくれ。」

「承知いたしました。」


バーベスクは剣を上段に構え、無心で振り下ろす。ただそれだけの動作を何度も繰り返す。しかしこの動作をバーベスクは一番大切にしており、これによって書類仕事で鈍ってしまった感覚を取り戻していく。


「ふう、こんなものか。やはり定期的に運動しないとだめだな。」

「殿下、こちらの準備は整いました。いつでもお声がけください。」

「ああ、ありがとう。すぐ行こう。」


・・・・・・・・・・


バーベスクとそれに向き合った騎士はお互い向き合って、礼をする。周りには詰所中の騎士達が詰めかけ、ちょっとした騒ぎになっていた。久しぶりにバーベスクが試合をするということで集まったのだ。


2人は剣を正眼に構えた。訓練場が静まりかえった。その後、2人共飛び出しゆっくりと剣戟が始まった。剣を振い、それを弾く、または避け、剣を振る。たったそれだけのことを繰り返す。だがそのスピードはだんだんと速くなっていく。やがて、騎士の方が防戦一方になり、バーベスクが怒涛の攻撃を仕掛ける。さらに、剣の音は速くなっていく。そして、試合開始から5分が経った頃バーベスクが相手の騎士の首元に剣を添えた。

「負けました。」

騎士がそういった。バーベスクが剣を下ろす。訓練場は一瞬の静寂の後、ざわざわと騒がしくなった。皆、バーベスクの剣について話し合っている。それだけバーベスクの剣には何かがあるのだ。


少したった後、バーベスクが口を開いた。

「いやーいい運動になった。相手してくれてありがとう!」

そういって相手の騎士と握手をして、訓練場を去った。

その騎士は皇族と握手した事に呆然としながら、その背中を見送った。そして、これでもバーベスクは全力で戦っていない事を思い出して、また呆然とした。



帝国剣術とバーベスクの剣術


帝国剣術

相手の攻撃を徹底的に守り、隙を見せたタイミングでカウンターを仕掛け、それを起点に怒涛の攻撃を浴びせるという特殊な剣術。しかし、守り、カウンター、攻撃がどれも強力で、このコンボが成功しなくても十分強いとかいうバグってる剣術。まさに帝国の剣術といえる。

今回はお互いに帝国剣術での試合だった為、お互いが攻撃を仕掛け、それを守りつつ隙を狙ったためこのような単調な試合になった。帝国剣術同士で戦うとこうなりがち。


バーベスクの剣術

バーベスクは帝国剣術のほかにも2つの性質の異なった剣術を使いこなす。それらの剣術全てが達人級の腕前で、帝国剣術にいたってはトップである。しかし、本当に恐ろしいのはそれらの剣術を柔軟に組み合わせて攻撃を仕掛けることである。これによってバーベスクはどんな状況下でも無双する。また、試合のとき相手の剣士はバーベスクが多種多様な技を使ってくる為、非常に対応しにくいという効果もある。


今回の試合はバーベスクが帝国剣術以外の剣術を使わなかった為、試合になったといえる。(使ったら、一瞬で終わる)

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