翔さん、甲子園出場のプレゼントは何が良いですか?
「翔さん、何か欲しい物ありませんか? 甲子園出場決めたら何でもプレゼントしますよ。何が良いですか? お金の心配は要らないです。売れっ子MEWチューバーのひろたんに任せて下さい(笑)車とかどうですか?」
「そんな高価な物を歳下の男の子から貰えない。気持ちがこもっている物が嬉しい。君は絵が上手いから、俺の事を描いてくれないかな? リクエストとして、マウンドで投げる俺ね」
「そんなんで良いんですか? じゃあ、描いて渡します。せっかく翔さんに似合いそうな車をオーダーしようと思ってたのに、残念です。世界に5台しか無いやつですよ」
「ひろき君、幾らする車をプレゼントする気だったの? そんなお金が君にある訳無いでしょう。驚くからやめて」
「5億ちょいくらいかな? 余裕ですって。僕の動画平均再生数知らないんですか? 翔さん、知っといて下さいよ(笑)」
「君が来年に払う所得税を理解して無い事だけは理解した。絶対に知らなかっただろ?」
「男が税金払うんすか? 男は希少なのに? 優遇されて無税が基本っしょ(笑)まあ、流石にそれは無いとして、微々たるもんでしょ(笑)」
「日本皇国が男性に課している税率は99.9%。自分が自由に出来る金は0.1%でしょうが。君はもうちょい、社会を知りなさい」
「翔さん、嘘ですよね?」
「嘘じゃない。君が5000億円稼いで初めてその車が買えるの。MEWチューバーでそんだけ稼ぐやつ知らない。だから、絶対に使うな。全部使ったら、ほぼ丸々を親御さんが立て替える事になるぞ」
「何なんですか、この国? あり得ないでしょ。僕、海外に出て行く事にします」
「どこ行くの? 男性の所得を認めない国がほとんどよ。下手すれば、奴隷にされる国だってあるんだから、絶対に止めとけ」
「違う。思ってたのと違い過ぎる。詐欺とかじゃない。男にとって、ろくでもない世界だ」
「ひろき君、理想郷言ってたでしょ。全然違うからね。圧倒的少数の男を優遇してどうすんの? 締め付けて管理した方が都合が良いの。男性の人権向上を目指す団体もあるけど、期待は出来ないね」
「じゃあ、この世界の男が引きこもってんのは?」
「働いても、マッチングの謝礼金貰っても、99.9%は税金で持ってかれるからね。外は怖いし、普通の神経してたら引きこもってしまうんじゃない?」
「最悪ですよ。僕が自由に出来るお金が20万ちょい。本当に笑えません」
「男性にも非課税となる収入があるよ。調べた?」
「知らないです」
「献精ノルマ達成報奨金の3万8千円。君が苦労して、金掛けて、時間も掛けて、人手も借りて、稼いだ金を献精6回で追い越すよ」
「翔さん、マッチングも税金取られるなら、みんな献精に走るじゃないですか」
「そうだよ。マッチングで得られる税収が何に使われるか予想付く?」
「どうせ、ろくでもない事でしょ」
「女性の人工授精無償化の財源だよ。俺は喜んで払うわ」
「文句が言えない」
「言う奴はクズだろ。まあ、それで実現出来てんだから、男性の社会貢献も捨てたもんじゃない。金の使い道が福祉じゃなかったら、性的搾取だけどね」
「翔さんもプロ野球選手になっても稼げないんすね」
「稼げたら良いけど、間違いなく嫁さんに食わせて貰うね(笑)」
「ヒモだ(笑)ヒモだ(笑)」
「笑うなよ。君も間違いなく、同じになるよ」
「それは悲しいっすね。僕もお嫁さん貰って、養って貰います」
「ホンマにクズ男のやり取りだね(笑)」
「この世界が悪いんです。僕は悪くないです。ところで、翔さんはお見合いするって本当ですか? 記事で読んだんですけど」
「お見合いの話は本当だよ。まあ、本家の伯母様の案でお見合い話が来る前にこちらから持って行けば良いってさ。俺の身分で上の方々に見合い話持って行ったら、断るのが美徳だそうだ。逆をされたら断れないからだって」
「それ、着初め式の時とまんま同じパターン。翔さんがハーレム築く未来しか見えません」
「着初め式の事も教えてくれなかったし、前例主義の伯母様にも困ってんだよ。優しい良い人なんだけどさ。話持って行った矢先に了承された。見事に伯母様の目論みが外れた訳」
「で、どうなんですか? 婚約者さんは大丈夫なんですか?」
「結婚してくれる条件に俺が側室を迎えるってのがあったし。マジでこっちの常識が分からない。まあ、見合いするよ。高蘭家の御令嬢と伊集院家の御令嬢が決定した相手」
「高蘭奏音様、伊集院家の月姫様と峯姫様? モゲロ」
「さあ? 相手が決める立場だからね。俺は月姫様と峯姫様には世話になったから異存は無い。流石に高蘭家と伊集院家の御令嬢が神原分家の側室は無いよ。程よくお断りされて終わり」
「貴族も大変ですね。この鈍感ヤロー」
「幻想抱かれたままで結婚してもお互いが不幸になるだけだよ。俺は外面が良いからね。と言うよりも、本当にベンジャミン・キャノン、小谷、工口があの人達なのかな?」
「ギャップ萌えとは違う気がしますから、無いんじゃないでしょうか?」
「奏音様は勘当された時に改姓改名したって聞いたから、つじつまは合うんだよ」
「ベンジャミン・キャノンさん、小谷さん、工口さんは嫌いなんですか?」
「いや、めちゃくちゃ好き。あの人達と結ばれたら、毎日がきっと楽しいよ」
「僕は殿下と結ばれたいですよ。でも、殿下が好きな人が翔さんだって分かったし。無理っぽいですね」
「潔く身を引くのも俺は嫌いじゃないけど、ひろき君が本当に殿下の事が好きなら簡単に諦めるのは良くないよ。やるだけやって、それでもダメなら諦めて良い。俺は花梨先輩に1度はフラれた」
「翔さんの婚約者、竹下花梨さんじゃないですか(笑)黙ってます」
「ありがとう。と言う訳で俺は皇配レースからは脱落した訳です。臣下として仕えます」
「愛人枠あるじゃないですか(笑)」
「愛人はやだな〜まあ、俺と殿下は御縁が無かったの。こればっかりは仕方ないでしょ」
「翔さんが脱落してくれたおかげで、失恋して傷付いた殿下を僕が慰め奉りまする(笑)」
「ひろき君、サイテー。まあ、本当に殿下が俺の事を好きって言ってくれるなら、きちんと向き合うよ。それが最低限の礼儀だからね」
「何か、殿下が翔さんの事を好きな気持ちが少し分かった気がします。やらないか?」
「このやり取りが流出したら、俺達マジで恋仲にされるぞ(笑)」
「それだけはマジ勘弁(笑)」
「じゃあ、プレゼント楽しみにしてるね。ちゃんと飾らせて貰います」
「売ったら、車買えますかね(笑)」
「売らないから(笑)でも、税金引かれた金額で最初の限定車買えるなら迷うかも(笑)」
「売れたら、ドライブしましょうね」
「ドライブした先で2人仲良く誘拐されて、搾精エンディングで宜しければ」
「そうでした。ここはそんな世界でした(笑)翔さん、必ず甲子園に行って下さい。お見合いは相手からアプローチされても絶対に断って下さいね。傷心の奏音様、月姫様、峯姫様を僕が慰めます」
「ひろき君、クズ過ぎ。まあ、俺が好きなのはベンジャミン・キャノンさん、小谷さん、工口さんだからね。貴族の御嬢様はちと苦手」
「そんな奴らは実在しません(笑)」