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島の国 -2-

島の国。

央の六国にありながら、小規模なこの国家。

十七大陸における島の国の立地。

そして現在の状況。

統一戦線は、一度始まってしまえば、その戦火は全土へと拡大すると言われている。

歴史上、統一戦線は、規模の大小はあれど、ほぼ十七大陸の全てにおいて発生している。

それはつまるところ、どの国家でも統一戦線の火種となりうるのである。

十七大陸が、十七の国家で無い頃から、統一戦線は史上存在していると言われている。

この大陸の人類史が、そのまま統一戦線の歴史であると言っても、大きな違いは無いだろう。

それほどまでに忌避するべき統一戦線ではあるものの、戦間期は非常に平穏に過ごす事が出来る。

中でも央の六国は、その豊かな経済力と、交易による国力によって、その反映を謳歌している。


十七大陸のそれぞれの国の名前は、その国の特徴などを元にして名付けられている事が多い。

高くそびえる山を持つ山の国、国土のほとんどが草原で構成されている草原の国、といったような具合だ。

そういった国家の中、央の六国にある島の国。

陸地の国土は非常に小さく、交易用の母港と、ほんの少しの土地を持つ程度の小国である。

だが、それは大陸に保持している国土であって、島の国と呼ばれるだけあって、島の国には大小様々な島が海上に点在している。

各々の島が独自の文化圏を持っていたものの、過去の大統一の際に、島々がまとまり、団結をすることで国家を形成した。

その名残から、陸地にはあまり興味を持たず、各島の発展に力を注いでいるという。

そのため、ひとつの国家でありながらも連邦制のような、島独自の法律を伝統的に所持している。


その多くの島々を束ねているのが、島の国の首長である。

首長だけが、唯一陸地に居を構える事を許される。

許されているとは言うものの、首長府と呼ばれる公邸に入居するだけではあるものの、島の国では陸地に居を構えることはこの上ない名誉であるとされているため、このことが島中に知られると、大いに喜ばれるという。


島の国では、それぞれの島が独自の文化圏を形成していた。

現在でもその名残はあるものの、島の国として、ひとつの国家形成を行った際に、言語や憲法の統一を図った経緯がある。

これにより、島の国は海上に点在する小規模な国家存在ではあるものの、統率の取れた組織を形成することに成功した。

これが、現在でも島の国が独立を保ち続けている、大きな理由でもある。

当然、過去幾度も侵攻の憂き目に遭い、それらを退け続けてきた経験の結果として、現在の形がある。

現在では島同士の結びつきも強くなり、よりひとつの国家としての認識も強まっている。


島の国の最も重要な資源は、観光にある。

各島が、より小規模の島を持ち、そこを旅人に貸し出しするなど、休暇地として他国の民が利用していることが多い。

それもそのはず、島からの姿は絶景が多く、一度でもその国に足を運び入れた者は、そのほとんどが魅了されてしまうという。

それ故に流通も、貨物ではなく観光や遊覧に特化している。


それが現在の島の国という国家である。

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