早速旅のお供ができました
キャラクターを書くのって難しいですね。口調とか特に。作家さんを改めて尊敬します。本当にすごい。
2話よろしくお願いします!
うぅ⋯頭がいてぇ、転移の副効果みたいなものか。周りは⋯木と草だらけだな、こんな森から自力で街まで行くのは辛そうだ。ともかくまずは持ち物チェックと周辺散策か。剣、杖、本あと硬貨、どれも明らかにヤバそうな感じがするけど大丈夫なのか?この本には知識が詰まっているんだったか、少し調べてみるか
「ここはハウの森ですね!」
うわっいきなり声が!いったいどこから!?
『驚きましたぁ?私は本の精霊、あなたが神様に貰った本に宿る精霊です!』
「ほ、本当にこの本が喋ってる?」
『少し違います、本では無く本に宿る精霊が喋っているのです!』
な、なるほど?いきなり過ぎてちょっと頭の中混乱しまくってるけど、神様がくれたサポート役?みたいなものなのかな。精霊ってのがそれっぽいし
「えっと⋯君?には名前とかあるの?あと⋯そうだな、どうやって喋ってるのか聞いてもいい?」
「私に名前は無いです。良い名前が思いついたらぜひ名付けてください!」
「わかった考えておくよ」
『そして私の喋り方の秘密ですが、これはテレパシーです。頭に直接話かけるってやつです』
「へぇ⋯テレパシーか、そんな便利なものがあるんだな流石異世界といったところかな?」
『便利ではありますがテレパシー自体はあまり使われていません』
「えっそうなの?なんで?」
『習得方法に謎が多く、何より難しいので一部の種族の間でしか使われていないのです』
「なるほどなぁ、俺も使えたら便利だと思ったけど諦めるか」
『待って下さい!諦めるにはまだ速いですよ!あなたが今手にしているのは、この世のあらゆる知識が記されている本ですよ!』
「つまり、習得方法が載っているってこと?けど難しいはずじゃ?」
『そこは大丈夫です。独学では難しいという話なので。そしてあなたには私がいるのですから、これくらい余裕で習得できますよ!』
「なるほど確かに?じゃあ習得してみようかな」
『では少し待っていて下さい調べてみます。』
調べるってのは本でってことだろうな、自分で地道にページをめくらずに済むのはいいな。暇だし少し周りの散策でもするか
▼▼▼
『調べ終わりました!』
思ってたより早いな、辞書の倍くらいの分厚さの中から探し出すのは相当かかると思ってたけど
「それで、どうだった?」
『はい!このページに載ってますよ』
「うーん⋯わからない、魔法のことさえ何も知らないってなると難しすぎるな」
『そこはご安心を!まず、本の一番最後のページにある魔法陣に指を触れてください』
本の一番最後⋯「こうか?」
『では、深く深呼吸をして指先に集中してください』
「すぅぅぅぅ⋯⋯はぁぁぁぁ」
──うああ!?頭が⋯いったいなにが⋯!?
「はぁはぁ⋯」
『だ、大丈夫ですか、落ち着いたらテレパシーのページをもう一度読んでみてください!』
えっ?あれっ理解できる!?魔法の知識も頭から流れ出てくるみたいに
『それも神様からのプレゼントですね!』
本当に凄いな神様っていうのは
『では習得に移りましょうか!』
▼▼▼
『へぇ、本当に面白いなこれ!どう?ちゃんと届くようになった?』
『うんうん、こちらにも問題無く届いています!もう完璧に近いのであとは日常的に使用して慣れていきましょう!』
『そうだな!じゃあ次は⋯街に行くか、案内できる?』
『はい、もちろん!ここから1番近いのはレヴィン王国ですね。案内します!』
『よろしく、あっそうだ君の名前を思いついたんだけど、シェフィとかどうかな』
『シェフィ⋯うん、良いですね!気に入りました!私は本の精霊シェフィよろしくお願いします!』
『俺は⋯』ん?まてよ?『?』異世界の名前ってカタカナ表記か?日本の名前が珍しくなったりしないか?まあ、とりあえずこれからは神田は名乗らずにアオイって名乗ることにするか。
『あっごめん、では改めて、俺はアオイこれから先きっと長い旅になると思うけどよろしくな!』
『はい!』