別れと始まり
弍へ乱ですよろしくお願いします!
小説を書くことすら初の人間の初投稿です。キャラクターの言葉遣いすら危うく、拙くて子供っぽい文章ですがよろしくお願いします!
俺は「神田葵」16歳高1 趣味はゲームと弟と遊ぶことだ。両親はおらず、11歳の弟「陸」と父の兄の叔父さんと暮らしている。けど、叔父さんは仕事で忙しく家に居ることが少ないので2人暮らしと言ってもいいくらいだ。
両親は4年前に結婚20年記念の旅行で事故にあって亡くなった。当時7歳だった陸はその悲しみを受けきれなかった。だから俺は兄として毎日陸と遊びその悲しみを取り払おうと頑張った。
幸い1月ほどで立ち直った陸は不登校気味だった学校にも元気に行けるようになった。それからも俺たちは沢山遊んだ。
互いに大事な支えであり唯一の家族。
けれどそんな日々も崩れ去ってしまう。あれから4年が経ち、俺は事故にあった。雨が降る暗い冬の夕方に買い物帰りの俺に横から来る車が突撃、意識を失った。
気が付くとそこは何も無い暗い空間だった。
「ここは、どこだ?」―「誰もいないのか」そう呼びかけてみても何も起こらない。しばらく歩いていると、丸い青い光の玉があった。近づくといきなり声がした。
「君はまだこの世界に生きていたいか」
(どういう事だ…?)
「もし生きれるのなら勿論生きたい。」
「何故だ」
「僕は弟の側に唯一の家族として居る必要がある。それにやりたい事も山程残ってる」
「そうか⋯君は今植物状態。身体は生きているが意識が無いという状態だ。」
(病院で治療を受けていれば意識も戻って、元気になるのか?)「良かった陸を1人にせずに済むんだな」
「治療で元気にはなるだろうが、起きるには数年かかる」
「そんな…陸は……俺がもっと周りに注意をしておけば」
「私はそんな君にチャンスを与えに来たのだ。直ぐにとは言えないが、早く意識を取り戻す為の」
「チャンスですか?そんな奇跡の様な事一体どうやって」
「私は神。そして君は神の奇跡に選ばれた」
「神の奇跡に…。チャンスと言うことは何かする必要がある?」
「そうゆうことだ。そしてその内容とは、こことは違う世界、所謂異世界で平和を取り戻す勇者となって欲しいのだ」
「異世界で勇者?それはよくある剣や魔法の世界で魔王を倒す感じのですか?」
「そうだ」
「本当ですか?」
「ああ、そしてそれを見事成し遂げれば直ぐに君の意識は戻る。絶対にだ」
「分かりました⋯まだよくわかってはいませんが、そのチャンスやらせてください。どうすればいいですか」
「いいだろう、この場所はその準備と覚悟を問う場所だ。まず覚悟を問おう。異世界で命を落とせばこちらの世界で意識を取り戻すことは絶対に出来なくなる。そして、剣や魔法が普通の世界、魔物も存在する、命は容易く刈り取られるだろう。その世界に挑む覚悟はあるか」
「はい、もちろんです。命を落とすかもしれなくとも、陸が帰りを待っていますから。それくらいのことは覚悟の上です」
「了解した。では旅の準備といこう、先ず異世界はこちらと時の流れが違う、異世界での1日はこちらではその3分の1程度しか時は進まない。」
「なるほど。少しだけ気持ちに余裕が出来そうです」
「では君にこの剣と杖そして本をやろう。この3つはとても重要な物だ。本にはありとあらゆる知識が詰まっているその剣と杖のこともだ。そして君の服と異世界での読み書きと喋ることを問題無く行えるようにした。最後に異世界の通貨だ。これで準備は整っただろう、何か質問はあるか?」
「平和にするという目標のもっと明確な説明くださいませんか」
「そうだな⋯、だが君が思う平和で構わない、魔王が生きているかどうかも問わない。それら全てを含めて君を選んだのだ、後のことは君の好きにすると良い」
「分かりました。………よし!準備は出来ました。僕を異世界にいかせてください」
───うわっ…!いきなり周りが白くくずれだした
「安心しろ転移が始まっているだけだ。ここからは君の旅だ私が干渉することはない。悔いの無い旅にすると良い」
「はい!このチャンス無駄にはしません!ありがとうございます!」
さぁ、陸の為そして俺のための冒険だ!待っていてくれ陸!兄ちゃんは必ずお前の元へ帰って来てみせるからな!
「最後に、あちらには君によく似てる者がいる。十分に注意しておけ、そして選択を誤ることのないように」
「?どういうこ…」