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第一話 序章

初投稿初書きです

時間と気分とやる気に相談して書いてます

暖かい目で見守ってくださると嬉しいです

赤黒い空

「なんでだよ……」

立ち上る腐臭

「なんでなんだよ……!」

遥かまで続く破壊痕

「なんで!なんで生体反応が1つもないんだよっ!?」


〈行間〉


「○○の……~により、現在の調査では未だ解明されておりません。詳しいことは今後の方針次第で…」


「ねぇ(サトル)、あんたも気をつけなさいよね?」


母親のこのセリフはいつも何かがあれば聞くセリフだ。


「うん。わかった。」


俺はその頃、ニュースなんて分からなかった。

特撮物、主にヒーロー番組とかしか見ていなかったからだ。

俺はいつでも強い、心に勇気さえ持っていれば悪なんてやっつけられる、そう信じていた。


「母さん、明日の親戚の親父の墓参りの準備は終わった?朝イチに出発するから今のうちに詰めておきたいんだけど……。」

「あらアナタ、一緒に詰めたじゃない。何を言ってるのよ」

「あぁ、あれで全部なのか…。案外少ないのだな…」

「そうよ~。今どきの若い子は手荷物はかさばらないのよ~!」

「なるほど、母さんはまだまだ美人だわ!あっはっはっは!」


仲がいい、俺の夫婦はよくそう言われてる。実際そうなのだろう。軽口を言い合うことはよくあるものの、それは仲のいい印だと幼い俺でもわかった。


「ほら、悟もさっさと準備しとけよ~?」

「はーい。」


俺はさっさと食べ終えた食器を片付けて、明日の準備をすることにした。


「…ので繰り返します。近隣住民の方々はすぐに避難又は戸締りをしっかりと行ってください。」


何も知らずに。



〈翌昼〉


「わざわざこんな田舎の遠い所まで来てくださってまぁ、大変だったでしょう?」


と言いつつ出てきたのは叔母だ、顔はあまり覚えてないが、とにかく明るい人だ。


「母さん、俺は今は家庭だって持ってる、このくらい何でもないさ」

「とかいいつつアナタ、この前はヘトヘトだったじゃない」

「うつ…それはなしだろう…」

「あはは!とにかくお上がり」

「ほら、行くぞ悟」


ここは俺の父の旧家、いわゆる「おじいちゃんとおばあちゃんの家」というものだ。うちの叔父は数ヶ月前、とある事故に巻き込まれて死んでしまったと聞いていた。今日はその葬式前準備のためにこの家に来たのだ。


…だが俺はこの家の家系の者ではない。いわゆる養子というやつだ。その養子の俺を1番かわいがってくれたのがその叔父である。もちろん、こんな俺に良くしてくれている両親にも感謝している。だから俺は将来はいい仕事をしてお金を稼いで親孝行をする。そう決めていた。


そう、「決めていた」のだ。


それができなくなるまでは。

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