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勇者召喚されたと思ったら魔王の実験体!?  作者: ひでやん
冒険者になるはずが騎士になる編
8/20

試験当日がやってきた

さてさて燃えてきましたねぇ〜(^ω^)

エリザと話した後僕はエリザに案内された部屋で今後は住む事になる、今後の拠点はここになりそうだ

さて、明日の対策を考えるか・・・、さっきエリザからは


「試験を受けるつもりなら弱体化は勇者の力を半分下げてるイメージをして、10割だとしたら手袋をつけてる勇者の力は5割、その更に半分、2.5割で戦ってみなさい、無理なら5割でやる事」


と言われた、これに関してはイメージしつつやるしかない、とりあえず方針としては試験には参加する、そこで合格出来る程度の力を見せて出来る限り早く帰る、これで行きたい

無論こんな理想的な事上手くいくはずもない、念のため失敗した時のプランも組んどこう

そこから僕は何パターンもの対策を立てた、失敗した時、全てうまく行った時、全てうまく行ったが最後にイレギュラーが起こった時、などとパターンは様々である、これだけ考えれば大丈夫なんて思わない、シェイクスピアも言ってた、慢心は人間の最大の敵だって、だから満足はしない、いかなる対策も立てる

ベットに横になりながら考えていた事を紙に書いていたが次第に眠くなりまぶたを閉じ睡眠に入った


────────


しばらくして目が空いた、気味悪い色の日差しも刺してくる、朝見るもんじゃないからこれ

そう思い体を起こすと横には寝る前に書いたあらゆる対策のメモだった、それを見た瞬間僕は思う、絶対に失敗できない、失敗したらその時は・・・などと考えていた時だった、ベットに座っていたはずなのに魔王室の床に座っていた、犯人?もちろんエリザです


「おはよう、対策は立てれた?」


「いきなりはやめろって、おはよう、対策は立てた」


相変わらず椅子に座ってるし


「そう、これ持って行ってらっしゃい」


そう言われある袋を投げれる、その袋が投げられたと同時に僕は昨日の草原に転移される、もう何も言うまい

ちなみに袋の中身は食料であった、しかも人間が食べそうなものばかりである、これは嬉しい、何も買わずに済む

そう思いガラズンを目指して歩いた


────────


「しっかしここまで来るのに何もねぇのな」


僕はガラズンの門まで来て軽い手荷物検査を行って中に入る、昨日も思うけどここに来るまでの道って何もねぇのな、それこそ生物一つもいない、早い事はいい事だが逆に警戒してしまうぞ

そう思い町を歩く、服装は昨日と少し似た服装だ、足まで伸びてるロングコートに長いズボン、コートの下にはTシャツを着ている、袖は長い


「さて、とりあえずギルド行くか」


そう呟き再び歩き出した、昨日も思ったが相変わらず活気がある、あらゆる施設にいろんな店が商売を始めている、活気があるのにどこか楽しさも感じられる、いい雰囲気だ

そう思っていると昨日の怪しい雰囲気の店を見つけた、む、無視だあんなの!

そう思いながらギルドにようやく着いた僕は中に入る、流石に試験当日だけあって人も多い、かなりの猛者がいると分かる、試験となるとみんな真面目になるんだなぁ、僕と大違いだ

僕は人をかき分けようやく受付カウンターに着き改めて報告をする


「昨日登録をしたマサヤという者です」


「おぉ!昨日の少年か!待ってたぞ!ギリギリだったな!」


出てきたのは昨日うるさい声で説明してくれた人だった、まぁたうるさいよ


「よし!これで全員だな!」


どうやら僕で最後だったみたいだ、本当にギリギリだったみたいだな、さっき余裕ぶって歩いてたけど危なかった

するとギルドの建物内でアナウンスが流れる


「試験者の皆様、お待たせしました、これより試験会場まで移動をお願いします」


試験会場って事はここ集合場所なのか


「よっしゃぁ!やってやるぜぇ!」


「今年こそは絶対に!」


などと意気込んでいる人もいれば黙って集中してる人もいる、僕の見間違いじゃなければ女性が見えた気がするな、赤い髪の人が

でもこの人混みじゃ一瞬見えるくらいでそれくらいしか見えなかったぞ

そう言って建物を出て並びながら移動する、当然街の人達の目に入り頑張れよとか応援してるぞとか声をかけられる、こうゆうのがあると緊張が解けるもんなんだろうな、知らないけど

しかし今から行く場所はどこだ?闘技場か?しかし闘技場らしき所はどこにもな────


「着きました、ここです」


着いたみたいです、早い、そう言われ指を刺された方向を向くと立派な闘技場がある、立派だな


「こ、ここでやるのか・・・」


などと狼狽えるものがほとんど、でも僕からすれば不思議なんだよな、歩いて2~3分くらいしか経ってないのになぜ門の反対側まできてる?ここは街の中にある町だ、壁の中には区画もある、だが歩いている最中その看板すら見なかった、それどころか人を見かけたのもギルドを出て応援してくれていたあの人達だけだ

明らかにおかしいよな、そう思っていると


「よっしゃあ!早速いくぜ!」


と走り出した男が建物に入る、それに続いてほとんどの人が中に入っていた、しかし不思議と僕は中には入りたくなかった、こんなのスムーズ過ぎて逆に違和感がある

だが僕と同じ考えだったのか数10人残っている、その中には髪の赤い人がいた、残った奴らは全員黙っている、考えているようだ、何を?この状況をだよ、おかしいだろ、2~3分歩くだけで門の近くにあるギルドの建物から壁の端にある建物まで来れるなんて、加えて人も看板も見なかったと来る、おかし過ぎて動けない


「違和感に気づいたのはこれで全員?」


などと後ろ側から話しかけられて来た、全員そっちを向く、向いた瞬間税員は驚いている、僕を除いて

だってそこにいるのジャンヌさんだし、びっくりじゃなくて警戒するんですよね僕の場合、だから睨むだけしとこう、そう思いジャンヌさんを睨む


「はいはいそんなに警戒しなくていいから、タネ明かしをしてしまうとトラップとして転移魔法を道に仕込んで起きました、君達全員はそれに気付かぬうちに引っかかりここまでワープしたということです」


誰にも気付かれずに転移させる・・・エリザかよ・・・


「でも目的はそのトラップに気づけるか気づけないかじゃないの、なぜ少し歩いただけで壁の端まで来てるのか?って言う違和感に気づいて欲しかった、それくらいの警戒心がないと冒険者になってもすぐに死んじゃうしね」


何も考えずにただ任務をこなし報酬をもらって何かを買い食う、なんてのが出来るほど甘くないという事だ

すると残っていた試験者の1人が喋り出した


「ジャンヌ様、2つ質問してもよろしいでしょうか?」


「いいですよ」


「中に入った人達はどうなるのですか?」


「全員失格です、ここで試験を終了してもらいます」


「どこで試験を・・・戦闘をするんですか?」


「へぇ・・・いい質問ね・・・」


などと感心してるジャンヌさんを見て僕もそう思った、いい質問だ、この変な状況を片付けるための最短最速の質問ルートだった、中の人達の無事さえ確認できれば後は自分の事に集中できるからだ、加えてこの建物が試験会場じゃないとするとじゃあどこなの?って話になる、だからこの場合は遠回りではなくストレートに聞く方が最短最速なのだ


「今年はいい人材がいるわね、判断力、分析力、情報処理能力、戦闘能力、この能力はいかなる状況においても必ず役に立つ能力よ、少なくとも君達は判断力と分析力と情報処理能力がある事が証明された、後はお望みの戦闘能力を測るだけよ」


この時僕と質問をした人を含め残っていた人達全員が思った


(早く試験会場に案内しろよ!)


────────


二次試験はトーナメント形式で行う大会だそうだ、だが負けたら失格などではなく、負けた者同士と勝った者同士で何回か対戦を行う、その上で試験管である騎士団長達が評価をするそうだ

人数がちょうど30人いるらしいから10人ずつの3グループに分けてトーナメントを行なってそこで優勝者同士、何回戦で勝った者同士などレベルのあった戦いができるそうだ

簡単に言えば勝敗は関係なくあらゆる面での戦闘技術を見せればいいらしい、もちろんその上で優勝できればさらに評価も上がる

と言う説明をジャンヌからされた


「もちろん例外もあるわよ」


「例外もと言うと?」


「例えば1人だけ強過ぎて他の人達が話にならない、そんな人がいた場合はその人をすぐに合格扱いさせるの、じゃないと他の人達の評価がしにくいのよ、ね?」


とか言いながらこっちを見てくるのやめませんか、確かに本気出せば他の奴とか話にならない程の戦闘する自信はあるよ、でもダメって言われてるからできないんだよ、あんたなら分かるよな?

と言うような視線を歩きながらジャンヌさんに返す、何かを感じ取ったのかジャンヌさんは視線を前に戻す

僕達がどこを歩いているかを言わなければならない、下水道である、もう一度言おう、下水道である、ほらそこら辺の道路にあるやろ?マンホール的なの?その下に下水道あるやろ?それそれ


「くせぇ・・・」


下水道なので臭いのは分かってた、めちゃくちゃとまでは行かないがずっと吸ってるとマズイ事態になりそうなので鼻を指でつまんどかないといけない


「気持ちは分かるけど我慢して、ここ通れって言われてるし」


苦笑いしながら言ってくるジャンヌさん、あんたも臭うんだな、この臭さが!

すでに何メートル歩いた?と思うくらい歩いているつもりだがまだつかないらしい、はよついて


「確かこの辺りよね・・・あったあった」


「うる覚えかよ!」


思わずツッコミをしてしまった、そりゃそうだろうね!うる覚えで案内されてあれ?違うな?なんて言い出して迷ったらひとたまりもないからな!?全部アンタのせいになるんだぞ!?


「まぁまぁ落ち着いて、合ってたし良かったじゃない」


合ってたから良かったが間違ってたらどうするつもりだったんだよ・・・などと思っていると他の試験者達の視線に気づいた、痛いから見ないで!

ちなみにこの時他の人達は確かにうる覚えで案内されてたのは驚いたとかなんでジャンヌ様と話せてるんだアイツ?などと様々な思いがあったそうだ


ジャンヌさんなんかウロウロしてる、合ってるの本当に?

すると壁の一部が下がっていった、隠し階段だ、地下闘技場ってところかな?


「試験会場はこの下にある闘技場になるわ、ついてきて」


あってたみたいです、怖いねぇ小説の知識って


そこからまた長過ぎる階段を降りた、この時試験者全員が思った

この階段なげぇ!と

降り終わるとそこには歓喜客席がありそして中央には・・・


「今回はここがステージね、自分の順番が回ってくるまで待ってるのよ、(ひょう)はこっちで勝手に作るから」


ジャンヌさんはそう言い残し消えていった

観客席に待機を命じられた僕らはそれに従う、早速椅子に座る、整備されてるのか石で作られてる割には綺麗である、座ってて眠そうになる気分だ

ある者は休憩しある者は準備運動・・・いよいよ始まるか・・・試験が


────────


表を作るため、私は他の団長達と合流をした


「ごめんなさい、遅れたかしら」


「少しな、だが支障はない」


そう言って出迎えてくれたのは第5騎士団長である、名前は後で説明しますね♪


「揃ったな、では表を作るぞ」


全体を見渡し第5騎士団団長はそう言った、それと同時に私は意見をぶつける


「少しいいかしら?」


「何だ?」


「今回の試験者に見込みのある子がいるの、その子の戦闘が早く見たいから1番目にしてくれると助かるのだけど」


「ほう・・・珍しいな、お前が他人に興味を持つなど」


そりゃそうでしょうね、私は人に興味は持たない、感想は抱けても興味は持たない

なぜなら私は人に興味を持つのではなく人を利用するからである、最近疲れてるから特に利用してるわね、そんな私でも彼の戦闘は見た方がいいと言っているし、それに


「彼・・・多分私より強いわ」


「なんと・・・!」


第5騎士団団長だけではなくほかのメンバーも驚いていた、後方支援部隊のはずなのにどんな軍隊にもたった1人で挑み殴りや突きなどといった単純攻撃のみで壊滅状態まで追い込む人が自分より強いやつがいるなんて言ってるからそりゃあそうかもだけど


「勘違いであってほしいことを願うけどもしもの事があるから」


勘違い?いいえ違う、これは確信、あの時立ち上がるために手を貸してもらうため彼の手を握った時彼に関する情報が頭の中に入ってきた、あれは偽りじゃない、彼の本当の戦闘能力


(弱体化の手袋をしてるとはいえ、見極めないとね)


しかしジャンヌ・ダルクは思い知る、どれだけ弱くなろうがどれだけ弱体化しようが強いのは雅也である事に・・・

次回は圧倒的強さ(弱体化)を雅也君が見せる時です、楽しみですね?(威圧)

では次回

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