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勇者召喚されたと思ったら魔王の実験体!?  作者: ひでやん
冒険者になるはずが騎士になる編
7/20

想定内の事態と想定外の事態

この辺りからストーリーを大きく変えるイメージで読んでもらえれば分かりやすいかと思われます

ジャンヌ・ダルクと話した後受付カウンターに行き冒険者の登録をしようとしている僕は受付の男の人に説明を受けていた


「まず冒険者になるには試験に合格しなければならないんだ」


「合格・・・」


学生からすれば頭が痛くなる言葉である、春になれば受験とか試験とかあるから毎日勉強する事になる、やべ思い出したら吐きそう


「と言っても筆記試験とかはないんだよな、測る項目はたった一つ、戦闘能力だ!!!」


なんか元気だなぁこの人、しっかし戦闘能力を測るだけかぁ、案外簡単そうだなぁ


「まぁ説明だけ聞けば?簡単だって思うかもしれないな?しかぁし!試験には試験者の技量を測るため中央帝国の騎士団長達が試験官として!合格者を決める人として!やってくるぅ!!!」


お、おう、お元気で・・・


「先程からちらほら聞こえますが中央帝国と言うのは何でしょうか?」


「ん?なんだ、ド田舎から来たのか?仕方ない説明してやろう」


そこから長い長い説明が始まったとさ

この大陸は聖域大陸といい帝国と連邦と言う巨大な王国同士がある大陸らしい、そしてここは帝国領土内にある国バーフにある町、ガラズン

帝国の中央にある中央帝国に一番近い町として帝国では有名だそうだ、一般的な流れとしてはここで冒険者になりランクをある程度上げてから中央帝国に行くのが普通らしい、いきなり中央帝国に言っても冒険者でもない奴を入れるわけにはいかないの一点張りで門番に門を通してもらえないそうだ

理由としては中央帝国は帝国の本拠点と言ってもいい場所、あそこにある物は全部何かに使えるヤツだけ、つまり冒険者もある程度強いヤツじゃないとダメ・・・だそうだ


「だから大体の人はここで冒険者になりランクを上げて中央帝国に行くってわけさ!!!」


説明している間も結構うるさかったですお兄さん、でもそうなると違う場所に転移させたのは間違いじゃなさそうだな、殴ろうとか思ってごめんエリザ


「さて余談はこれくらいにして・・・試験登録だね、手続きの準備をするから待っててくれないかな」


「分かりました」


そう言いつつ頷いた、男の人は心配そうな顔で奥に消えていった、やめて!確かにそうゆう顔するの仕方ないけどさ!こっちだってやりたくてやってるんじゃないから!なんだったら無理矢理だから!

そう思うと泣きたくなってきたなぁ・・・、と思った矢先この展開が来た


「おいガキ、試験受けるつもりならやめときな、怪我するぜ」


そう言ってきたのは斧を背負ったガタイのいい男、体を覆う服からもかなり鍛えられてると実感させられる程の肉体だった

無視する事も出来るがそれだと面倒くさくなる、ここは無難かつ疑われない程度の言い訳を・・・


「友達に冒険家になってみろって言われたので試験を受けにきただけですよ、ダメだったらそこまでって話です」


決まった!


「おいおい本気で言ってるのかよ、そんな細い体に似合わない服装までして冒険者になりたいってか?死にたいのかお前」


ニヤニヤしながらそう言うと周りの奴らもニヤニヤし始めた、出ました新人潰し、自分が冒険者になりたいが故に潰せるものは潰し、脅威になりそうな奴も潰す、やですねぇこの世界にもあるんですねぇ新人潰し


「さすがの僕も貴方みたいな人には勝てないかも知れません、でも負ける前に心臓を抉るくらいはしますよ」


心を冷たくし殺意丸出しの言葉を投げた、一切の輝きがない目にあるのは殺すという単語しか浮かばせない・・・そんな目をイメージしながら言ったつもりだ

すると目の前の男は怖気づいたせいか少し引き気味だった、だがすぐに笑みを浮かべた


「はっ!やれるもんならやってみな!」


そう捨て台詞を言い元の席まで戻っていった、いつの時代にもいるもんだ、欲望を満たしたいが為に悪魔の方法に手を出す人がさ


「待たせたな」


そんな聞き覚えのある言葉を言いながら帰ってきたのはさっきの受付の男の人だ


「これが手続きの紙だ、よく読んでサインしてもらいたい」


そう言いながら渡されたのは何かが書かれている紙と羽ペンだ、つかね?読んでって言われてもね?この世界の文字読めんわ!!!、なんだこの意味不明な文字!あれか?暗号かなんか?

でもサインするところっぽい空白があるし多分ここに何か書けばいいだろ、うん絶対そうだ

そう思いつつ10秒ほど紙を眺め前を向く


「読みました、ですがサインの仕方が分かりません」


「・・・これはとんでもない田舎から来たと思った事にしておくね」


言葉は通じるから分かるけどとんでもない事言われた気がする、そう言いつつ説明される


「まずこの空白に名前を書いてくれ、サインであれば絵でもなんでもいい」


ほうなんでもいいのか、ならばここはうゲフンゲフン・・・花丸にでもしとくか

謎の咳に?マークを浮かばせながら僕を見ている受付の人、聞かない方がいい・・・お前の耳が汚れるぜキリッ

冗談を思いながら花丸を書いた、これでいいかな


「よし、これでOKだ、明日の冒険者試験に間に合うようにこのギルドに来てくれ、時間は朝の10時だ!」


「分かりました」


最後くらい静かに終わってほしいと思った僕だった


────────


登録を済ませ明日に備えるだけになった僕は少し町を散歩する事にする、いろんな店があるなぁ、肉屋に魚屋に道具屋、あっ鍛冶屋もあるな、しかも活気があっていい雰囲気だ

などと思いながら歩いていた、飲食店などもある中妙な店を見つける、これは・・・なんだ?占いする場所?それともピーーーをする場所?、目につけたのはとにかく黒色の壁を薄紫で覆ったような雰囲気のある店だった、いやこれ店なのか?


「何をしているのかな?マサヤ」


この変な言い方にからかう様な声、間違いない!奴だ!


「ジャンヌさん、遠征中だったのでは?」


そう、話しかけてきたのは遠征中なのに脱走してきたジャンヌ・ダルクだった、今さっき騎士団の団員に捕まって遠征を開始したはずなのに何でいるの?


「私の担当エリアは終わったの、だから報告待ちついでに宿屋に歩いて帰っていた所なんだ」


へぇ歩いて帰っていた所ねぇ、さっきの私服姿でねぇ?


「実際は?」


「終わったのと報告待ちは本当、町を散歩する事は言ってません!」


エッヘン!と言いながら胸を突き出し腰に手を当てそう言ってきた、なるほどつまり脱走してきたと


「さっきと同じじゃねぇか!」


「バレちゃった」


バレちゃったって狙ってやったのかよ!二回も狙って脱走ってとんだ問題児だな!


「それで登録の方はどうだった?出来た?」


「一応出来ました、明日に備えるだけです」


そう、明日だ、明日に備えるだけなんだ、だから邪魔すんなよ

っと、そう言えばこの人ならこの店の事知ってそうだな


「ジャンヌさん、この店知ってますか?」


「ここ?占いアーンド休憩場所ね」


「一応聞きますが本当ですか?」


この人腹黒いから絶対嘘ついってるって


「なんで嘘ついてるのが分かるかなぁ?占いは本当だけど休憩場所は嘘、本当はエ────」


「ストォォォップ!!!」


案の定嘘ついてたわ!しかもとんでもねぇ嘘だった!こんな目立つ場所にあっていいのかよ!!!


「なんでここにあんの!?」


「気づいたらあったらしいわよ?」


この町の管理者のバカァ!若者が間違えて入ったらどうする気だ!管理ガバガバにすんじゃねぇ!


「もしかしてマサヤそうゆうのに興味ある?それなら私とヤ・ル?」


唇の横に指を起き上目遣いで言いながら誘ってくる、腹黒いから絶対嘘ついてる


「いえ、結構です」


「そう?ならいいわ」


何だ?意外と話がわかる人か?ならよかっ───


「だったら次はこの町の東側にある────」


「まだ諦めてなかったんですね!?」


この人と話してると疲れる、絶望的に


────────


ジャンヌさんと話しながら散歩をしていたら夕陽が落ちてくる時間になったためジャンヌさんと別れることにする

この時間は出入り自由らしい、なぜかと言うとこんな広い国で凶暴なモンスターも出るかもしれない夜に歩き回る人間がいるはずがないから、らしい

実際そうだからな、だから動くには絶好の機会だ


「確か門を出て草原で待っとけ・・・だったか」


そう言って門をくぐり朝にいた草原についた、ここて待ってればいいら────


「おかえり」


いつの間にか魔王室に転移していた

目の前に座ってるエリザが見える、瞬きしただけなのに


「いきなりするのやめない?」


「やだ」


拒否かい、まぁいいけど


「さて、それじゃあ報告してくれないかしら」


「あぁ、まず明日冒険者試験を受ける事になった」


「あの試験ね、分かったわ、次」


「ジャンヌ・ダルクって人に会った」


「ジャンヌ・ダルクね、OK、つ・・・今なんて?」


?、エリザの顔が汗だらけだぞ?どした?


「よく分からないがもう1度言うとジャンヌ・ダルクって人に会った、称号の名前をそのまま使ってるらしいぞ」


「・・・・・・・・・」


え?なんかやらかした?、まずい?

するとエリザはイスから立ち上がる、震えてもいる、どうしたのマジで


「やっちまったぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」


エリザはこっちに近づいてきたと思ったら目の前で膝をつき地面を殴った、今地面に少しめり込んだな、すげぇ音もしたし


「ど、どうした?」


「貴方にはジャンヌ・ダルクの事を言うべきだったわ!」


怒ってらっしゃる、こりゃまずい

するとエリザは立ち上がり机まで戻り椅子に座る


「なんで私がこんなに焦るかと言うと原因は2つ、一つはジャンヌ・ダルクが持ってる能力、もう一つはその手袋」


焦ってる原因の一つは手袋らしい、やっぱこれになにかしてるな


「それで、この手袋には何が?」


「それには弱体化の魔法が施されているわ、手袋を付けたものにね」


それで近づいてくる人間にも、背後から近づかれても気づかないのか、危うく襲われるとこだったぞ、別の意味で


「実はその手袋私が作ったのよ、魔王の力を使って」


「へぇ・・・・・・んんんん?」


あれ?なんだろう、後の流れが読めてきた


「もう気づいてるだろうけどあの女が持つ能力眼は目に入った魔法や魔力の全ての情報が頭の中に入ってくる・・・当然私の力も」


「つまり・・・この手袋を能力眼で見られたら魔王の力を使って作ったのがバレてしまう?」


「見られてたらの話だけどね」


「すまん、見られた」


「馬鹿なの!?」


うるせぇな!そんな事知ってたら能力使ってっていう空気作らなかったわ!


「なんて事なの・・・これで少なくともあの女は彼は魔王と接点があるとか疑ってるはずよ・・・馬鹿じゃないし」


これは流石にまずい、早速帝国の騎士団にバレた、明日多分会うはずだ、その時に脅しでもされたら困るぞ


「どうする・・・このまま行くかそれとも・・・」


ブツブツと考えているエリザ、流石に申し訳ない事をした、謝るしかないな


「エリザ・・・すまない」


頭を深く下げる僕、今はこれくらいしかできない


「いいのよ、それより対策考えて」


「あぁ・・・」


と言われても分からない、一番なのはこのまま試験を無視して魔王城に待機する事、でもその代わり人間側の情報を収集出来る絶好の機会を逃すことになる、かと言ってジャンヌ・ダルクに会うわけにもいかない、非常に難しい状況だ


「・・・・・・仕方ない」


どうやら判断を決めたらしい、償いをするためにもここは指示を完璧にこなすしかない


「勇者、貴方の好きにしなさい」


「え?」


どうゆう事だ?、なぜ投げやりのような指示を・・・


「どの選択をしたって結局同じ未来が待ってるのよ、ならせめて貴方の好きにさせてみようかなってだけ」


どの選択をしようが結果は見えてる、なら当の本人に任せるって事か・・・申し訳なさもあるがここはしっかり期待に応えねばな


「分かった、やろう」


「ただしもしジャンヌ・ダルクが脅すような事をしてきたら手袋をすぐに外して殺しなさい、手段は問いません」


「分かった」


という訳だ、待っててな、ジャンヌさん?

我ながらいいストーリーになってきたと思っています

試験当日に雅也君は何をするんですかねぇ

では次回

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