実験と共に気づいた異変
今回はまぁ・・・少々ショッキングな内容です
さて・・・どうするか
経験上教える立場にあった事はない、むしろ教えられる側だった
よくやってたゲームでも初心者しか知らない場所や上級者でも知らない情報など沢山教えられる事があったな、懐かしい
「じゃあ私後ろから見てるから」
そう言ってエリザは壁まで下がった、よし!とりあえず問題点を直すか、昔からこう思うんだ
何かあった時は原因を消すか直す方が早いってね、この場合だと直す方が良さそうだな、では何を直すかを聞かなくては、さっき子供がヤれないのかとか言ってたしそこに的を絞ろう
す
「えっと、スーマさん?さっき子供がヤれねぇのかって口論があった気がしたのですが何かありましたか?」
「あぁ、実は我々悪魔は小さい頃、人間で言うところの12歳ほどで人を殺すか食い殺すなどの行為をさせるのです」
えっ、12歳にそんな事させるの?つーかヤれねぇじゃなくて殺れねぇだった、そんな事を思っていたが同様を隠しきれなかった、本当か?って視線をエリザに送る、小さく頷いた、本当のようだ
「ですがこの子達はその歳の半分の6歳なんだ、まだやるのは早いと言うのだが・・・」
「早い事に悪い事はねぇだろ!勇者もそう思うよな!」
いきなり馴れ馴れしいなこいつ、ボディビルダーみたいな体をしていて肌色は青紫と言ったところか、髪型はリーゼント、おかしい
しかも敵の存在である勇者なのに何でこんな話しかけるんだ?おかしいくね、この不良?ボディビルダー?
服装は胸元がはち切れんばかりの暴走族が着そうな服を着ていた
「確かに早い事に越した事はありません、しかし6歳となると早すぎる気がします」
流石に6歳だ、早すぎる、心底そう思っていた
当たり前だろ、6歳が人殺すか食うんだぜ?、見たくもないしさせたくもない、今はその分かれ道だ
ただ、イメージさせるだけなら良さそうだな・・・
「ですがやはりイメージを焼き付ける程度にはお手本を見せた方がいいでしょう」
その意見に目の前にいる不良かボディビルダーか分からない悪魔と真面目そうな悪魔が頷く
「確かに早すぎるとはいえイメージをさせるくらいのお手本は見せた方がいいでしょうな」
「でもどうやって手本見せるんだよ?」
当然その疑問は上がる、しかし手はある、ここは魔王軍の城だ、必ずあれがある、いやあの人達と言った方が正しいか
「ここに奴隷はいますか?もしくは殺してもいい人間は?」
「奴隷はいる、どう扱おうがこちらの勝手だとそいつらにも言い聞かせてもいる」
その情報に僕は確信した、お手本を見せれる事、ここがまともな魔王軍の城である事、しっかり捕えられている事に
「ではその人達を3人ほど呼んでください」
そう言った僕に反応したのは真面目な方の悪魔だった
「分かった、おい!奴隷を3人ほど連れてこい、年齢類は問わん」
「はっ!」
スーマの後ろに備えていた数体の悪魔が反応し3人が訓練場の奥へ消えていった、さてそれじゃあこっちも準備しますかね~
「で、誰が手本見せるんだ?俺が殺っていいのか?」
「お前じゃイメージすら出来んやり方をするだろう、子供でも分かりやすいやり方を出来る私が──」
2体の悪魔がそう言いかけた時だった、とんでもない殺気に襲われているのだ、魔王様が怒っているのか?と思ったが魔王様を見てもビックリしている表情をしている、じゃあ誰がと思った瞬間幻聴が聞こえた
「少し黙れ」
こっちは初めて人を殺す心の準備してるんだ、もう邪魔させねぇぞ
言い忘れていたがお手本を見せるつもりでいるのは僕だ、もちろんこんな行為など初めてだ、だから何しても落ち着くために精神統一(集中)してるんだ、だからもう静かにしてくれ
ふとそう言った呟きに第8師団の悪魔達は失神仕掛けている、立ったままだ、まぁ多分力が入ったまま失神したせい・・・だと思う
よしこれくらいでいいか、そう思い目を開ける、するとタイミングよくさっき奥に行った悪魔達が帰ってきた
「連れてきま、ナニコレ!?」
3体同時にそう言った、闘技場は広い、故に数百など余裕で入る、まぁ現状いるの100くらいだけど
その100の悪魔が全員立ったまま失神しているのだ、ビックリするのも仕方ない、だが全員同時に気を取り戻す
「かっは!な、何だったんだ今の・・・」
「わ、分かんねぇ・・・、ただ怖かったとしか・・・」
などと困惑した声が聞こえてくる中、2体の悪魔がこちらに近づいてくる
「今さっきのは君の仕業だな?」
「お前・・・一体・・・」
などと話しかけてくる、だが精神統一(集中しただけ)した僕にはそんなの些細な事である、早速行動に移ろう
「では子供達を前に連れてきてください」
そう言って悪魔達の隙間から3人の小さい悪魔が出てきた、やはり6歳だけあってか弱い雰囲気である、ここは大人っぽく喋ってみよう、そう言って膝を曲げ言う
「君達、今からする事をよぉく見て頭の中にイメージしてくれ」
小さな悪魔達は頷く、それを合図に僕も立ち上がりそこら辺に落ちてる剣を拾う、軽いなぁってそこら辺に落ちてる!?なんで!?
そう思っていると連れてこられた人奴隷達が話しかけてきた
「き、君は人間じゃないか!助けてくれ!」
などと言ってくる、成人男性みたいな感じだな・・・
あと
「勘違いするな、誰が助けるなんて言った」
「なっ!」
3人中2人が同じ反応だ、目が点になってる、そしたら
「な、なぜだ!?我々は人間だ!救うのは当たり前じゃ──」
「なら逆に問うが同じ人間でも救ってくれた奴は今までいたか!」
そう叫ぶ、思わず感情的になったが我慢出来なかった、やはり自分の過去の事もある、そう言われると何かを壊したくなる気持ちでいっぱいになる、おかしくなりそうだ
成人男性っぽい人はそう言って無言のまま下を向いている、もう1人の人も同じ行為をしている、多分こいつらそれをした側だな
「と、仕切り直しと行こうか、まず人間は死ぬという概念がある、ここまでは知ってるな、じゃあどうやって死ぬか、分かるかな?」
子供の悪魔達に問う、すると1人の子供悪魔が言い出した
「に、にんげんをさす・・・とか」
この答えには苦笑いするしかないな、合ってるけどストレート過ぎて実に子供らしいとしか言えない
「正解だ、でもそれ以外にも方法はある、例えば」
そうやって僕は成人男性に近づいた、地面に落ちていた鉄の剣を右手に持ち首の高さまで持ち上げ横に振った、ん?地面に落ちてた?首はぽとんと地面に落ち体は倒れ込んだ、周りが唖然とする
「このように首を切断する事によって急激に血圧が低下する、または斬った時の強い衝撃のため斬った後、すぐに意識を失い即死する、しかしほんの数秒であれば目を動かす事や唇を動かす事も出来る、まぁそれだけであって要は即死するって事だ」
そう子供悪魔達に説明する、難しく言ってもあれなので完結にいうと仮に首を斬ったとしても数秒であれば目や口を動かすことが出来る、とゆう事だ、ただそれだけで何が出来るかっていうと何も無い、ただ死ぬだけだ
「勇者、貴方・・・」
そう言っていつの間にかエリザが寄ってきた、何かまずい事したか?
「何かやらかしたか?」
「いえ何も、ただ貴方が本当にやるとは思わなかった、最終的に躊躇うと思ったのよ」
あぁそうゆう事か、さっき召喚されたばかりの僕が人を殺せる子供だと思ってなかったって事か、精神統一(集中してるだけ)してるから何とも思わない、あるとすれば次はどんな殺り方がいいかなぁくらいである
それに
「僕は人間の味方をするつもりはない、魔王の実験体である以上それはしない、やるのはこれだ」
そう言って斬った成人男性を指す、自分のした事に後悔はない、悲しみもない、焦りもない
ただ思う、この子達理解してるか!?って
気になり見てみる、頭を抱えこみしゃがんでいる、考えているみたいだ、考えるのはいいことだ、何も考えなくても頭を使う事はした方がいい、思考停止になってはダメだ
「そう・・・ちょっと意外ね、でも安心したわ、続き楽しみにしてるわね」
そう言ってまた壁まで下がっていった、これ繰り返すの?
すると今度はザワザワ声が聞こえてきた、あいつ同族を!とか、容赦もなく同族を!とか聞こえてくる
リーダー格の2人もあんぐり状態、合ってるか聞きたいがこれでは無理だ、進めるとしよう
「さて、早速二人目を使ってお手本を見せるよ、よく見てくれ」
そう言って3人の子供悪魔はこちらを見る、つかガン見してる・・・おいおい流石に緊張するって
そう思いながら2人目に近づく、今気づいたが女性だった、長い黒髪に黒髪にボロボロの服である、奴隷らしいっと言ったらそうなのだろう
でも悪いな、今はそんなの関係ないんだ
そう言い聞かせて剣を持ち上げる、すると
「やめて!殺さないで!」
そう言って暴れるが連れてきた悪魔によってきっちり捕獲されている、今からやる事は狙いがズレると即死しないんだけどな、こうなったらやるしかあるまい、そう言って暴れる女性の胸を一刺し、したが暴れているため狙いがずれ右胸を刺した、これは多分肺に当たったな
「ごふっ、い、いやぁ・・・」
そう言って力が抜け、連れてきた悪魔は腕の力を解いてその女性は倒れた、狙った事できなかったかんだが、これは説明しなくては
「今のはしたかった事と少し違う事をしてしまった、本来なら僕は心臓を刺すつもりだったが暴れていたためそれが出来なかった」
心臓は握りこぶし程度の大きさで胸の中央のやや左寄りにある、右端は胸骨の右端から1cmに出ていて左端は乳首を通る垂直線上にあると言われている、つまり心臓は胸の中央にある胸骨の影に隠れているのだ
胸骨のすぐ左側にはみ出している部分を助骨の隙間から刺すのは不可能ではない、しかしよく狙いを定め相手が動かないようにしていれば心臓は刺せるのだ、まぁ心臓を掠めるだけでも致命傷になるため完全に刺さなくてはいいんだがな、しかし今回は狙いがずれ肺に当たった
「つまり狙いを定めつつ相手が動いていなければ心臓を刺し即死させることが出来る、刺すだけでも難しい事を理解してもらいたい」
これは子供悪魔だけではない、師団全体の問題だ
ただ刺して殺す、それだけなら誰にでも出来る、しかし即死はしない、それでは殺す事に意味が無い、殺すという行為は何もさせずに即死させるからこそ意味があるのだ
しかし趣味で調べてた事が役に立つとは予想外だった
「なるほど、即死させる事で何もさせずに殺す事が出来るのか」
「ほほう・・・これは勉強になるな」
リーダー格の2体の悪魔も納得している、さてそれじゃあ3人目を使ってお手本を見せるか・・・
そう思いながら3人目に近づく、白髪の・・・猫耳?え?
「ん?勇者殿は獣人を見るのは初めてか?これは獣人と言うんだ、獣人は種類によって耳の形が違う、恐らく古代にいた動物だとは思うが・・・」
いやそんな強そうな雰囲気放ってる動物じゃないよ!?なんだったらそこら辺にいるレベルだよ!?
しかし白い髪に猫耳、加えて今までの奴隷と同じようなボロボロの服、捕えられた感満載だ、しかし妙だ、この猫大人しい
普通なら死ぬ直前くらい何か言うと思ったが意外と潔いのかな?すると白い猫略して白猫は話しかけてくる
「殺すなら殺せ、死ぬ機会を探して歩いていた身、死ねるなら本望だ」
「分かった、なら遠慮はしない」
この時2体の悪魔は思った、1人目も2人目も遠慮しなかったくせにと
だが僕は気づいた、それに気づいた瞬間世界が終わったような顔をした、まずいなこれ
「?、どうした?」
白猫を抑えていた悪魔が言ってきた、仕方ない言うしかない
「実は・・・即死させる方法をこれ以外知らないんだ・・・」
「その顔で言う事それかよ!?」
白猫を抑えていた悪魔がそうツッコミをした、だって仕方ねぇじゃん!これ以外知らねぇんだもん!逆にあんのかよ!?いやねぇな!
しかしそうなると白猫はもう使わない・・・
「はぁ、その白猫使わないので戻してください」
「いいのか?」
「殺す理由も刺す理由も無い以上使わないです、利用価値無しです」
「なにが利用価値無しだ糞ガキ!このふわふわ耳とフサフサ髪の毛を触ったこともないくせに言ってんじゃねぇよ!」
いきなり白猫が叫びだした、ビックリしたじゃねぇか!つか言うところそこかよ!
「お、おう、とりあえず貴方を使う必要はなくなりました、戻してください」
「りょーかい」
そう言って奥へ白猫を連行して言った、去り際にお前をいつか見返してやるからなぁぁぁ!!!とか聞こえた、楽しみにしてます(建て前)
「さて、後は何すれば・・・」
子供悪魔達は早速後ろに下がって考えている、ほっとけばそのうち覚醒でもしてくれるかな、したら面白そうだ
さっきの感覚が頭から離れない、その気持ちで心は埋め尽くされていた、人を殺したとゆうのもがあるがさっき心臓を刺そうとした時、絶対心臓に当たる感覚があった、でも直前でずらされた、もしズレてなければ・・・などと考えてる
するといきなり疑問が浮かぶ、あれ?よくよく考えたら僕勇者だよな?多少の戦闘は・・・出来るんじゃね?いやまさかな
そう思い口を開いた、やっぱり気になる
「誰か僕と模擬戦をしましょう、自分がどれだけ戦えるか気になります」
「!?」
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闘技場(今は研究所)の中にいる悪魔達全員がビックリした表情を見せた、魔王である私ででさえ目を見開いている
この時私の中にある疑惑は確信に変わる、疑惑は彼の精神と言った内部面がおかしくなってるのではないかという事、まともならいきなり人間を殺すなどしない、だが彼はした、しかも即死する方法のみで
それを2回連続でしたため精神面が壊れてるのではないか?と私は予想していた、だがそれが確信に変わりそして新たな事実にも気づいた
(彼の精神は壊れている、だが今壊れたのではない、恐らく召喚される前に何かあってその時に壊れたはずだ、イメージは・・・)
そう、例えば木の棒をおるイメージ・・・パキッと折れてその時点で彼の中にある何かが壊れたんだ、この世界に来る前に
1人目を殺る時は躊躇がなかった、2人目も同じ、もし本当なら・・・
(彼の精神状態はかなり危ないのでは?)
この瞬間私が異変に気づいた瞬間だった
書いた後に気づきましたが・・・ネタあんまり入れてませんね・・・ごめんなさい