諦めて決意を決めた勇者、とにかく楽しみな魔王
ネタが尽きそうで怖いですね、今回もクスッと笑えると思います
ではどうぞ
勇者召喚されたと思ったら魔王軍が勇者召喚したという事実を知って少々慌ててる最中、流れるように魔王のいる部屋へと案内された、怖い
壁一面にとんでもない量の本棚の数の中にあるとんでもない数の本、デカい机と禍々しいイス・・・角生えてね?あのイス、ほら首かけるところの近くに・・・、部屋の雰囲気は正しく聖域、選ばれたやつ以外は来るな感満載だ、そしてそのイスに魔王が座っていた
「では報告します、結果はこの通り成功です、暴れる様子もなく落ち着いた様子で召喚されました」
「うむ・・・ご苦労」
そう会話している、喋り方一つ一つが王の威圧力というのか?放っているのが良くわかる、うん怖い普通に怖い
「ところで先程から喋らないが・・・もしかして怖がっているのか?」
「どうでしょうか・・・、聞いてみます」
さっきからコミュ力抜群の優しい方の悪魔がこちらに話しかけてきた
「少年、怖がっているのかい?、何か喋らないと何も進まないんだが」
「喋らねぇならぶっ殺そうぜ!」
喋らないだけで殺すとかやめてくれよ・・・、もしそうなら既に何回死んでる?数えたくねぇ・・・!
だが怖がって黙ったままじゃ何も進まないのは事実だしなぁ・・・
そう思い重い口を開く
「こ、怖いのであまり喋りたくないです・・・」
「「子供かよ!?」」
この2人よく喋るなぁ、あっもう緊張解けた
感覚でわかる、この変な空気のせいで感じていた緊張が解けたような感覚がある、スッて解けるのもどうゆう原理なのかな・・・
「そうか、バイ〇ン1とバイ〇ン2、貴方達は少し下がってくれないかしら?私はこの少年と少し話します」
「「「・・・・・・えぇぇぇ!!!」」」
この時だけ少し間を開け怖い悪魔と優しい悪魔と僕とで一緒に叫んた
そりゃそうだ!暴れない保証がまだ出来たわけじゃないし仮にも僕勇者だよ!?そんなヤツと二人っきりで話したいなんて正気じゃないだろ!?何考えてんだ!?
「ま、魔王様、正気ですか?仮にもこの少年は勇者ですよ?」
「いくら何でも危険じゃ──」
2体の悪魔がそう言いかけた時だった、イスから立った魔王の体を何かが覆った、なんて表現したらいいんだろう・・・そう、この表現が正しい
今ここで動いたり言い返したりしたら死ぬ、そう思える威圧力を魔王自身が放っていた、だが何だろう・・・自然と僕はこの威圧力になんとも思わなかった、慣れちゃった?もうこの状況に慣れちゃった?怖いねぇ僕の順応の早さ!
「いいから下がりなさい、それとも・・・」
とんでもない威圧力を放ちながら魔王はイスから、机から離れゆっくりとこちらに歩いてくる
ちなみにバイ〇ン1とバイ〇ン2は白目になりかけてる、あれ泡も出しそうじゃね?これ大丈夫?すると急に
「「りょ、了解しましたぁぁぁ!!!」」
速攻で魔王室から出ていった、逃げ足早いなぁ
「ごめんなさいね、あの子達見た目が怖いでしょ?」
あれ?なんか急に雰囲気変わった?喋り方も、なんかお姉さんみたいな喋り方してるなぁ・・・元気にしてますか姉さぁぁぁん
そう叫びそうになるが抑える、最初からそうしてくれたら僕も怖がらずに済んだのに・・・
「確かに怖かったですが・・・さっきの魔王・・・様も中々・・・」
「他の悪魔達の前ではああゆう態度なのよ、じゃないと魔王軍全体の士気が下がるでしょ?」
まぁ確かに士気が下がれば魔王軍全体の問題なのは理解できる、もし下がれば荒れる事間違いなしだ、SNSみたいに
ある者は俺がトップになるとか言い出し暴れる、ある者はだらけるだろう、そう言った危険性を避けるため演技を魔王はしているのだ、大人だなぁと思った
「それと魔王様って呼ばなくて結構よ?私にはエリザベータって名前があるわ、気軽にエリザと呼んでくれてもいいよ」
おぉ、変な名前かと思ったらまともだった、ホッとしてる自分がいる、さっきまでバイ〇ンマンとかムッキとか聞いて嫌な予感したけど普通でよかった、でもやっぱり遠慮しちゃうのが僕である
「はぁ・・・、じゃあエリザさ─」
「エリザ」
何かに嫉妬するような声でそう言ってきた、呼んでほしいのかな?
「エリザ、これでいいですか?」
「えぇ、上出来」
疲れる、何この人コロコロ態度変え過ぎじゃない?ここまで来たら諦める?どうにかしてやるっての諦める?
「それじゃあ少し話しましょうか、とっ言っても一つ質問するだけなんだけどね」
(質問ね、どんな質問だろうか)
ふとそう思ってしまう、どんな質問だろう?
ゲームとかゲームとかゲームとかでお願いします
「貴方は趣味はある?」
「ゲームです」
キメ顔気味でそう言った、まさかそんな質問が来るとは予想外でした、思わずゲームと言ってしまう、割と焦った
「ゲーム?それは一体?」
あぁそうか、ここ異世界だったな、魔王軍がいるくらいだし
「えっと、簡単に言うとあらゆる事をシュミレート出来る遊び・・・と言いましょうか」
ゲームって何?って改めて聞かれると答えにくいな、とりあえずふと思った事を言ったけど間違ってないよね?
すると魔王、じゃなかったエリザは少し目を見開いてこう言ってきた
「シュミレート出来る遊び?、もしそれが本当なら・・・」
ブツブツ・・・などと語り出した、何考えてるんだろ怖いわぁ
「うん、今までの奴よりは使えそうね」
「そりゃど・・・今までの奴ら?」
え?何?まるで今回初の試みじゃないみたいな言い方
「ん?あぁそうか、言ってなかったわね、実は今回が初の勇者召喚じゃないの、過去に何度かしてるのよね」
この魔王、いくら何でも勇者召喚が実験だからってやり過ぎじゃね?勇者ってインターホン押す感覚で召喚出来るっけ?
「でもどいつもこいつも使えなくて、私を見るなり出たな!魔王!倒してやる!とか言って飛びついてくるのよ、だから思わず殺しちゃった♪」
テヘッと言いたげなテンションである、僕唯一怖いって思える性格があるんだ、こうゆう風に自分の感覚に物騒な言葉を入れる事
なんで怖いか?想像してみてごらん?綺麗な女性がいきなり
何回も告白してくる男の人がいたんですよ、だから殴っちゃいました♪って言ったらどう?怖くない?それと同じ感覚でエリザ今言ったんだよ?さらっと言うあたり怖いよね
「それは・・・残念だったな、って僕が使えなかったらどうするつもりだったんだよ!?」
「え?殺すわよ?」
「やめてくれ!?異世界デビューが使えなかったから死んだで終わりたくねぇんだよ!!!」
絶対笑われるから!とも、ゲフンよし他の事考えよう
「じゃあ今度はこっちから、なんで勇者召喚しようなんて思ったんだ、仮にも勇者だ、不意打ちしないとも限らない」
そう、それがずっと疑問だった
魔王が勇者を召還する、目の前に宿命の天敵を呼ぶようなもの
何故そのようなことをしたのか、ずっと不思議だった
「そんな事聞きたいの?単純よ、気になったの」
「気になった?」
「えぇ、魔王が勇者を召喚したらどうなるかって言う好奇心」
好奇心で死にかけた僕ってなんだろう・・・ なんか笑えてきた
「でも、ただ召喚するだけじゃつまらない。だから実験しようとした、勇者を召喚してそいつを私流で教育したらどうなるか」
なるほど、どうやら本当に気になっただけで召喚したらしい
これまで犠牲になった人にはお線香しなきゃな、南無阿弥陀仏
「さて、互いに聞きたい事は聞いたと思うわ、今回は使えそうなのが来たわけだし、あらゆる方法で実験してあげるわね勇者?」
ここまでしつこいと諦めた方が良さそうだな、もうめんどくさいしな!!!
「分かった、満足するまでとことん使ってくれ魔王」
僕はついに諦めた、どうにかこの状況をっ!って言う思考を魔王の指示に従うと言う思考に変更した
「じゃ早速だけど実験しようかしら」
キツくないのでお願いします
どうでしたか?少しは笑えましたか?それは良かった(決めつけ)
それでは次回