冒険者ではなく騎士になった
長くなりました、溜め込んでた+書いてて急に思いついた流れを書いたらすげぇ長くなりました
試験が終わり合格発表が中央の広場で行われた、そこで僕はジャンヌさんに騎士団にスカウトされた、勧誘という名の脅迫とも言えるだろうか、ハッハッハッ・・・冒険者になるはずだったのになぁ・・・
と、話を戻すとその発表をされて僕は仕方なく入団を承認、中央帝国第3騎士団の団員になりましたとさ、それは置いといて今の状況を説明させてもらおう、今僕はある部屋に案内されている途中だ、合格発表が終わった後すぐジャンヌさんに宿舎に案内すると言われた、僕はそれに従いついて行っていた、馬車に乗り
街の中を移動、宿舎の前につくと馬車を降り中に入る、そしてチェックインの手続きを終え案内されるため廊下を歩いて今に至る
「ここね」
おっ、今回はうる覚えじゃないんだ、お兄さん嬉しいようる覚えじゃなくて、ジャンヌさんが扉を開け僕が続く、護衛役の人が2人ほどいたがジャンヌさんが扉の前で立つように指示をした、その人達は扉の前で立ち僕達は中に入る、入った後にジャンヌさんが何かを呟いた後手を空中にかざす、するとこの部屋を覆う結界のようなもので部屋を囲んだ
「これは・・・」
「防音壁って言う魔法、魔法使うならまずこれは覚えるべきって言うくらい初級の魔法」
ほう、そんなに簡単なのか、後で試してみよう、そう思い僕とジャンヌさんは用意されている小さなソファーに座る、周りを見渡すと食器のような物を置くための棚や本を置くための棚にぎっしりと食器と本が詰まっていた、エリザの部屋みたいだ・・・
後は装飾品なのか小さな木のような物もある
「さて、取り合えす疑問にお答えしましょうか」
「なぜスカウトした?なぜ逃げ場を消すように話していた?なぜ邪魔な行動をする?場合によっては魔王軍が動くところだったぞ」
はっきり言うがこの人がやってた事は迷惑だった、場合によっては実験の邪魔になるため魔王軍の師団が動くところだった、まずスカウトした事、これは単純に計画が狂うのだ、この実験の目的は異世界に始めてきた僕が街に出たらどうなるのかと言うついでに情報を集めるのが目的、それをスムーズにするために冒険者試験を受けた、だがこの人がスカウトをしたためそれが出来なくなる
次に逃げ場を消すように話していた事、人が多いあの場所であのような内容は明らかに自分のペースで喋るためと逃げの道を塞ぐためだ、加えて僕が諦めて入団を承認した後のあの宣言、もはや断れないのだ
この事からこの人の取ってる行動は全て邪魔になる、魔王軍が動く事になるところでもあったしこの人の目的も果たせないかもしれなかった、なぜそんなリスクを背負ってまで邪魔するのか、納得のいく答えを期待するよ
すぐに疑問をぶつけた僕にジャンヌさんは頭を手で少しかきながら考え答える
「とりあえず1つずつ答えるわね、まずなぜ勧誘をしたか、これは貴方達魔王軍の目的を果たしやすくするためのつもりだった」
「何?」
「魔王軍はそれなりの力があるのに侵略をしてこない、つまり慎重になってると仮定したの、ならば騎士団に入団させて人間側の戦力などの情報を集めやすくすれば攻めやすい状況を作れるかなって」
確かに魔王軍は化け物がいるが攻めはしない、それは称号持ちを警戒しているからだろう、それになにもエリザだけが二つ名称号を持ってるわけでもないのだ、必ず人間側にもいる、そう考えると今の戦力では攻めたところで殺られるだけ、人間側の情報が絶望的にないこの状況で攻めることは出来ない、しかしその類の情報があればいつでも攻めれる状況が作れると言うことか、もちろんそうしたのは魔王軍に入りやすくするため・・・か
「確かに納得出来る理由ですね、じゃあ次は話し方についてお答えを」
「あの喋り方をしたのは確実にするため」
「確実?」
「マサヤならこの勧誘を普通にすれば絶対に断ると思ってた、だから確実にするためにそうならざるおえない状況を作った、それだけよ」
確実に僕を入団させるためにあれをしたって事か、相当作戦を練ってるな、どうしても魔王軍に入りたい意志が伝わってくる、口約束などでは信じない、行動で示す・・・か、ゲーム時代の頃の僕もそうだったな、口約束だけでアイテムの交換などはしなかった、必ず何回か一緒にプレイしてその人の性格や約束を守れるかとかを判断してた、その上で交換を行っていた
判断基準は人それぞれだがこの人の場合確実に約束をさせるための状況を作ったのだ、その思考を他の事に使えたらいいのになぁと思ってしまう自分がいる
「さて、最後になぜ邪魔をするかだけど、単純に楽しいから」
「だと思ったわ!」
立ち上がり叫びながらそう言う、でしょうね!迷惑な事した後のアンタの顔ニヤニヤしてるもんな!そりゃあそうでしょうね!予想通り過ぎて笑えないね!
「まぁまぁ落ち着いて、ほら紅茶でもどう?、あとパンも」
「・・・頂きます」
納得がいかぬままなぜかティータイムが始まった、パンと紅茶の組み合わせはあまり見た事ないけどどうなんだろうか、そう紅茶をひと口、うん美味しい、そしてすぐにパンをひと口・・・あれ?合うな?意外と合うぞ?これ?
そう思い紅茶とパンを交互に飲み食いをしているとジャンヌさんがボソッと呟いた
「ティーとパンでティータイムを楽しんでいる・・・ティーとパン・・・訳してパンティーね!」
「訳すんじゃねぇ!」
いきなり何言うかと思ったらそれかよ!しかもドヤ顔しながら指を顔の横に立ててウインクして言う事でもねぇ!はぁ・・・この人なんなんだよ全く・・・心の底から防音壁があって助かったと思った、後で絶対に防音壁覚えよう、魔法使えないけど、そう思いつつも紅茶をひと口飲む
「ん〜、パンティーがダメなら・・・パンツ?」
「ぶふぅぅぅー!!!」
飲んで口に含んでいた紅茶を盛大に吹き出す、とうとうストレートに言ってしまったよ、そのうちピーーーとかピーーーとか言いそうで怖いんだが・・・
「どうしたの?」
「ゴホッ、あなたのせいですよ・・・」
息が詰まり咳が出てる僕を見てもそう言ってくるのでストレートに言ってやった、この人いきなり何言うか分からない、そのうち下ネタ言いそうで怖い、もう紅茶飲むのやめよう、パン食べようそうしよう、そう思いテーブルにおいてあるパンを取りひと口
「そのパン美味しいわよねぇ、硬くておっきくて・・・」
僕の耳がおかしくなったのかな、下ネタスレスレの発言をしてるビッチがなんか言ってるんだがね、おかしいな?
気のせいだ、そう思いまたパンをひと口
「知ってる?この世界にはホットクリームパンって言うのがあるの」
「美味しいそうな名前ですね」
あまりにも美味しそうな名前なので思わず食べる動作を止めてしまう、息つくために思わず紅茶をひと口飲んだ
「この硬くて大きいパンの中に熱々のクリームが入っててね、ひと口噛んだらビュッって口の周りに熱々の白いクリームが飛び散るのよ・・・」
「アウトぉぉぉぉぉぉぉ!!」
紅茶飲み終わって1秒後ぐらいに言われたからセーフだったけどそれ以上はダメだ!絶対ダメだ!
グッドの手の形を上げながらそう叫ぶ僕に対しジャンヌさんはまた苦笑い、わざとか、わざとなのか
「面白い反応するのね、思わずいじりたくなるわ」
やべぇ・・・やべぇよこの人、面白いだけで下ネタ言う有名な軍人いたんだ知らなかったって思わせられる瞬間だよ、なぜか謎の可愛さを感じるので許せる自分がいる、くそう
「それはそうと・・・魔王の返答はどうだったの?」
「会うには会うみたいです、特別な条件はないですし話す準備だけをしてればいいかと」
「そう、なら遠征の計画を少し変更しましょうか」
そう言うと持っていた紅茶の入っているカップを置きソファーから立ち上がり本棚へ、そこから1冊の本を取ると開き始めた、顎を親指と人差し指で掴みながら支え考える仕草を取りながら本とにらめっこしている、時々う〜んと声は聞こえるが自分で考えると言ってたし無視でいい、これであとはあの2人に任せるだけ、話し合いの内応次第ではジャンヌさんの魔王軍加入が決まり決裂するような話になればなかった事になる、脅すような事があればどうするのかって?、その時は魔王軍なりのお返しをさせて貰うだけだよ
紅茶を飲みながらそう思っていた、地味に優雅な気分になれるこの感じ、嫌いじゃない
「キラーン・・・なんてな」
ジャンヌさんがこっちを見ていないため紅茶を飲みながらキメ顔をするのだった
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どうも始めまして、今は名前が出せないがその内出すつもりだよ、だが立場ぐらいは言っておいていいだろう、私は魔王軍の4天王の1人だ、詳しい能力などはまた別の機会にさせてくれ
さて、今回言いたいのは彼と・・・勇者殿と肩をぶつけあった時だ、あれはわざとではない、狙ってやったんだ、勇者殿の些細な目や口の動きから強さの基準を測ろうとしたんだがほとんど動かないから判断するのが無理だった、もしもの場合に備え愛剣も用意していたが使ったところでと思わせる強さがあると私は確信している
正直な話、私は勇者殿が味方で良かったと思っている、あの強さは恐らく二つ名称号すら歯が立たないはず、その力を使いこなせる者がこちらに着くのは戦力強化にも繋がる、いい事だ
だか何故か分からないが迷いがあると確信していた、私は神経を研ぎ澄ます事で心臓の音をも聞こえる聴覚を得るのだ、その耳で聞いた彼の心拍数だがぶつかった瞬間かなり心拍数が上がった、完全に離れるまでその心拍数は常に上がったままだった、あれほどの強さを持った者がなぜ心拍数が上がるのか、別の事を考えていたがいきなり別の現象が起きたためそれにビックリした、という事だろうか、どちらにせよ1部不完全なところがある、そこを直さない事にはいずれ彼は危ない目に会うだろう、そしてその原因が迷いならば・・・今すぐ直すべきだ、魔王様の過去の事もある、裏切りでもされたら本当に精神的に魔王様が持たない、あらゆる対策を実行してそれでも直らないなら・・・その時は
「私を含めた魔王軍全ての戦力を持って彼を殺す事になる」
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ジャンヌさんとティータイムを楽しんだらいつの間にか夜になっていたため僕はいつも通り帰る事にする、ジャンヌさんからは追々詳細を伝えるとの事なのでエリザに伝えるとしよう
ちなみにティータイムをパンティーだと思ってるそこの君、腹黒女みたいになりたくないならそう思うのをやめた方がいい、心が汚くなる、ジャンヌさんみたいに、さて今僕はホテルの扉を出ていつも通り門をくぐり抜け草原に帰るところだ、本来ならここを通る時風が木々や草を揺らす音しか聞こえないくらい静かなのだが今回は違った、山道に入ると盗賊に襲われている馬車に僕は遭遇していた
「た、助けてくれぇ!」
そう言いつつも背中から盗賊が持っていた剣に刺され死んでいく、服装からして恐らくどこかのお偉いさんだとは思うが・・・まぁこれは後で考えるとして・・・この状況どうしようか
今僕は暴れてる音がしたため少し近づき草に隠れた状況だ、草と草の隙間から襲われている様子を見ていた、しばらくすると馬車の中から豪華なドレスを着た女性が盗賊により引っ張り出せらた、肩まで伸びている白い髪、その姿勢と態度からは正しく王女様と言わざるおえない神々しさがあった、服装は白を中心としたデザインのドレス、所々黒の装飾がある
「おぉいい女見つけたぜ」
その一言に周りの盗賊達は苦笑い、護衛をしていた冒険者は全滅、馬を操作していた人も殺されている、周りは既に血だらけ、かなりえげつない事をしているようだ
「確かにいい女だ、ここも立派だしな・・・」
そう言うと盗賊の男は女性の胸に手を伸ばそうとする、しかし女性はその手を右手で叩いた、かなり大きくいい音がした、だいぶ痛かっただろう、そのせいか胸を触ろうとした盗賊は足がもつれかかりつつも後ろにさがる
「ってぇ、何してくれてんだ」
「貴方のような方に触らせるような物ではありません、これは来るべき時に触ってもらうものです」
胸を優しく触りそう言う女性、その顔には笑顔がありつつも覚悟がある目に見えた、何言ってんだこいつって自分で思ってしまっているがそうとしか言えない、だって自分の胸を触りながら笑ってるとかどんな性癖してるか分かったもんじゃない、とにかく大きいってわけじゃないけど一目見たらあの人胸大きいなって思えるくらいには大きいだろう、やっべぇ自分が変態に思えてきた
「そうかよそうかよ、だったら今がその時だ!」
1人の盗賊の男がそう言うと周りにいた盗賊達は女性を囲い始めた、そのためあの中で何が起きてるか分からない、叫び声も聞こえないためより分からない、囲んでいる円が時々崩れそうな事になってる事から服を無理矢理ずらすか脱がされている状態のはずだ、さてここは助けに行くべきか行かないか
個人的には助けたくはない、めんどくさいからとかもちょっとはあるがそれよりも大きいのは人を信用していないという事、もちろんあいつらみたいな奴が全員じゃない事くらい分かってる、でも感じでしまった物は忘れない、分からないだろうが人間のトラウマっていうのはそう簡単に消えないものだ、脳が覚えているのではなく体が覚えているのだからな
そう考えると僕としては同じ人が増えて欲しくないしなにもしてない人が変な奴らに汚されるところも見たくない、やるんだったら同人誌みたいな事をしろよ!、いやほんと!
てことで助けますかね
「おい、やめないか」
僕は草むらから出て囲んでいる盗賊達にそう言った、盗賊達はびっくりするようにこちらを向く、その時に囲んで出来た円が崩れ中が見えた、女性の服は破れ下着が見える状態、顔が赤くなっている事から自分からそうなるようにしたのではなく無理矢理された事だと分かる
「誰だ!?、ってガキじゃねぇか」
「お前もこいつとヤリたいのか?」
ニヤニヤしながら聞いてくる盗賊達、お前達と同じにされたくないんでな、ここはきっちり否定させてもらう
「まさか、僕はただその女性を助けたいだけだ」
「おーおー、勇者様の登場ってか」
「っ!」
思わずバレたかと思った、そう言えばさっきからテンプレ勇者みたいな事言ってる、僕はあいつらみたいなお人好しじゃないよ
それより登場してすぐバレるとかこいつら見た目によらず察し良過ぎね!?って思ったけどよく良く考えればこんな状況でこのセリフは勇者としか言えないよな
「ちょっとセリフを変えましょうか、僕はその人を助けたいのではなく同じ人を見たくないからです」
「同じ?誰だそりゃ?」
僕だと答えたいがここは答えない、そう思い沈黙を貫く、さて早速状況把握しよう、相手は10人でそれぞれ斧や剣などで武装をしている、囲んでいるように立っておりその中央には白髪の女性が倒れ込んでいる、目標はあの人だけなのでそれ以外に気配りする必要は無い、そう考えるとある程度思いついたので僕は行動を開始する
まずは奴らに近づく、そう思い歩き始める
「なんだ?やるのか?」
そう言うと斧を持った盗賊がこちらを向いた、きっちり両手で持ってる斧は先ほどの惨殺で血まみれだ、盗賊はこちらを向くと走り出す、そして一言
「死ねやぁぁぁ!」
そう叫びながら斧を上から垂直に振りおろす、僕はそれを左に移動し避けると右手に力を込め腹に腹パンチを決めた、それを食らった男性は5mほど飛び気絶した、忘れているとは思うが手袋をしているからこの威力になると言うだけであって手袋がなかったら腕でお腹を斬るような感覚で切断し殺していた事だろうね
目の前で起きた現象に黙っている盗賊集団、すると各々武器を持ち始めこちらに接近し始めた
「この野郎ぉぉぉぉぉぉぉ!!」
武器を持ちながらこっちに走り始めた盗賊達、人数は8人か、さてどうしようか、せめて武器・・・剣さえあれば・・・、そう思っていたがふと思う、こいつらが持っているのは斧と剣・・・剣?、今僕が欲しいやつ・・・そう思うと体が勝手に動く、動く頃には走ってきた奴らとは間合いが3mもない状況だ、相手はバラバラで来てはいるが三角の陣形をイメージしているのかその形で走ってきている、何の意味があるのか分からないが取り合えすやるか
そう思い先頭の奴の手首をまず握り潰す、頭じゃない分早く潰れる、潰すと剣を落としたのでそれを瞬時に拾いしゃがみながら右回転し先頭の男の腹を切った、それだけで突撃が止まることはなく次々に突撃してくる盗賊達今度は2人がそれぞれ左右から斧と剣で挟むように攻撃してきた、僕はそれを少し飛び体を空中で横にすると右回転をして2人の両手を切断ししゃがみながら着地、腕を切られた痛さでしゃがんでいる2人を薙ぎ払うように剣を振り首を斬った
ほんの数秒の間に3人が殺られ思わず立ち止まる盗賊達、只者じゃないと判断したと思える
「こいつ・・・ただのガキじゃねぇ!」
「どうする?」
などと立ち止まりながら話している、その隙に僕はすぐさま立ち上がる、すると立ち止まっている盗賊達はさらに脅える様子を見せた、そんなに怖いかと思い自分の体を見てみるが体の隅々まで血だらけだった、集中していたため気づかなかったな、だが盗賊達が脅えていたのは他にあるのだった
「し、死神・・・」
黒いロングコートが血で赤く染まりそうなくらい返り血を浴びていて剣にも血がついていた、盗賊達が脅えてるのはそっちもあるがそうではなく雰囲気と目だった、無情かつ恐ろしく黒い目は誰でも殺せるであろう雰囲気を漂わせてる、体を覆っている何かは恐怖のあまり盗賊達が幻覚を見ているのであろう
「し、死にたくねぇぇぇぇ!!!」
「あっ、おい!」
そう言うと盗賊達から離れていく1人の男性、逃がさないと僕はその人めがけて走り出した、それを見た残りの盗賊達は再び武器を構えようとする、当然だがそんな隙は与えない
人数は6人、ちょっと多いが僕なら行けるはずだ、そして思い出せ、前に僕が思った事を
「人って言うのは案外簡単に死ぬ」
そうだ、頭を潰せば死ぬ首を切れば死ぬ心臓を刺せば死ぬ、人間は簡単に死ぬんだ、潰したり切ったり刺したりすればそれだけで人は死ぬんだ、この人達もそうだ
先頭にいる3人は綺麗に横に並んでいた、それぞれ構える動作をしている途中だが僕が走り接近している事に気づいていない、この瞬間は逃さないと思いまず真ん中の人の胸を刺す、それを瞬時に抜き左の人の腹を斬る、次に右の人を左下から右上に振り首を切る、この時しゃがむような体勢のため立ち上がろうとするが2人の盗賊が剣を振り下ろそうとしていた、避けようとしたがしゃがんでいるため避ける動作をする場合この攻撃は避けれない、そう思い頭の上に剣をかざし振り下ろされる剣を受け止める
2人分の力があるため力が半減されている今では片手で防ぐとギリギリ防げてはいた、しかしじわじわと剣が頭の上まで迫ってきていた
(このままじゃ・・・)
左手を使おうとしても恐らく片方しか無力化出来ない、その隙に刺される可能性は捨てきれない、詰んだかと思ったのだが左手を地面につけると固い感触がある、見下ろすと剣があった、これしかないと思った僕はすぐにそれを左手で持ち盗賊2人の手を切断、悲鳴をあげたがすぐに立ち上がり、立ち上がりながら2人の盗賊の胸を刺した
だが残念な事に逃げた盗賊は既にこの場にいなかった、後ろにいた盗賊のところまで行ったかと思えたがいなかったのでそう判断する
「こ、こっちに来るな!」
そう言うと白髪の女性を左手で抱き上げ右手に持ってる剣を首元に近づけ停止させた
「それ以上来たらこいつを殺すぞ!」
目的であるはずの白髪の女性を人質に取る盗賊団を目の前にして僕は唖然とするのだった、内心ものすごくえ〜っ!?って叫んでもいる、こうなるとは全く想定していなかった、意外な事態に僕は立ち止まる、お前らの目的であるはずの人物を人質に取るのかよ!ってまだ思っている
「よし、まず武器を捨てろ・・・」
そう命令してきた、そんな事聞くはずないやん、そう思い両手に持っていた剣を盗賊の両足に投げた、足に刺さった痛みで思わず白髪の女性を離し後ろに倒れた
「痛ぇぇぇぇぇぇ!!!!」
足をもがき剣が抜けると余計に痛かったのかさらに叫び暴れた、あまりにうるさいので近づいて殺そうとしたが意外の事態が発生、白髪の女性が立ち上がり抜けた剣を両手に持ち倒れた盗賊の腹を刺したのだ
「因果応報・・・です」
自分の服を無理矢理脱がそうとしたんだから命で支払えってか、おーこわい、意外な事態に立ってみていた僕、白髪の女性は盗賊を刺した後、僕に近づいてきた
「本来ならばお礼を言う所なのでしょうがもう少しお力を貸してくれませんか?」
「はぁ、まぁ別にいいですけど」
意外にも泣き崩れるとかはしなかったため助かるが力を貸してって、まだ何かやるつもりか?ならやめた方がいいだろ、ただでさえ綺麗なのに汚れてしまうぞ
「連れ去ってくれませんか?」
「は?」
「連れ去って私に酷い事を・・・ぐふふふふふふ」
・・・もしかしてとんでもない人を助けちゃった?、そう焦り始める僕だった
さて、雅也君つよすぎぃ!って思うかもですが勇者ですし多少はね?
では次回