過去を抱えても楽しくしたい
書くの楽しいと最近思えてきました
話を進める前に少し僕の心境について話しておこう
僕は自分が優しいとは思わない、何が起きても最終的には自分の大切なものを優先するから、誰が死のうが殴られようが大切なものを優先する、そのためなら僕は人を数万人でも数十万人でも殺せる、それくらいの覚悟はあると思ってる
でも今はその大切なものを現実世界に置いてきた、だからまた大切なものを作るしかなかった、でも見つけた、大切なもの、それは・・・
楽しいと思える時間だ
この変な世界に来て色な事が起きて疲れるわめんどくさいわなんて思ってたけど慣れてくると楽しいなんて思えてきたんだ、本当順応の早さが早過ぎて怖い
疲れる顔してても周りの人のせいでついついにやけて最終的には笑ってしまう、そんな雰囲気がしてるんだ、僕はそんな雰囲気があるこの世界が楽しいと思えてしまった、だから
この世界を壊そうとする者、汚そうとする者がいるのであればすぐ殺してやる、英雄だろうが悪魔だろうが魔王だろうが神だろうが殺してやる、覚えてる限りでのあらゆる手段を使ってでも殺してやる
まぁ壊そうとしたりしたらの話だ、しないならむしろ仲良くしたいくらいだよ
心の中で目が笑ってない笑顔をしながら僕はそう一人語っていた
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急に暴れだした犯人である男性、その人を僕は何もさせず戦意喪失で帰らせるつもりだったが相手が好戦的であったためやむを得えず殺した、傷も負ってるから正当防衛ってやつだ
「ふぅ・・・」
頭り握りつぶされた死体は地面に転がった、大して僕は手袋についた血を振り払った、なんつーかいい匂いはしないな、それに握りつぶせはしたが潰すのに時間がかかることも判明した、今後はしないようにしよう
闘技場内は沈黙の時間が過ぎていた、それはもう些細な音が響いて聞こえるくらいの沈黙だ、ここでア〇ーンとかコ〇ネチとかやったらさぞ面白いだろう、いややめとくか殴られそう
「殺せとは言ってないんだけど・・・」
そう言って近づいて来たのは僕を雇った側のジャンヌさん、少し焦り気味の顔だったがマズい事しただろうか?
「帝国内での法では正当な理由なく人を殺してはダメなの、まぁこの場合攻撃された上に殺されかけたとなれば嫌でも正当な理由になるでしょうね」
殺されかけたが重要なポイントになるよ、何度でも強調してやる、殺されかけたからな!
「ジャンヌが高く買ってるからどれほどかと思ってみておけば・・・」
そう言って近づいてきたのは猛者感半端ない人だ、多分まとめ役とかなのかな
「こんな殺り方ありか?」
「ありなしではありませんね、手段の一つです」
だからって普通やらないだろ、と言われたがこれには首を横にふる、人ってのは案外簡単に死ぬ、頭潰せば死ぬし首切れば死ぬし肺刺せば死ぬし心臓刺せば死ぬ、簡単なんだ人殺しなんて
だから誰でも出来る、状況によっては多分赤子にも出来るだろう
「さて、事態を収束出来たからいいが、死体の処理はどうする?」
「それはこっちで任せてちょうだい」
などと話が進んでいく、そんな話を僕は見て聞くだけだった、そんな棒立ち状態の僕に話しかけてきた女性がいた、赤い髪の人だ
「貴方、化物とは思ってたけどここまでなのね・・・」
「化物って・・・」
僕ってそんなに暴れてたっけ?いや頭潰したりしたから当然っちゃ当然か
「ほら、血がいろんな所についてる、顔にも傷があるし」
「はぁ・・・ってやめて下さい!」
困ったような顔をした隙をついたのか頬の傷を消毒してたり返り血を拭いてくれたりしてた、ありがたいけどいきなりされると困るんだよな
「大人しく座って、一応お礼って事でさせてくれると気持ちが楽だから」
そう押し込まれ僕は無理矢理地面に座らせられ体中を拭かれ傷を消毒される事になった
「あ、ありがとうございます?」
「なんで疑問形なの」
無理矢理させてる感すごくするから申し訳ないのが理由ですはい、それにゲームやってた時も現実でも助けられてばっかりだったからな、なんて思ってたら少し思い出してきたな
この人の気が済むまで暇つぶし程度に思い出すかな
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こっちの世界に来る前に少し思い出していた過去、今回はそれの続きだ、復讐をして達成感に襲われた僕は高笑いした、してやったからもういいやって思えたんだ
でもだからと言ってあいつらが消える事はなかった、その事件の次の日からも僕は学校に通う事になった、教室に入れば視線を集める、以前ならこうゆうのは嫌いだったんだが心変わりしたのかなんとも思わなくなった、そうして僕は1番後ろの列の左端、窓際に座った、いつも通り小説を読む、日課でもあるなこれは
「おい」
威圧的な声で話しかけてきたのは昨日の3人バカトリオ、こんかいのいじめの首謀者だ
「なにかな」
「お前、ネットに俺らの事バラしたそうじゃねぇか」
ほうもう見つけたのかさすがさすが、と内心で思ってたが言うとめんどくさいのでここは思ったことを言う
「それが?」
「それがだと?個人情報を流す事に悪意すらねぇのか!」
人の目立ったところでこうやって大声で話すって事はやり返してるつもりのか、言葉も選んでる様子すらないと見える
(個人情報を流す事に悪意すらないのかですかそうですか)
そう思った瞬間僕の憎悪が膨れ上がる、どうやらこいつらには遠回りに言っても理解できる頭がないと見たよ、そう思った僕は小説の本を閉じそいつら3人をむいた
「因果報応ってことわざの意味知ってます?」
「は?」
「過去などの行いに応じてそれ相応の報いがある、注釈すれば悪い行いをした者には悪い報いが、良い行いをした者には良い報いを受けることになる」
「それがどうしたってんだよ」
全く、ここまで来るともはや笑うしかない
「君達3人は僕に悪い行いをした、だから因果報応でそれなりの報いを受けさせた、それだけですが?」
「悪い行いをした?おいおいそりゃ逆だろ、俺らの人形になったお前が悪いんだよ」
一人が言い出すと他の2人も笑い始めた、こりゃ言い合ってるだけだと沼にハマるぞ
そう思った僕は三人を無視し小説を読み始めた
「何読んでんたよ」
「貴方方みたいな人達と話すと話が終わらないんですよ、なので話すのはやめただけです」
そう言って僕が趣味である小説を書いた、この小説は素晴らしいよ、僕の趣味である金髪美少女が主人公の小説なのだが特にここの────
「よこせよ」
なんて思ってたら無理矢理小説を取り上げられた、3人はその小説を回した後1ページ1ページを綺麗に破き始めた、その小説を理解出来なかった僕はただ見ていた、他のクラスメイトも黙って見てる
1分ほどした後、僕の机の上と周辺はくしゃくしゃに丸められた紙で埋まった
「お前みたいな奴にはこれがお似合いだ」
なんて言われて立ち去られる、まだ状況を理解していない、あの小説はあと少しで読み終わるところだったんだ、しかも昨日通販で頼んだのが届いたばかりなんだ、それを・・・
その瞬間僕の心の中はほっとくではなく
「殺す」
に切り替わった
イスから立ち上がりくしゃくしゃの髪を踏んで立ち去ろうとする奴に近づくそいつらも僕の存在に気づいた、3人の席は一番右の上の1~3番目にあった、そこに戻ろうとしたところに僕が追いかける形となる
「ん?なん────」
ほぼ何も言わせず僕はリーダー格の男の鼻を殴った、倒れた直後すぐ腹を踏んだ、その後は馬乗りになり何も言わずただだ顔を殴った、痛かったがそんなのを思う余裕もないくらい僕の心は荒れてたんだ、こいつがどうなろうが関係ない、僕がどうなろうが関係ない、ただ思った、死ぬまで殴り続けようと
だがそんな事になるはずもなく生徒が先生を数人呼びようやく僕の暴走が止まる、僕はまだ腕を振ってたが次第に弱くなり視界が暗くなった
このあとの事は聞いた事だから合ってるか分からないけど殴られた生徒の顔は酷く変わっており鼻の骨を折るなどして病院に搬送、先生方は机や地面などについた血を拭いていたと言う、どう思ったらここまでになるまで殴ろうと思うんだっていいながら拭いていたそうだ、その後のことを整理すると僕が殴った男子児童は全治2ヶ月、その児童の親から慰謝料請求をされるかと思ったがこの子は最近調子に乗り過ぎたのでこれくらいが丁度いいバツになりますむしろ感謝したいくらいです、と言われ逆にこっちが慰謝料貰う事になった、それから1時間ほどで僕は起きた、保健の先生もそれに気づき体のどこかに異常はない?と聞いてきたので首を横に振って大丈夫ですと言い返した
「ただ・・・」
「ただ・・・?」
「体がすごく軽いです」
異様に軽かったんだ、10光年くらい飛べるんじゃないかってくらい軽かった・・・すまん盛った
その日は大事を取り早退した、家族からは心配されたが大丈夫だからと言っておいた、そこから1ヶ月学校に通ったが陰口が酷かった、人殺しとか死神とか話しかけたら殺されるとか、そんなのを気にし始めた僕は不登校になり部屋に引きこもった、ゲームをしながらそんなトラウマを思い出してたら勇者召喚された・・・実際は魔王の実験で召喚された挙げ句魔王の実験体になったけどな
────────
「はい終わり、立っていいわ」
肩を叩かれ気づいたがどうやら気が済んだみたいだ、頬には消毒液のようなものを塗り何かを貼って終わっていた、絆創膏みたいなやつだ、貼ったら後はほっとくだけでずっと張り付いてるみたいなやつ、返り血などはどうやって拭き取ったのか全くついてなかった
目をつぶって半分寝つつ過去を思い出してたからナニをされても気づかなかったと思う
「じゃあ私はお役御免ね」
そう言って観客席に戻っていく、平然と壁を飛び越える辺りあの人も戦えるんだろうな
「試験者諸君聞いてくれ、死体を処理した後試験を再開する、無論先ほどのカーマインとデリドラの試合も再開する、死体処理が終わるまでは自由時間だ、準備運動するなり休憩するなりするといい」
話がまとまったのか猛者感ある鎧来た人が試験者達に話しかけた、そこからまとまった話を説明しているが合格扱いの僕には関係ないので聞こえないふりをする
「さて、マサヤはどうする?」
いい加減その外国人が日本人を呼ぶ時の言い方やめような
「どうしますかね、いても仕方ないので町でもブラブラしときましょうかね」
結局の所夜にならないとエリザが転移魔法を使ってくれない、極力怪しい動きは見られない方がいいんだよな
「そう、なら私も────」
と言いかけたところで鎧を着た人がこちらに近づいてきた、さっきの4人ではないので恐らく騎士団員か、その騎士はジャンヌさんに1枚の紙を渡した、それを見たジャンヌさんの顔は青ざめた、相当マズい事が起こったっぽいぞ
「至急第3騎士団に連絡を、総動員で探すように言って」
「はっ!」
そう言って新兵は闘技場から出ていった、探すだから何かを探してるのか?
「何かありました?」
「魔導書が盗まれたわ、それもただの魔導書じゃない、戦略魔法が3つも封じ込まれてる魔導書よ」
「戦略魔法・・・」
名前だけじゃ凄そうに聞こえる・・・多分現実世界で言う核ミサイルとか核爆弾とかだと思うな
「説明しなくても危なさが分かると思うけどもう少し雇われない?」
なっ・・・まだ雇われるのか・・・、う〜ん、ブラブラついでだしいいかな?
「まぁ、ブラブラするついでに探す程度なら」
「ありがとう、私もパトロールしつつ探すから一緒に行きましょう」
そう言われ僕とジャンヌさんは闘技場を出て地上に戻るのだった
────────
階段を登り地上に出る僕とジャンヌさん、僕が右方向でジャンヌさんが左方向を探すという事だ、任せろ!
「じゃ、よろしくね」
そう言われ左方向に歩いていく、さて僕も探すか、と言っても本当に散歩のついでに見つけるつもりだから視界に入ったら見つけた事にするつもりだ、そう思いただ歩く、さっきの階段はギルドがあった場所の近くにあった、ギルドの左側に階段がある、なので僕はギルド周辺を探す事になる
通る度に思う、本当活気がある町だなぁって、接客する声が聞こえれば値下げを求める声、美味しいと言いながら料理を食べる声、本当いい雰囲気だ、なんて思ってたら例の怪しい雰囲気についた 、ジャンヌさんの話では休憩する場所とピーーーをする場所と聞いているが・・・中が気になる、気になるけどピーーーなんでしょ?う〜ん、ここは休憩場所にかけて中に入ろう!
そう思って中に入った
「いらっしゃいませ、どちらをご利用になりますか?」
そう言ってきたのは入ってすぐ右にあるカウンターに立ってた男性だった、ここまで普通だ
「休憩をしようかと」
「休憩場所ですね、サービスなどもありますがどうされますか?」
そう言われメニューらしきものを渡された、うん読めない、と言うかお金持ってないしね
「すいません、休憩だけしに来たので・・・」
「そうですか、あっ水と本は無料で使えるのでぜひご利用ください」
「分かりました、ありがとうございます」
ある程度の説明と会話を済ませ分かりやすく休憩場所はこちらですと書いてある看板を見ながら移動する
「いい男♡」
一瞬背中が気色悪い視線を浴びたが気のせいだと信じた(願望)の僕は先に────
「ンア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛♂」
「ハァハァ///イグっ!」
・・・・・・、これが女性ならそうゆうところなんだなって思って立ち去ろうとしたよ、でもね?左右の部屋から聞こえてくるのは快楽を感じてる男性の叫び声なんだよね
「一応ここのお店の名前聞いてもいいですか?」
カウンターに立ってる男性にそう話しかける
「ここですか?ホモォテルですよ」
「・・・・・・」
最初に店の名前聞くべきだったと後悔した瞬間だった、やはり立ち去るべきか
「すいません、帰ります、お騒がせしました」
「そうですか、分かりました、次の機会にまた・・・食おうとしたのに///」
聞こえなぁい!!!ボクハナァンモキコエナァイ!!!
なんて思いながら外に出たら目の前を凄い速度で走り去った人がいた、それを目撃した周りの人達もざわざわしてる
「何かあったんですか?」
「あぁ、ここより少し先で盗難事件が起こったんだ、今走っていったのが犯人じゃないかって話してたんだよ」
「へぇ・・・え?」
盗難事件・・・?さっきジャンヌさんに言われたばっかだぞ?もしかして・・・、そう思い僕は走っていた人を追いかけるように走ろうとした時だった、いきなり誰か飛んできた、反射的に僕はそれを3回転ほどしてキャッチしたがこの人気絶してるし・・・
「ナイスキャッチ」
そう言われ近づいてきたのはジャンヌさんだった
「投げたんですか?」
「投げたわ」
オーマイガー、馬鹿力過ぎますよ・・・
「それはそうと・・・って落としてるじゃない」
そう言って僕の足元に落ちてた本を拾った、それが例の魔導書か
「ふぅ・・・焦った焦った」
今回ばかりは本心なのか汗を少しかきながら言ってたため本当そうだ、さて僕はこれでにて
「では僕はブラブラしてます」
「えぇ、あっ例の件お願いね」
「わかりました」
あまり期待しないでね
────────
「流石にやらかしたなぁ・・・」
これは団長になって以来最大のミス、戦略魔法が封じてある魔導書を盗まれるなんて・・・、部下からの説明じゃ町の中を馬車で移動する途中休憩のついでに荷物確認をしたところいきなり背後から男が現れ中にあった魔導書を盗られたって聞いたけど・・・
戦略魔法をそうゆう風に扱ってた事に私は驚いたわ、だって戦略魔法よ?簡単に言えば爆弾数個を食料を運ぶ感覚で扱ってたって事よ、私はまずそこを指摘して細かな指示をしたわ、全く・・・今度から────
「どけぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
そう言いながら走ってくる男性がこちらに来る、周りのザワザワ声から盗難と聞こえたため、これは捕まえる必要があると判断し道を塞ぐように私は立った
「どけろババァぁぁぁぁぁ!!!」
「は?」
満面の笑顔でそう言った私は走ってくる男性の顔を右手で触り右足を前に出し左足で踏ん張り顔に触った右手に力を入れ思いっきり押し出すように動かした、男性は吹き飛んだ、怒り任せでやったけどよくよく考えたらさっき盗難されたばっかだからもしかして・・・一応追いかけましょう
そう思い追いかけた、そしたらその男性をマサヤがキャッチしてた、足元には魔導書が落ちたからやっぱりって思った、ナイスマサヤ、マサヤと少し話した後私達は別れた、後は
(魔王の姿勢次第ね)
そう思いながら魔王軍に入れるよう心で祈る私がいた
挨拶ネタないのでこれ言って去ります
イキスギィ!イクイクイクイク・・・ンアーッ(≧Д≦)
では次回