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プロローグ
真っ暗な部屋の中、一人で閉じ込められていた。
ずっと、この何もない部屋で生きなくちゃいけないのかな…?
答えなんて、とうに分かっている疑問を考える。
遠くから足音が聞こえ、身体が強張る。
最近は、物音、特に足音に敏感になっていた。
足音が近づいてきて、目の前のドアまで近づいた時、足音が止んだ。
やだ。
反射的に部屋の隅に後ずさる。
やだ。また、あんなイタイことしたくない。
やだ。やだやだやだやだやだやだやだらだやだやだやだやだやだヤダヤダヤダヤダヤダやだやだやだやだ。
そして、ドアが呆気なく開くと、今までイタイ事をしてきた奴等ではない人がひょっこり顔を出して、ニッと笑った。
「ようっ!!お前、ソトに興味あるか?」