第11章 札幌
第11章 札幌
フェリーから下船して、最初にフェリーターミナルの近くにあった、ガソリンスタンドでバイク2台と
携行缶4本にガソリンを入れた。
それからツーリングを開始する、北海道に着いて最初の目的地は『支笏湖』を見渡す『ポロピナイ展望台』へ、ここで動画撮影をして……天気が曇りなのが残念だった。そして暑くも無く寒くも無くと言うツーリングには理想的な気温だった。
インカムで
「最高に気持ち良いですね」
とご機嫌な陽菜の声が聞こえて来る。
その後は『真駒内滝野霊園』、ツーリングなのに何故霊園に来たのかと言うと、ここには何故か『モアイ像』が有るのだ、なので定番の撮影スポットになっている、ついでに大仏にお参りして、今夜の宿泊地
札幌へ向かう。
初日だし、札幌で美味しい食事を食べると言う目的があるからだ。
今夜の宿は『札幌東急REIホテル』部屋はデラックスツインを予約してある。地下のバイク専用パーキングにバイクを停めて、チェックイン、軽くシャワーだけ浴びて、着替えて二人で札幌の街へ、
とりあえず『札幌市時計台』だけは外せないので『大通公園』を通って行く、そのあとブラブラとすすきのを散歩して、今夜のメインイベントへ
「お食事どこにするんですか?」
「札幌と言えば?」
「うーん、ラーメン?」
「そう、ラーメン横丁にね、凄い店があるんだ」
と言う事で、オーダーしたのは『極上海鮮ラーメン』を二人分
運ばれて来たラーメンを見て、陽菜が思い切りのけぞっていたのは笑えた。
「その顔が見たくてここに連れて来た」
ボタンエビ、カキ、ツブ、ホタテ、ズワイガニ、いくらに黒なまこと言う海鮮好きには堪らない具が
山盛りのラーメンで超豪華、味はそれなりに美味しかった。
「あり得ないです、これラーメンて言わないから」
と陽菜は笑っていた。
「そうね、まぁ一度は食べる価値があるでしょ、Webで見て食べたいと思っていたんだ、まぁ次来る機会があれば普通のラーメンを食べよう」
ホテルに戻って、二人分のアクションカメラのmicroSDカードのデータ整理をして、お風呂に入って就寝。ちなみに、今回は全部推奨カードの1TBを沢山用意しているので、容量の心配は無いはずだ。
北海道ツーリング三日目
朝は6時半に起きて、色々としてホテルのレストランの朝食ブッフェへ、
「うわ、これは凄いですね」
このホテルを選んだのは、この豪華な朝食ブッフェの存在を知ったからだ。
「これからバイクで走るんだから、食べ過ぎはダメだよ」
「はーい」
陽菜は返事は良いが、結構な量を取って来ている。
まぁそんな物だ。
今日は札幌を出たら日本海側に向かい、北上して稚内まで行く予定だ、当然『萌える天北オロロンルート』を通る事になる。
原野と道路しかない海沿いの道をひたすら走るが、景色が良いし途中に観光名所もあるので楽しい道だ、ホテルを出て給油して、最初に寄ったのは増毛町の『国稀酒造』、バイクなので試飲も酒も買う事ができないのは残念だ。
今日も穏やかな気温で、薄曇り状態の天気だったが、陽菜は『酒粕ジェラート』を美味しそうに食べている。
そして北上して、羽幌町で変な『ペンギンの像』(正確にはペンギンでは無くてウミガラス=オロロン鳥)の前で撮影して、『ホクレン 羽幌セルフSS』で早めの給油、ここに来たのは北海道ツーリング名物の旗を貰う(買う)為だ、無事に青い旗を2本ゲット。バイクにどうやって付けるかは後で考える事にする。対向車線にもバイクが沢山走っていて、『ヤエー』率は90%以上だ、ちなみに敬純の若い頃は普通に『ピースサイン』と呼んでいて、某ネット掲示板で「Yeah! (イエー)」を「Yaeh! (ヤエー)」と打ち間違えた人がいてそこから『ヤエー』と言う言葉が広まったそうだ。
そして、道の駅『ほっと♡はぼろ』でランチ
陽菜は『甘えび丼』敬純は『羽幌えびしおラーメン』、当然の様に
「一口下さい」
と陽菜に取られる。
この海鮮の美味しさこそ北海道ツーリングと言う感じだ。
ここまでで、今日の予定コースの半分は来た感じになる、そして更に北上、風車が並ぶ丘を撮影したりしながら、景色を眺めなが走って『ノシャップ岬』に到着、夕日には少し早かったが、天気も良くなったので綺麗な利尻富士の絶景とイルカ?の像の前で撮影。
「来て良かったです」
と陽菜は感動している。
そして今夜の宿『ドーミーイン稚内』今回のツーリングでは、何度かこのチェーンのホテルに泊まる事になる。
係の人に案内されて、屋根の下にバイクを停めてチェックイン、スイートルームとかは無いので、普通のツインの部屋だ。
そして、そのままホテル内の大風呂温泉に、これがあるので敬純はここのホテルを選んだのだった。
夕食は10分程歩いて『海鮮炉端うろこ亭』へ、当然頼むのは『うに丼』この日は『むらさきうに丼』が有ったので敬純はそれの『大関盛』を、陽菜は同じく『小結盛』をメインに『宗谷黒牛ステーキ』も頼んだ。
「このツーリング中に絶対に5kgは太りますよ」
と陽菜は笑っている。
「いや、北海道は食い物が美味いから仕方が無いよね、じゃ明日は部屋でカップ麺でも食べる?」
「それは絶対に嫌です」
と言う感じで、部屋に戻って三日目が終了。
ツーリング四日目は今日も曇り模様で夜に雨が降ったらしい、とろあえず美味しい朝食を食べて、気温が低そうなので、ライディングスーツは三層全部を着込む事になる。
今日も、ホテルを出て給油して、まずは『宗谷岬』まで行く、30分ほどで到着、ここが北方領土を除けば日本の最北端と言う事だそうだ。お約束の『日本最北端の地』碑オブジェの前で撮影して、次の観光名所『風車の道』『白い道』へ向かう、白い道は一応砂道の様な扱いなのでV4、V2共にライディングモードの設定をツーリングモードからエンデューロモードに切り替えて走る事になる。
ここも天気が晴れていれば最高の景色の動画が撮れたのだろうが、曇りなのが残念だ。
このコースだと宗谷まで戻る感じになるのだが、まぁそこは仕方が無い。そして、238号から『エサヌカ線』に入る、これも定番のツーリング名所、途中でとまって、動画の撮影。
この辺りから天気が少し良くなって来てオホーツク海が綺麗だ。
本日のランチは途中の枝幸町の『食事処海朱』で、敬純は『かにカレー』、陽菜はこの辺の名物の帆立を使った『帆立フライとかにの卵とじ丼』をチョイス、観光地価格だが味は悪くない。そして『ENEOS 北見枝幸SS』で給油して、238号を今日の宿がある網走まで走る、途中『紋別』の道の駅で小休止して、これもお馴染みの『カニの爪オブジェ』で撮影、apollostation セルフ道の油SSで給油して、サロマ湖を見ながら、絶対に外せない『博物館網走監獄』へ、ちなみにVシネマ等でお馴染みの『網走刑務所』はここでは無く別の場所にある現役の刑務所だ。結構こまめに給油しているのは、V4が航続距離が短い為だ、V2の200km以上に対してV4は140km位が限界だからだ、なので敬純は長距離ツーリングの時は必ず携行缶を持参する事にしている。
ここもまぁ色々と撮影して、本日の宿『北天の丘 あばしり湖 鶴雅リゾート』に到着。
久しぶりに部屋に露天風呂があるスイートルームに泊まる。
ここ数日一緒にお風呂に入っていなかった陽菜は物凄く喜んでいる。
そんな訳で夕食前に一緒に露天風呂に入り、旅の疲れを取る。
「ここ良いですね、のんびりできて」
「まぁね、二日間ビジネスホテル見たいな部屋だったからね、食事は『オホーツクバイキング』で良いよね、食べ過ぎ無い様にね」
「はい、今日も楽しかったですけど、最初の白い道が転びそうで怖かったです」
「ムルティは一応、軽いオフロードやダートも走れるから大丈夫な筈だけどね、僕だってあの道をスポーツバイクで走れって言われたら嫌かもしれない」
「あ、そうか、だから途中でライディングモードの設定変えたんですね」
「そう、天気が良くて、少しスピードを出しても大丈夫そうな峠道があったら、スポーツモードも試して見ると良いかもね、全然バイクの挙動が違うから」
「そうなんですか、私にわかるかな?」
「大丈夫、陽菜本当に上手くなって来ているよ、最初の伊豆の時とは大違いだから」
「はい、嬉しいです」
お風呂から出てかなり豪華なバイキングを食べて、 ラウンジバーで軽く飲む。
一度部屋に戻ってから、敬純は大浴場に行って見る事にした、陽菜は部屋で撮影したデータの整理をするそうだ。
札幌を出てから二日間で600km以上走っているから疲れているのだろう、敬純は40代の頃は当時のツーリング用の愛車Ducati GT1000で1000Km近くを1日で走った事もあるので、これ位ならまだ余裕だ。
温泉から部屋に戻ると、陽菜がなぜか涙目になっている。
「どうした、どこか痛いの?」
「違うんです、一人で部屋にいたら寂しくなっちゃって、敬純さん私の事一人にしないで下さいね」
と言ってしがみついて来た、まぁなんと言うか可愛いものだ。
そんな訳で二日振りに夜のお勤めを果たす。
ツーリング五日目、部屋の露天風呂で朝風呂に入って、『朝食バイキング』へ
ここは朝から素晴らしい料理だったが、敬純は洋食メニューが豊富なのが嬉しかった。
例によって朝の点検をして出発、生憎の小雨模様で気温も低めだ、ホテルを出て『美幌峠』まで、屈斜路湖を背景に動画を撮って、『ホクレン 摩周セルフSS』で給油、ここで緑の旗をゲット、ちなみにせっかくの旗だけど、綺麗に付ける場所が思い浮かばないので、敬純のトップケースにそのまま仕舞い込む事になる、ガムテープでケースに貼っている人も居たけど、格好悪いと思ったので。
『摩周湖第一展望台』で今度は摩周湖を背景に撮影して、52号から391号で244号、334号で『斜里町』に出て、『天に続く道展望台』でまた撮影、直線道路が延々と続く道はとても絵になる、更に幸にもこの辺りで雨が上がったので、美しい動画が撮影できた。
そして、『オシンコシンの滝』を見て、そのまま334号知床横断道路を走って『知床峠展望台』、更に楽しい峠道を走って、『羅臼』へ抜ける、この道は夏の間しか通れない道で、一ヶ月ほど前に開通したばかりだ、ランチは『道の駅 知床・羅臼』で 陽菜は『黒ハモ丼』少し海鮮に飽きてきた敬純は『鹿肉生姜焼き定食』一口づつ交換したけどどちらも美味しかった。
そして、今では珍しい三菱マークのガソリンスタンドで給油して、根室海峡を横目に335号を南下、『風蓮湖』を抜けて、『北太平洋シーサイドライン』を走る、ここも日本とは思えない綺麗な景色の道だ、そして44号に入り『道の駅 厚岸グルメパーク』で少し休憩して、ENEOS 厚岸白浜SSでまた給油して、釧路へ、本日の宿『ドーミーインPREMIUM釧路』に到着、今日は400km越えのツーリングで、一番の強行軍だったと思う。今日も部屋はまた普通のツインルームだ。
例によって温泉大浴場に浸かって、予約を入れてある、ホテルのすぐ近くの和食の店に『特選おまかせコース』で、地元釧路の旬の食材を使った料理を楽しんで『福司 大吟醸』の四合瓶を二人で空けてしまった。
部屋に戻って明日の天気の確認、どうやら晴れの様だが、明日は内陸の山の方に向かうので、ライディングスーツは三層のままで良いだろう。 今の所機材にもトラブルは無いし、バイクも完璧だ、明日の旅に備えて早めに就寝、ツインの部屋だが、当然陽菜は敬純と同じベッドで寝ている。では最初からダブルベッドの部屋にすれば良いと思うだろうが、ツインの部屋の方が少し広いのでこっちを選んでいる。
ツーリング六日目、場所は違うけど朝食バイキングの中身は先日のホテルと殆ど同じと言うのが面白い。いつもの儀式を終えて出発、例によって給油をして、最初の目的地『釧路市湿原展望台』へ、ここは
まぁ『へぇー』って言う感じであまり感動は無い。
そして、666号と言う危なそうな名前の道道『徹別原野釧路線』から274号に入り次の目的地『阿寒湖』に、やはりかなり寒い感じがする。湖畔の有料パーキングにバイクを停めて、近くのカフェで小休止。アイヌコタン商店街を少し歩いて……あまり面白く無いので早々に退散して、またバイクに乗って
240号まりも国道から241号に入ってかなり楽しい道を走る。
ツーリングの来ると観光地で止まって観光するよりはひたすら走っている方が楽しいのが敬純の悪い癖だ、つい観光スポットを通過してしまうので、峠道以外ではなるべく陽菜を前に出すようにしている。
だが、その陽菜も、敬純と同じツーリングマップを使っているのに。
「あ、今通り過ぎちゃいました、戻らなくても良いですよね」
なんて言っている。
『道の駅 かみしほろ』でランチ、少し肉に飢えている敬純は『十勝ナイタイ和牛ステーキセット』
陽菜は『シーフードハンバーグ ブイヤベース風セット』
敬純は改めて自分が肉食だと言う事を認識した。
『ホクレン 上士幌セルフSS」で給油、実はここまでの間にちょっと危なそうなので敬純は携行缶を一本使っている。




