1.魔王誕生
俺はしがないスキル無しのツグクという。18歳だ。
この世界では、スキル無しはスキル持ちにさげすまれて暮らしている。
俺もさげすまれている側の一人。
今日だって、ちょっと買い物に出て、幼馴染のスキル持ち・ジェイクに会ったとたん、こうだ。
「やいツグク!
スキル無しのくせになぜ生きている?
お前など生きていても何の価値も生まないだろう?
さっさと死んでしまえ!
わっはっはっは!!!」
スキル持ちの人間とは顔を合わせるだけでこんな馬鹿にされる。
俺はもううんざりだ。
本当に死んでしまおうかな・・・。
はああ。
俺には家族もいないし、死んでも悲しむ人間なんていないさ。
もうどうにでもなれ。
俺はやけくそになっていた。
死ぬ前に、童貞くらい卒業したかったな。
そうだ、最近話題の、スライムオナ〇ホでもやってみようかな。
スライムを陰部にあてがってシュコシュコすると、本当の女の感触がするらしい。
死ぬ前にそれだけ試してみよう。
俺はさっそく村の外でスライムを取ってきた。
「ていっ!」
俺はスライムを網で捕まえた。
スライムは最低位の魔物。
俺みたいなスキル無しのグズでも簡単に捕獲できる。
「プルプル!!!」
スライムは驚いた様子だ。
しかし、まったく敵意を出さない。
ここまで低能だと哀れになるな・・・。
さてと、俺はスライムを家に持ち帰った。
こいつ、持ち帰ったはいいが、オナ〇ーとして使った後、どうしよう。
まあ、使った後に考えよう。
俺はシャワーを浴び、入念に陰部を洗った。
そして・・・。
ついにこの瞬間だ!
俺は、そそり立った俺の息子をスライムにぶっ刺す!
シュコシュコシュコシュコ・・・!!!
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ふう・・・。
俺は水を飲み、火照った体を冷やす。
スライムは俺の聖なる液で白く濁っている。
おお、スライムの中に出すとこうなるのかあ。
と、感心している場合ではない。
なんだかこいつには愛着がわいたなあ。
ペットにでもしようか。
ああ、でも、どうせ俺は明日死ぬんだ・・・。
ペットなんか飼っても世話できねえや。
そうして、俺は疲労感で眠りに落ちた。
翌朝・・・。
「父ちゃん、父ちゃん!!!」
んん・・・。
誰だ、こんな朝っぱらから・・・。
俺は重いまぶたをこじ開け、ベッドから起き上がる。
するとそこには・・・。
スライム娘が2人いるではないか!!!
スライム娘という存在はこの世にいないのだが、そう表現せざるを得ないフォルム。
だって、スライム状の身体なのに、形は人間なんだ!
1人は美女、もう1人は可愛らしい女の子だ、幼稚園児くらいかな。
すると、美女が口を開く。
「あらあら、あなたったら、きょとんとしちゃって。
私はあなたの妻で、この子は私たちの愛娘よ?」
はあああああ!!!???
==== 作者あとがき ====
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