「もしかして私、転生後の世界で無双できる!?(3)」の注
この話は作品の補足なので一応読み飛ばしても大丈夫です。
「もしかして私、転生後の世界で無双できる!?(3)」の作中でのいくつか不自然な描写などについて作者の解釈を解説します。
まず、前半部分の発芽の話は、主人公がとりあえず考えられる原因を検討しようとする性格なだけです。
また、後半部分において、作中世界でオーキシンデグロン(AID)法を使う際の説明を主人公がしてます。ですが、その説明を読んだときに、その手法を使う対象の生物がユビキチン依存的な分解システムを使う生物じゃなくてもいいのかと賢明な読者の方は疑問に思ったと思います。しかし、私の考えとしては、恐らく現実世界では、ユビキチン依存的なタンパク質分解システムが真核生物に普遍的にあることがAID法が使われている理由の1つとして挙げられると思います。他の理由として考えられるのは、そのシステムでは比較的タンパク質が分解されるのが速いため、AID法が開発されたということもあります。つまり、別に理論上は作中の世界の植物と共通した速めのタンパク質分解システムが目的の生物にあれば多分この方法を使う事が出来ると考えられます。
そして、「もしかして私、転生後の世界で無双できる!?(3)」で途中まで主人公が「異世界転移する前の世界」という表現が出ており、途中から「元いた世界」という表現という表現が出てますが、この2つはどちらも現実世界を指しています。このように現実世界に対する表現が変わったのは、主人公が作中の世界で過ごすことを無意識に決めたためです。