表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
遺伝学を習得した状態で異世界に転生して無双する話(仮)  作者: 眠い~
第一章 もしかして私、転生後の世界で無双できる!? 前半−異世界転移と混乱−
4/6

もしかして私、転生後の世界で無双できる!?(3)

この回もかなり間延びしてますが、主人公が異世界に飛ばされてすぐなので、疑心暗鬼になっていたり、色々考え事をしていたりするだけです。

これまで全くって言っていいほど遺伝学の話を入れてなかったため、慌てて遺伝学的手法を無理やり入れました。そのため、後半部分はかなり強引な話になっています。

 整備された街道らしき道に向かう途中でふと、地面を見たところ蟻の巣を見つけた。蟻が近くの地面にある果実への行列を作っている。行列って言ってもマトリックスの方ではないけれど。この蟻は私が異世界転移する前の世界の蟻と同じような受精卵から発生するメス個体かな。まあ、どうでもいいか。

 あと、今気付いたけど、蟻が集っている果物の種が、発芽していない。つまり、水や空気がある状態で発芽しないということだ。今後植物の種子を扱うかもしれないので出芽条件を知っておくのは大事だからできる限り慎重に検討しよう。じつは、元々居た世界とは、全く違う発芽条件があるかもしれないと、最初は予想した。この予想では、果実の中では発芽条件に当てはまらないから、発芽しないことを意味する。もう一つの仮説として考えられるものが、異世界転移前の世界の植物と同様に、発芽抑制システムがこの植物にあることである。この仮説では、この果実内は発芽するために必要な条件は満たしていると言うことを前提条件にしている。だが、果実内で発芽してしまうとその個体が生存できない。そのために、何かしらの発芽抑制がこの種子に起きる。その結果、この種子は発芽しないということである。この2つの仮説のうちどちらが正しいかについて考えた結果、今までの経験では、異世界転移前の世界と類似していることが多いため、後者の方が正しいような気がする。そういえば、さっきの草むらに生えていた草も避陰反応らしきものが起きているように見えた。あと、異世界転移前の植物も変異が起きてなければ果実の中で発芽しているものは稀だ。

 さて、気を取り直して街道に向けて再び歩みだそう。また、歩いている道中で光の当たる方向に曲がった草を見つけた。この世界の植物にも光屈性が起きるんだ。この世界の植物って、意外と元にいた世界の植物と似たような光感受性があるのかもしれない。

 因みに、元いた世界にある植物の光屈性は、先端部分にあるフォトトロピンに青色光が当たることで起きる。光屈性のシグナル伝達は、次に、先端部分などでオーキシンが生成される。そして、それが光の当たっていない部分に移動することで茎の部分は光の当たっていない部分の成長が促進され、光の方向に曲がり、根の部分は逆に成長が阻害されることで光のない方向に曲がる。

 ここで出てきたオーキシンという植物ホルモンがオーキシンデグロン(AID)法という逆遺伝学的手法に用いられている。AID法は、真核細胞内で目的のタンパク質にオーキシンに応答して分解するタンパク質が認識するタグ配列を加えて、ユビキチン依存的にタンパク質を分解する手法である。なので、仮にこの世界の植物の光屈性が元の世界の植物と同じような仕組みで起きており、植物でオーキシンを用いたタンパク質分解による発現調節が行われていればの話ではあるが、この世界の生物でもタンパク質でできていてタンパク質分解系が植物と共通な生き物がいたとする。その場合、遺伝子がDNAでなくてもAID法で使うタンパク質を作る配列やタグ配列を導入することができたら、この手法を使えるかもしれない。

ここまでの話で、ほとんど遺伝学の話が出てこないことから作者が遺伝学を知らないと思われていたらどうしよう。

なんなら今まで出てきたものは植物生理学の知識の方が多い気がするし、これじゃあ植物生理学を習得した状態で無双する話じゃんか。

あと、主人公はもうそろそろ誰かとエンカしないかな。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ