流れ星へのお願い
皆さんは流れ星にお願いをしたことはありますか?
私は流れ星を見たことがないのでありません。
もし流れ星を見つけたら学力向上でもお願いします。
「ねえ、宇宙、みてごらん?
よるのお空にはこんなにたくさんのお星さまがピカピカ光っているのよ。
とてもきれいでしょう?」
「うん、おかあさん。
とってもきれい!
もっとおっきくなったらとどくのかなぁ?
とどいたらぼく、おかあさんにお星さまをプレゼントするよ。
だから楽しみにしていてね、おかあさん!」
「まぁ、それは楽しみね」
これはあるお星さまが大好きな親子のお話。
冬のある夜におかあさんに見せてもらった夜空を見た男の子、
宇宙はその日からお星さまが大好きになりました。
宇宙はひまなときはいつも空を見上げていました。
それをふしぎに思った宇宙の友達はききました。
「どうしてお空ばっかり見ているの?」
そうきかれた宇宙はこうこたえました。
「いまは見えないけど、
お空にはたくさんのお星さまがいるんだよ。
まぶしい太陽だってお星さまなんだ。
お空にはふしぎがたくさんあっておもしろいんだよ」
それをきいた友達は
「それなんかよりもお外でみんなとあそんでいるほうがたのしいよ。」
と言いました。宇宙は友達の言葉にムッとして
「それにね、流れ星にお願い事をするとお願いが叶うんだ」
と言いました。
「そうなの?
でもそれはおとぎばなしでしょ?」
友達は宇宙の言葉を聞いて『おとぎばなし』と言いました。
宇宙は少しこまったように笑うと昔の話をはじめました。
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ぼくは冬のある夜の日におかあさんに空いっぱいの星空を見せてもらったんだ。
とってもきれいだった。
それからぼくはお星さまに夢中になったんだ。
よくお星さまの絵本をよんでいたよ。
ある日、ぼくが図書館で流れ星の絵本をかりてきたときに
おかあさんが熱をだして倒れちゃったんだ。
熱はたかくてこのままおかあさんが死んじゃうんじゃないかと思ってドキドキした。
その時に流れ星のおはなしを思い出したんだ。
ぼくは急いで外に出て流れ星をさがしたけれど
みつからなかった。
あきらめて家の中に入ろうとしたとき、流星群があらわれたんだ。
ぼくは必死にこう願った。
『おかあさんの熱が下がりますように』
そう3回願った。
そして
『おかあさんにお星さまをプレゼントできますように』
とも願った。おかあさんの喜ぶ姿が見たかったんだ。
流れ星に願った次の日、おかあさんの熱はさがっていった。
願いがかなったんだ!願いがかなったことがぼくはうれしかった。
「おかあさん、流れ星にお願いごとをしたらかなったよ!
『おかあさんの熱が下がりますように]ってお願いしたらほんとに熱が下がった!
よかった、おかあさんの熱が下がって本当によかったよ!」
ぼくは目を開けたおかあさんに抱きついて泣いた。
おかあさんは
「そうなの?おかあさんのためにお願いしてくれたの?
うれしいわ、ありがとう宇宙」
といってぼくの頭を優しく撫でてくれたんだ。
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宇宙の話をきいた友達は
「そうだったんだ。
今度おれも流れ星にお願い事してみるよ!
世界一かっこよくなれますようにって。
さっきはごめんね。
おとぎ話って言ってさ」
といってニカッと笑いました。
「ぼくは宇宙飛行士になって宇宙に行くよ。
そしてお星さまのかけらをおかあさんにプレゼントするんだ」
宇宙はそう言うと友達と同じように笑いました。
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「お母さん、ただいま。
これ、お土産だよ。
ほら、いつの日か約束したでしょ?
お母さんにお星さまをプレゼントするって」
「宇宙…ありがとう。大切にするよ」
宇宙のもう一つの願いことは何年もの時を過ぎて叶いました。
流れ星は願いを叶えてくれました。
流れ星は願いを叶える希望の星です。
みなさんも見つけたら是非、流れ星にお願いしてみましょう。
大きすぎるお願い以外はきっと叶えてくれるはずです。
読んでいただきありがとうございます。
初めて書いた童話で短編でしたが楽しかったです。
流れ星に私に協調性と計画性、学力向上を私は願います。
今、一番欲しいのは学力です。