表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
マシロとハプスブルク家  作者: kazfel
ハプスブルクの女帝
8/128

戴冠式

 6月25日。新しくエルトリア王が戴冠式を行うというので、サラマンダーマシロは白狼でポジョニ(プレスブルク 現ブラティスラバ)へ飛んだ。


 ひっくり返った寝台型の中庭にきらびやかに着飾った貴族と市民たちが王の聖マルチン大聖堂前で集合している。


「白狼だ!」


「小さくてかわいいなぁ」


 貴族たちはマシロの背を触っていた。


「ここにもコーヒー店を出してくださいよ」


「ちょっと経費がなぁ……」


「そうですか。また寄らせてもらいます」


 貴族たちは本格トルココーヒーを飲むために、ブダまで来ていたのだ。

 店は少し拡張して2人の息子に任せている。


 城内から白銀のドレスをまとったうら若き美女が青毛馬に乗っている。

 広場の坂場で馬の後ろ足だけで姿勢を保て、サーベルを天へ掲げた。


「女王万歳!」


「我らが国王万歳!」


 新たなエルトリア女王に貴族たちは揃って喝采した。


 マシロは祝宴の儀式も眺めた。

 女王は重い王冠を頭から取り外し、そばのテーブルクロス上に置いた。

 彼女のブロンドの髪がぱらりと肩に垂れた。

 女王はすぐに騎士たちとお喋りをして笑い興じていた。

 エルトリア貴族たちはこらえきれず微笑していた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ