い つ も の
「前回…っていうか前の回でさぁ。もっとレズ成分増やすとか言ってたじゃん?しかしどうやって増やすものかね?なんてったってこの作品基本的に家から出ないじゃん?」
そういって由梨はソファに寝転がりながら煎餅をバリバリと貪る。その姿はまさしくリラックスモードといった風だった。
「ほら、今年からお前大学生じゃん?出会いがあるかもしれないじゃん」
その通り。由梨は今年の春から晴れて大学生だ。新たな出会いもあるというものだろう。しかし色々問題もある。
「いや、私は完全無欠美少女の白石さんだぞ?『女の子が好き~』なんて公言できるわけないじゃん。同じ高校から行ってる友達も居るしね」
「あ、そっか。国立行かなかったんだっけ?しかしなんで国立行かなかったんだよ…」
「国立なんて勉強のできるバカの行くところじゃん。そんなところ行くくらいなら多少レベルが落ちても県立とか市立行くべきだと私は考える。それにわざわざレベルの高いところに行って苦労するより手ごろな所に行ってトップ狙った方がいいじゃん」
淡々と吐かれる理屈をふんふんと聞きつつ、流し台の中で濡れている食器を拭き水滴を取っていく。しかしまぁ、書いてて思うけどこういう人の考えってよくわからないんだよなぁ。今も何となく書いてるし。
「今何か聞こえたような気がするけどまぁあれだよ。鶏口牛後って感じだ」
「けいこう…?なんだそりゃ?」
鶏口牛後———大きな集団や組織の末端にいるより、小さくてもよいから長となって重んじられる方がよいということ。(goo辞書参照)
「今作者が解説してくれたと思うけどつまりはそういうことだよ」
「ふ~ん、なるほど。ま、頑張れよ~」
何ともまぁ味気ない返事だが作為者と同じような考えを持っている健二なので由梨の言っていることが理解できないのは仕方のないことだろう。
「なんか投げやりだな~。ま、いいけどさ」
そういってお茶をすする。ほんとに家に居たら女子力の欠片もないな。
やれやれ先が思いやられる…。
*****
大学の入学セレモニー。その新入生代表挨拶は由梨が務めることになっていた。由梨は壇上に誰もが見とれるような足取りで上がると挨拶に移る。が、面倒なのでここはカットします。
「ていうかさ、もう前回の報告から1ヶ月たったわけじゃん?なんでこんなにも遅れてるなんて作者はいったい何してるんだろうね?」
「そのことなんだが、昨日気になって連絡したらゲームしてたぞ」
「なんだって?」
「いやさ?さすがにあの作者でも1ヶ月も音沙汰無いのはおかしいと思ったわけだよ。で、連絡とってみたら『あぁもしもし?どうしたの?え、進捗…?な、何のことかわかりませんねぇ…』って言っててで、You〇ubeのあいつのチャンネル見てみたらここ1カ月くらい配信してた」
「あいつマジ何やってんだ」
いや、ここ1カ月くらい配信してたのは本当だけど…。ここでそのことをばらさなくても…。
「でも一応プロットくらいはできてるんでしょう?だったら暇なときにかけたんじゃないの?」
「あぁ、それも確認済みだ。あいつ、プロットって書いたことないんだよ。だからあいつの小説はその場のノリで書いてるんだ」
実はその通りでプロットというのは一切ありません。その場のノリと勢いで書いています。ちなみに小説家になろうでプロット書いてる人っているんですかね…。
「そこか書いとけよ…。って感じだけどこうやって書かれてるってことは大丈夫ってことだよね?」
「あぁ、ネタに困ったから1カ月たったってことを使いたかっただけらしい。で、今回はこれで終わりらしいぞ」
だってほら、ネタないし1カ月もたってるしそろそろ更新しないとやばいだろうし…。
「なんか作者のたわごとが聞こえるけど魔座そういうことなら仕方ないか。で?いつになったら百合百合できるのかな?かな?」
顔が怖いです…。一応次回には大学編に入るのでそこで百合百合できるんじゃないですかね?
というわけで今回はここまでです。ありがとうございました!次回、由梨は本当に百合百合できるのか、乞うご期待!
-to be continue-