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俺の妹が《レズビアン》な件  作者: 嶺上開花
第1シーズン
4/19

スカート談義ー兄の葛藤を添えてー

「ねぇ兄貴、スカートって…どう思う?」

「…男子○校生の日常でも読んだのか?」

白石家の日常的な会話。しかし、その日常は端から見れば非日常的なものだった。

「だってさ?あれってよくよく考えてみれば腰に布巻いてるだけだよ?それってパンツ晒してるようなもんじゃん!」

「うん。その発想はなかった」

ある程度の発想は予想していた健二だが、由梨の意外な発送に舌を巻いた。

「しかしだな妹よ。あれでもちゃんとした衣類だし、しっかり隠せているではないか」

「甘いな、兄貴は… 隠していると言うことは見えない。見えないと言うことはどんな格好をしていてもばれない!つまり、例えばスカートの中が素っ裸でもばれないってことだよ!?」

これまた予想を斜め上どころか180度反転したような発想に、健二は思いっきり吹き出した。(この時、何も口に含んでいなかったのが幸いである)

「あぁ!なんと素晴らしい発見か!もしかしたら道行く女性の中にノーパンの人が居たとして『ばれたらどうしよう…恥ずかしい…けど、なんだろうこの…解 放 感』見たいな感じで歩いてたらどうしよう!是非ともお付き合いしたい」

「おいバカやめろ!そんな痴女と付き合うなんてお兄ちゃん許しませんよ!付き合うならせめて全うな子にしなさい!」

流石に『妹が痴女と付き合っている』となると色々ヤヴァい。世間体とか。

「ーー兄貴、ついに私が"女性と付き合う"ってことに突っ込まなくなったね」

「……( ゜д゜)ハッ!!」

健二は思わずしまった、と言う顔をしてしまう。

「…ちょっと一人にしてくれ」

そう言うと健二は自室に入り鍵をかけ、完全な密室を作った。

「はぁ…… ま、あんなこと言われたら意識もするけど、うっかりしてたな…」

ベッドにその体を沈め、見慣れた天井を眺める。

そう。ついこの間(厳密に言うと3日前)、忘れも出来ない人と合ったときの事である。


ーto be continuedー

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