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訪れた絶望

日刊8位とかあばばばばばばばばば


ありがとうございますありがとうございます。

待って? グリムの森?


俺は名も無き森に居たはずでは?


「その顔を見るに...お前、さては

ここがグリムの森だってわかってなかったな?」


「ああ、そのとおりだよジェイクさん...」


どうりでメルク草がたくさん生えてたはずだ。

あの名も無き森は安全だから、俺と同じ

低ランク冒険家達がメルク草を採取している

だろうからメルク草が見つかりにくかったん

だろうけど、グリムの森まできてメルク草を

取れる人はむしろ採取依頼ではなく

討伐依頼を受けるはずだ。


だからこそグリムの森であるここには

メルク草がたくさん生えていた...と。


「たまにいるんだよ。 名も無き森だからって

油断して奥に行きすぎていつの間にグリムの森に

入ってたって奴が」


「それ俺だよジェイクさん」


ってかまずグリムの森と繋がってるなんて

俺はヘレンさんから聞いてなかったんだが...。


まあ普通は知ってて当たり前なんだろうな。

皆が知らなそうな情報ならヘレンさんは

教えてくれるはずだ。 多分。


そう考えていると、ジェイクさんが

仲間を見つけたようで


「おーい! お前ら! 戻ってきたぞー!」


そうジェイクが声をかけたのは。

この前一緒に居たのと同じ人達だった。

前はどう脱出するかに必死で、あまり

見ていなかったが、今見ると全員俺と

ほぼ同世代のように見える。


「ジェイクさん...相変わらず何事も

なかったかのように人助けしてきたんですね...」


そう言ったのは青い髪で眼鏡をかけた

男だった。


彼はジェイクさんから視線を外し、

俺の方を向くと


「初めまして...ではないですよね?


とはいえお互いに名前も知らないのでまずは

自己紹介でもしましょうか。


僕はルークといいます。


よろしくお願いします」


「俺の名前はアルだ、よろしく」


「じゃあ呼び方はアルっちだね!」


そう言ったのはアホ毛の生えたオレンジ色の

髪の女の子だった。


「あ...アルっち?」


「うんうん! あっ! 私はラミアっていうの!

よろしくね!」


そう言いながら俺の手を掴みブンブンと腕を上下に

振るラミア。


握手のつもりなのだろうがそんなに振ると

ちぎれそうで怖い。


「私はシルといいます、よろしく」


そう言ったのは銀髪の女の子だった。


「ああ、よろしく」


シルは自己紹介が終わったあともずっと

俺を見ていた。


正確にはブンブンと振られている俺の腕を。


「...その子、言わないと止まらないわよ?」


「ずっとやってるなと思ったらそういうことかよ!?」


すぐさまラミアに握手(?)をやめさせたが、

ここで俺はひとつ思い付いた。


この人達、もしかしたらさっき拾った鱗の事を何か

知ってるんじゃないか?


グリムの森に来るくらいだ。

冒険家としてのランクもそれなりにあるだろうし、

特にジェイクさんは経験も豊富だろう。

それに加え知識もあるだろうから、きっと

何か知っているかもしれない。


よし、聞いてみよう。


俺はポケットから鱗を取り出して、

その場に居る全員に見えるように手を出し  


「なあジェイク達、突然悪いんだが、

これが何か知らないか?」


「ああ、こいつは最近何も無き森や

ここグリムの森に何故かたまに落ちてる

正体不明の魔物の鱗だな」


「でも質が良いみたいで売ると結構な

値段になるんですよね」


「私たちも何回か拾ってるけどねー」


「でも、結局今のところは何も判明してない

らしいわ」


「噂じゃ黒龍なんて言われてるらしいぞ。

とはいえ黒龍と鱗の構造が似ているとは言え

その質は格段にこれの方が上らしいから

そこんところどうなんだって感じだな」


黒龍? 聞いたことは無いが多分

それなりに強いんだろう。


ってか、″その程度で″済めばいいんだが...


なんてことを考えていたそのとき、

突如、極大の寒気がした。


「...!!」


あまりにも恐ろしい気配に声も出なかった。


それはジェイクさん達も同じようで、

全員動くことすら出来なかった。


森の奥の方から、パキパキと木の枝が折れる

音が聞こえた。


その音はどんどんとこちらへ近付いてくる。



そして、目の前にそれは現れた。


それは黒い龍だった。 


だけど、恐らくこれは黒龍なんかじゃない。

″その程度の″ものではない。


もっと禍々しく、そして恐ろしい存在だった。 


その龍は対してこちらに興味が無いのか、

はたまた気がついていないのが、

俺たちの前を横切っていった。


せめて、ステータスだけでも...


俺はなんとか見極める力を使って

ステータスを見ることに成功した。


だが、その行為は...



邪龍ウロボロス

Lv532

HP387055/387055

MP65535/655535

攻撃234650

防御30511

魔力280001

魔防29974

俊敏102066


スキル

【邪龍】

ブレス8

邪炎10


【魔法】

闇魔法10

呪術10


【その他】

手加減10


【恩恵】

邪神の加護





「嘘...だろ?」



俺をさらなる絶望に陥れるだけの結果となった。

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