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王都での生活

第2章の始まりです!



え、何故前書きで言うのかって?

いやぁ、章設定のやり方読んでも何が何やら

わからなかったので...。



では、気を取り直して第2章、どうぞ!

王都メイギス。


その都市には冒険家ギルドというものがある。 

そして


その近くに、俺の新しい住居が建っていた。


「ここか」


大きすぎもなく、小さすぎもなく、

中々に良い家だった。


だが、一人で住むには十分広い。


「立派な家だね」


「それ王宮に住んでるお前が言ったら

皮肉にしかならないからな?」


「そうかな?」


無自覚で言うから恐ろしい。


「さて、今日は荷物整理を...









.........あっ」


そういえば一つ忘れてたことがあった...。


「アル君? どうしたの?」


「いや、あの、さ。

王様って俺の正体知ってるんだよな?

王様から勧誘されたら辛いんだけど」


「そこは心配いらないと思うよ。

お父さんが知ってるのはあくまで

アル君の名前だけで、顔は知らないから」


「いや、でもさ」


俺は後ろをチラ見した。


後ろには、ファルを守るために

シルス村までの道程から今までずっと

着いてきている護衛が居た。


ファルの護衛こいつらは俺の顔

見ちゃってるし、それに家も

知っちゃってるじゃん?


大丈夫なのか? この人達が王様に呼ばれて

俺のことを聞かれたら、俺の王都生活終わるぞ?」


「大丈夫、口封じしてだまらせておくから」


「意外と怖いなお前!?」


「将来は私のことを守ってもらう予定だし、

そんな人に辛い思いはさせたくないでしょ?」


「おいまて何故そうなる。 俺は王宮に

仕えるとは言ってないだろ」


「うん、だって私はアル君には王宮じゃなくて

私に仕えてほしいんだもん」


「専属護衛かよちくしょう!!」


「ちなみに役職は護衛長の予定です」


「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


さよなら俺の未来の農民生活。






「――さて、冗談はこれくらいにして

家に入るか」


「冗談ではないんだけどなぁ...。

あっ、護衛さん達、もう王宮に戻って

大丈夫ですよ!



それと...アル君の情報をお父さんに

言ったら...わかってますよね?」


ファルがそう言うと、護衛達の顔が

青くなった。


「ぎょ...御意!!


そ、そ...それでは! 失礼致しました!!」


そう言って護衛達は馬車に乗せてくれていた

俺の荷物を置くと、逃げるようにそそくさと

王宮へと戻っていった。



「...今気がついたんだけどさ。


お前、俺に迷惑かけたくないから王宮に

俺のことを伝えないんじゃなくて、俺を

王宮という組織に取られたくないから

情報を伝えてないんじゃ...」


「うん、それもあるよ」


「腹黒っ!? 可愛い顔して腹の中黒っ!?」


「そうかな? そう言ってもらえると、

その、嬉しいな...」


「腹黒いって言われたこと嬉しいとかどんだけだよ!?」


何で急に睨むんだ。










――――――――


「ふぅ...ようやく終わった...」


男の一人暮らしだというのに、何故か無駄に

荷物が多かったので、少し時間がかかってしまった。


「アル君、お疲れ様」


「おう、ファルも手伝いありがとな。助かった」


礼を言うと何故かファルがこちらを向いて

目を見開いた。


「あのアル君がお礼を...!?

明日は雨でも降るんじゃ....」


「おっけー表出ろ」


「大丈夫、半分冗談だから安心してよ」


半分は本気なのかよ...。

俺だって礼くらい言うぞ?


「まっ、とはいえこれで引っ越し作業も

終わったね」


「ああ、明日からは早速冒険家ギルドにでも

行ってこようと思ってるよ」


「うん、アル君ならきっとすぐにSランクに

なれると思うよ、いや、もしかしたら

SSランクも夢じゃないかもね、頑張って」


冒険家にはランクがあり、

SS~Gランクまである。


といってもSSは勇者のためにあるランクなので、

実際はS~Gランクまでだ。


B~Cランクだと一人前だと言われるレベル

らしいので、一先ずはそこで止める予定だが。


「Sなんて目指さないぞ? 目立つじゃないか」


「そうなの? 残念」


そう言いながらも全然残念そうじゃないので、

多分ほとんど気にしていないのだろう。


「さてと、名残惜しいけどそろそろ

私も帰らなきゃ。 明日から頑張ってね」


そう言ってファルが家を出ていこうとするので、

俺も着いていく。


「見送りかな? 嬉しいけど気にしなくても

いいのに」


「いや、王宮近くまで送ってく。 初めて

会ったときみたいに誘拐されちゃたまらん」


「そっか、...ありがと」


俺は王宮前に居る門番の視界に入らない位置まで

ファルを送ったあと、家へ帰宅した。

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