私にしかできない事
透坂雨音という人物は考えていることをすぐ忘れてしまう人なので、自分が忘れない為にもここに書いておきます。(ここにかいてある事はちょこちょこっと活動報告にも書いてあります)願わくばこれが、曖昧な百人の力にではなく、確かな一人の力となりますように。
色んなものを見てきました。
知らない人はいないと思います。
地震が起きてたくさんの人が悲しい思いをしました。今もたぶん悲しんでます。
それでたぶん、傷つけないようにって考えたんだと思います。
傷口に触れないようにと、努力しました。それは仕方ないです。誰かが知らない誰かを思うのは、悪いことよりも良いことで、嬉しいことだと思います。
けど、それで本当にいいのかな? と最近は思います。
ひょっとしたら、もうちょっと前からかもしれませんが。
落ち込んでる時に、笑ってる人を見ると、むっとします。
不用意な発言を聞くと、人の気も知らないで、ってむむっとします。
楽しそうにしてる人達を見ると、自分はそうできないのに、ってむむむすっとなります。
けど、私は思います。
口をふさげば、傷つける言葉は出なくて済む。
目をふさげばば、傷つけるものは見えなくて済む。
行動しなければ、傷つけることはしなくて済む。
本当にそれでいいのかな。
何もしないでいるのがいいことなのかな、って。
いろんな人達が、自分にできることしてます。
すごく立派で、素晴らしいことだと思います。
臆病で力のない私にはできないことばかりです。
中には適切じゃない事して、それは駄目だよと言われてる人もいるかもしれないけど、それでも悲しんでる誰かを思って行動してます。
たくさんの人達が顔も見えない、名前も知らない、けれどこの、今悲しんでいるであろう人たちのことを思って行動してます。
世の中には自分にできることをしよう、としてる人達がたくさんいました。
こういう時こそ自分にしか出来ない事をすべきだと、誰かが言ってました。
私はその言葉が大切だと思います。
何もしないのが当たり前になったら、そんな世界は恐ろしすぎます。
皆が皆、怖くて何もできないかったら。誰かにしてあげられるはずのことが、うんと少なくなってしまいます。
それで私は色々考えて、私の答えらしきものを見つけました。
それは、この小説投稿サイト内でのことで、物書きという立場からのことです。
私がしたいのは、伝えたいこと。
心を伝えて。誰かに物語の意味を届けたいということです。
本当に絶対に正しいのかは分からないです。だけど、私は物語が好きなので、迷ったりもしたけど、物語の力を信じて歩く方を、選びたいと思いました。
私はちょっと馬鹿な所があるので、歩かないと分からないです。機会が永遠に失われて確かめられなくなるくらいなら、私は転ぶとしても歩くのを選びます。
私が願うのはこれを読んで、自分にしか出来ない事を考えてくれる事です。特には、何もしないのが「絶対に」いいことと思わないで欲しいということです。
自分にしかできないことを考えて、それがきっかけで、自分にできること見つけてくれれば、なおよしです。
私が願うのはそこまでです。
私は、理想が大きすぎるあまり「何もしない」を選んだことがあります。「何もできない」から、と考えもしなかったことあります。だからこそ、私は「何もしない」という存在が、許せないのかもしれません。