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依頼達成 その2

武装集団が洞窟の奥深くにやってきます。


全裸男は助かるのか?それともちょん切られるか?


続きをお楽しみください。


ほんと、ここまで読み続けてくださる皆さま、ありがとうございます。


正体不明の武装集団が宴のあった部屋に至った。

そこに両手を掲げて暗闇に立つ一人の男を確認した。


「誰かぁ!抵抗しなければ、危害を加えない」

「俺は、さらわれタ子供らを助けに来タものだ。ココから西の村で頼まれタ」

「聞きなれない訛りだな。どこの者だ?」

「おそらく、ここから遠く東の国が故郷だ」

「そうか、私は討伐隊隊長のジャルーンという。ここは君一人か?」

「ああ、大人は俺一人だ」


討伐隊の隊員達が部屋の隅で固まっていた子女らを見つけ、洞窟から連れ出していった。

離れたところで眠っているココモは裸のままだったので、敷布で体を覆い、抱えられ洞窟から運び出された。


 = = = = =


外はそろそろ夜が明けようとする一番暗い刻だった。

外は肌寒く気温だけなら夜明けまで洞窟にとどまる方が快適のはずだが、洞窟の中は血の匂いに加え死臭が混じり始め、外の森の木々の香りと比べるまでもなかった。


火を熾し、全員で白湯を飲んでいたころに鳥が鳴き始め、空が白み始めた。


男は白湯を飲みながらジャルーンに取り調べを受けていた。


「今更ながらだが、なぜ山賊の隠れ家を見つけられた?」

「えーと、通っタ跡を見つけタんで辿って行っタら、うまい具合に見つかっタ」

「通った跡?」

「そう。木の枝とか草とか石ころとか」

「獣道を見分けがつかないだろう?」

「うーん、何かを引きずっタ跡があっタからなんとなく」

「あくまでたまたまと?」


「えーっと、疑ってる?」

「本音を言うとそうだ」

「・・・、うー、道しるべ残しておいタのに」

「道しるべ?」

「そうだよ、木の枝斬っタり、小石を積んだり、木に蔓を結び付けタり」

「あれは君だったのか。てっきりオークの目印かと思っていた」

「隊長さん、オークをバカにし過ぎ」

「悪かった、君の嫌疑は晴れた。我々も目立ちすぎると思って罠なのかと疑ったくらいだ」

「まあ、いいです。来てくれタおかげで死なずに済んだし」


男は冷まし湯を飲み干し、言葉をつないだ。


「なんか食い物もらえませんか?」


 = = = = =


目が覚めたら知らない天井(?)だった。

地面が揺れてる?それに結構五月蝿い。

馬車に乗せられている?

えっ、えっ?またどこかに連れて行かれるの?

洞窟でのアレが夢? 嘘、ボクどうなっちゃうの?

恐怖で飛び起きた。


見渡すとボク一人じゃなかった。

雑多な荷物のほかに子供たちが居た。

助かったわけじゃない。

これから癒えることの無い心の傷に耐えながら生きないといけない。

ボクは考えないように思い出さないように生きていけるかな。

  

あのひとと一緒に居られたら・・・・・・どうかな?

そういえば、名前聞いてなかったよ。


思い出すのは、途切れ途切れ。

暗い部屋で彼が山賊を一瞬で蹴散らして、だけど、あんなことが嫌で怖くなって、気が付いたら頭にお酒がかかってて、身体を拭いてたら、ボクが裸だった///。

抱きしめられて、あったかくて、ジンジンしてから、・・・どうなったの?


口づけ・・・してなかった。あれ?山賊にされたことなんか、彼のしてくれたことと比べるとなんか全然気にならないよ。

なぜ?

彼、慣れてないとか言ってたような。

どんどん思い出すと顔が熱くなってくるのが判る。

!!///////////////////-----------------!!!

ボクから誘ってたーーーー!!!

うーわーー、うーわーー、うーわーー。

恥ずかしさのあまり、狭い馬車の荷台で左右に転げまわって、苦しんでると間違われて、ますます恥ずかしくなった。


「ぐー」追い打ちをかけるようにおなかが鳴った。

恥かしいよぉ、ボク悲惨。

ココモちゃん、元気そうです。


彼女、ハーフオークで弟がいます。


そっちの話は、R18で書きました。

抵抗のある方にはお勧めしません。

読まなくて本編だけで充分ですからお気になさらず。


しばらくすると次話投稿をいたします。ではでは~

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