表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
44/140

王都まであとわずか その1

新年度は何かと忙しいです。


さて、王国に入ります。

タコーの裁判の行方は、キャサリアの立場は。


ではでは~


アイハイロード王国は、豊饒の大地に恵まれ、強力な軍隊を有する立憲君主制国家であった。


国王は、男系世襲制で、直系に嫡男がいない場合、女王の場合もある。そのあとは、傍系の内、男系の続いている家系に移る。


共和制政府により、国家運営される。

貴院、衆院に分かれて、分担している。


軍隊は、国王直轄だった。


政府の管理から外れている代わりに

維持費は独立採算で運営されていて、平時には兵士たちは農作業などに従事している。

また、技術開発、工廠も軍組織内に部署がある。


 = = = = =


「キャサリア。王都までどのくらい?」

「馬車で丸二日くらいです」

「馬車って自費?」

「あー、自費だったり、無償っだったりします」

「自費で移動するか」

「主様、お察しくださり、ありがとうございます」

タコーとキャサリアの会話を聞いていたココモが問いかける。

「ねえねえ、アニキがタダを選ばないって、珍しいね」

「そりゃ、護送馬車だから無償だろ」

「げー」

「若い娘がそんな声を出すんじゃない」

「ごめんなさい」

「お前タちが付いてくるんだもんな。俺だけ別行動だと怒るだろ」

「そういう問題じゃないよ」

タコーの的外れの言葉にしぼむココモだった。


日も落ちかけてきたところで、町が見えてきた。

「お風呂、お風呂」


 = = = = =


タコーとココモ、コッカは、久しぶりに宿に泊まる。

フィーは生れて初めてらしい。

キャサリアも通常任務だとこの町の宿を利用することはない。

この場の全員が、意外に緊張して、ぎこちなかった。


キャサリアが噂で聞いていた宿に泊まることにした。

「ご主人、5人で頼む」

「お部屋はどうされますか?」

キャサリアが振り向きタコーに尋ねる視線を送る。

「お「「全員一緒で」」だと」


「コホン、ご主人、ケンタウロス二人を含んで一緒に泊まれる部屋はあるかな?」

「あるにはありますが、貴族様がご利用なさるには、当宿は粗末でございますよ?」

「そ、そうか!一緒に泊まれるのか!そ、そこでいい。気には、せん!」

ふんすふんすと鼻息の荒くなるキャサリア。


「主様、ご一緒させていただきます。その、もしよければ、今夜にでも、その」

「コラー!金髪うまー」

「ココモ、わたしももう限界ですから」

「キャサリア、物足りなくても、がっかりしちゃダメよ。別にあなたのせいじゃないから」

「こらこら、フィーがいるんだからな。何もないぞ」

「「「「えーーーーー!」」」」

「フィー?」

タコーは、フィーが一緒に不満を漏らしたことが気になった。


 = = = = =


案内された部屋は、部屋というより厩に近かった。

広い部屋の半分に干し草が敷き詰められ、釣床(ハンモック)が三つ掛かっていた。


「なかなか、いいじゃないか」

「この釣床じゃ、アニキと一緒に眠れないよー」

「タコー様、干し草の上に敷布を敷くと心地よいものですよ」

「主様、わたし、こういうところは好きです」

「タコー様、わたしはどうすれば?」

「俺は、ハンモックで寝タいんだよ」

タコーは純粋に釣床(ハンモック)に憧れていた。


 = = = = =


タコー達は、旅の汚れを落とすため、風呂を目指した。

この町は温泉が湧くため、数ヶ所に浴場があった。

「おー、温泉だな」

「お風呂、お風呂」

ココモは、実に風呂好きでウキウキしていた。


「主様、こちらに軍が利用する浴場があります。質素ではありますが、駐留している部隊はないので、おくつろぎいただけるかと思います」

「キャサリア、そこは、混浴なのかしら?」

「男女別です。残念ですが」

「そりゃ、残念だな。まあ、ゆっくり入ろうや」

タコーは、のんびりできそうなので、娘たちに悪いと思いながらも機嫌がよくなった。


「そうだ、フィーなんだっタら、女湯でいいぞ」

「え、その、わたしは、タコー様のお背中でもと」

「何言ってんだ。お前だっタら、女湯だ、女湯」

「だったら、ボクが男湯に入ろうか?」

「こらこら、はしタないことを言うんじゃない。中年と若者に分かれようじゃないか」


「タコー様、歳だけであれば、わたしは72才」


「タコー様、わたしたちの裸をフィー殿の見られてしまいます」

「大丈夫、大丈夫、見られタら、見返してやれば相子だ。なんだっタら、男にしてやるのも、ありだ」

「タコー様、わたし、男になりたくない」

「え゛?」

フィーの一言にタコーは嫌な汗が噴き出すのが判った。


 = = = = =


キャサリアの案内で軍が利用する浴場前までやってきた。

タコーはフィーの視線を感じていた。


(ちょっと待てー、こっちに来て死にかけもしたが、今、一番危機を感じてるぞ)


「じゃあ、アニキー後でねー」

「タコー様、お疲れなのですから、無理をなさらずに」

「では、後程。上がる時にお声をかけていただければ、聞こえますので」

『お、おい。お前タち、なんでそんなに冷静なの?』

『アニキ、男に興味ないもん』

『そうですね』

『あの、わたしは間違いが起きても気にいたしません』

フィーに気を使って小声で会話をする4人。


「タコー様。参りましょう」

「フィー、まあ、美形だけど違うしな」

(俺からその気にならないから、大丈夫だろ)

「じゃあ、あとでなー」

「「「ハーイ」」」

いかがでいたか?


これから3話ほど夜が過ぎていきます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ