表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
32/140

曲事で敷かれた道を進み始める

ここまで読んでいただいてありがとうございます。

感謝します。


タコーは、アイハイロード王国での裁判に出廷します。


道中は意外と長くなりそうですが、お付き合いください。


ではでは~

ひとりの被告人がアイハイロードに連行される朝が来た。


護送任務に就いたのは、キャサリア。


被告人の証人として、ココモとコッカが同行する。


ココモとコッカがタコーの情婦であり、嘘の証言をすると王女が書状に記していたのは、関係者は知っていた。

ココモの身元は、とある人物の血縁者であり、ビリオネリラント大公が保証することで押し通した。

コッカの身元は、キャサリア・ヘインリー子爵が保証した。

タコーは異邦人であり、通常ならビリオネリラント大公国は関与しないが、人質救出、山賊、盗賊の壊滅の貢献を認め、公国民と同等に扱うとして、正式にアイハイロード王国へ申し入れ書が作成され、キャサリアに渡された。


 = = = = =


「ジャルーンさん、宿代ありがとうございました。ちゃまちゃま達には、態度を気を付けるようにきつく言っておきますから」

「ココモ殿、小官のことは、あまりお二人にお話しくださらないほうが助かるのですが」

弄られ隊長は、ココモの提案が逆効果になることを恐れた。


「えー、そうですか?今回も助かりましたしぃ」

「いえ、本件は、お三方の働きによるもの。むしろ、恐縮いたします」

「ココモ、それくらいにしておいて差し上げろ。俺の裁判で何もできないことを悔やんでいるんだから」

「かたじけない」

「まあ、ココモを狙ってるのに、このありさまじゃ、面目が立タないもんな」

「小官はココモ殿を狙ってはいない、下衆な勘繰りはするな!」

「お、【ココモなんぞ対象外】なのかぁ?」

「ば、失礼なことをいうな!ココモ殿はそんな」

「そんな【下衆にふさわしい女に興味はない】と言いタいわけだ」

「貴様ぁー!ココモ殿を侮辱するのもいい加減にしろ。アイハイロードに行かずとも小官がこの場で成敗してくれる!おごぉ」

直したばかりの鎧がまた凹こんだ。

性分がなかなか変わらないジャルーンだった。


「ジャルーンさん、はっきり言っておくけど、アニキに何かしようとしたら、今度は頭を剥がすからね」

にっこりと微笑むココモ。


「隊長は、学習することを覚えタ方がいいぞ」

「タコー様はお人が悪いと思います」

「ああ、俺は最低だから、何かあっタ時は逃げてくれな」

「最低の方がおっしゃることには従いませんわ。フフフ」

「あー、ボクが目を離すとすぐに引っ付くー。ダメだからね。仲間はずれはダメだからね!」

タコーとコッカに割って入るココモ。

仲間外れは嫌だった。


「あのー、コッカ様そろそろ出立したいのですが」

「コッカ、そうでなくて、ヘインリー卿?」

「は、はい。コッカ、さん」

「キャサリア。あなたとわたしは、同じケンタウロスで、あなたは貴族だから、気にしなくていいのよ」

「ですが」

「わたし、意外と気が短いのよ」

「ハヒィ!」


「コッカ、そろそろいいか?」

「はい、お待たせしました」

逆にしびれを切らしたのはタコーの方だった。


「じゃあ、ヘインリー様、お役目お願いいタします。」

タコーはキャサリアに出立を促した。

「あ、うむ」

キャサリアの応えにコッカは。少し不愉快になった。

「タコー様、キャサリアでよろしいかと思いますが?」


「いや、ヘインリー様は、お役目で俺の護送をするのだから、なれ合いはダメだろ?」

「そうですか?じゃあ、わたしもそのようにいたしましょう」

「ボクもボクも。では、ヘインリー様、参りましょう」

名前を呼ぶように促したコッカが態度を変えて、ココモのそれに乗ってきた。

「ヒィーーー。ご勘弁ください。あのタコー殿、いえ、タコー様。キャサリアとお呼びください。お願いいたします、この通り」

タコーはその時、ケンタウロスの土下座を初めて見た。

(土下座ってこっちにもあるのか?)


「ああ、じゃあ、キャサリアさん、俺のことは好きに呼んでくれ。美人さんに何と呼ばれても悪い気はしないからな、アハハ、がはぁ!」

タコーはハーフオークとケンタウロスの4つの手で首を絞められて落ちた。


結局、気絶したタコーを介抱し、一行が出立したのは、食後の午後になった。


 = = = = =


「あー、首、痛ってー。あんまり無茶するなよ。俺は簡単に死ぬぞ」

「ふん、別の馬を口説くからだよ」

「タコー様、軽薄な行為は、わたしとて容赦しませんから」

街道に出て大公都の城壁が一望できるほど離れたところで、首をさすりながら歩くタコーにココモとコッカが不満を漏らす。

「いつ、そんなことをしタよ?」

「「美人って言った!」」

「えー、それかー?いや、普通だろ。社交辞令の範疇だし」

「「ダメです」」

「心が狭いのは、いくら見た目が綺麗でも、良くないぞ」

「「・・・」」

「?」

「「もう・・・」」

「どうした?反省しタか」

「べ、別に反省なんかしないよ。浮気するアニキが悪いんだから」

「そ、そうです。褒めて、ごまかしても騙されませんからね」

反論の割に、己を抱きしめにやけるのを隠せないふたり。


その一部始終を少し後ろから眺めるキャサリアは思った。

(この男、本当に人族なのか?コッカ様と言い、あのお二方のお孫様と言い、ここまで篭絡できるものなのか?実は、魔性ではあるまいか?わたしは正気が保てるのだろうか?)


 = = = = =


タコー達の後ろから、着かず離れず追う者の姿があった。


 = = = = =


「キャサリア、一つ聞いておきタいことがある」

「なんだ?」

「答えられる範囲でいい。お前の任務は、俺の身柄をアイハイロードに届けることか?俺の命か?」

「・・・どういう意味だ?」

「鈍感な俺でも、わかることはあるんだが?」

「すまぬ、わたしの聞き及ばぬことだとしか答えられない」

「そうか」


「タコー様、キャサリアを」

「そうだよ、アニキ」

「おいおい、物騒なことを言うな。キャサリアは関係ないさ」

「「えー、甘ーーーーい」」

キャサリア、立場的に狩られそうですw


関係は、これから徐々に変化していきます。

ドタバタを含めて書いていこうと思います。


次話をお待ちください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ