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討伐隊の到着

タコー達は再会を果たしました。


これが話の始まりです。


ここまでお読みいただいてありがとうございます。


ではでは~


タコーは、精神的に回復しつつあった。


オークに捕まり、洞窟の中で旅仲間が凌辱されていた現場を見てしまった。

彼女らの嬌声を漏らし快感に身を委ねる姿があった。


己の情婦というわけではなかったが、心のどこかで情が通っていたのだろう。

その姿は、正直堪えた。


しかし、彼女らは自分と心を通わせると何事もなかったのように安心し失神さえした。

そして、惚(ほう)けた顔が安堵に包まれていたのを見るとじくじくとした心の痛みは薄らいでいくようだった。


服を着てふたりの許に行く。

「ふたりとも服は無いのか?」

ココモとコッカは布を纏っただけだった。

「うーん、どこかにあると思うんだけど」

「はい、破かれたわけではありませんので」

「じゃあ、さっきの敷布でも羽織ってくれ。そのままでは俺の目の毒だ」

「えー、興奮する?アニキは欲情魔王だね」

「くすっ、ココモったら。性欲魔人ですよ」

「おいっ!」


ばかばかしい軽口を飛ばしながら、ふたりの服を探す。


途中、頭目が息も絶え絶え呪詛を唱える。

「お前ら、このまま済むと思うなよ。この怨み必ず晴らしてやる」

その言葉を聞いてタコーが二丁のフレイルを頭目めがけて撃ち下ろす。

頭目はもう言葉を発することは、なくなった。

タコーは返り血を近くにあった布で拭い、残りの山賊に声をかける。

「文句あるなら、聞くぞ」


 = = = = =


ガチャガチャと入り口から音がする。


笛が鳴り、武装した軽装歩兵が洞窟内になだれ込んでくる。


「「「「「うおーーーーー」」」」」


 = = = = =


「「「「「?」」」」」


「よー、お疲れさまー」


旅装束のタコーが歩兵の一団に声をかける。


「誰かー!」

「えーと、通りがかった旅人、かな?」

「なんだと、貴様ー!」

「おいおい、俺が名乗って、それで身分がわかるかよ?」

「え、そりゃそうだが。!!貴様ふざけるな!」

「怒るなよ。女達が怯えるだろ」


タコーと前衛の歩兵がやり取りをしていると歩兵の列が誰かに道を開けていた。

「どうした?」

「はっ。正体不明の男がおります、あと、山賊と思しきオークが数体重傷、死骸が多数」

「そうか「あー、隊長だー」?」

ココモが駆け寄ってくるを見つけたジャルーン討伐隊隊長。

「これは、ココモ殿。どうしてここに?」

「うーん、捕まってた?」

「ええ!大丈夫ですか?」

「うん、まあ大丈夫かな」

ばつが悪そうに頬を指で掻くココモ。


「ならば、男は?」

「久しぶりー、俺だ俺だ」

声がした方に視線を向ける美丈夫の先には冴えない風貌の男が立っていた。

「貴様、ココモ殿を守り切れなかったのか!」

「はい。だから、連れて帰ってくれる?」

「なんだと!ココモ殿を小動物のように扱うか!」

「酷い男だろ?じゃあ、つ、おごぉっ」

タコーの腹にかわいらしい拳がめり込む。

「アニキィ、おしゃべりが過ぎると、ボク妬いちゃうよ。ね?」

頬をぷくっと膨らませて拗ねる顔がかわいらしい。ただし、ギリギリと拳がねじ込まれている。

「お、おおう。わ、悪かった。コイツがココモを欲しがるから、つい、な?」


「ジャルーンさん、ボクはアニキとずっと一緒だからほっといて。ね」

「ココモ殿!」

「ちゃまちゃまの見る目は確かだよ。死んでるのは全部アニキが退治したんだもん」

「おいおい、お前とコッカが片づけたんだぞ。誤解されても困るんだよ」

「えー、止めをさしてるのは、アニキだもん」

「貴様、ココモ殿の手柄を横取りする気か!?」

「だから、俺は正直に申告してんだろ」

「なら、ココモ殿の気遣いを無にする気か?」

「勘弁しろよ」

「貴様ー!がっ」

ココモのかわいい指が喉に食い込み、ジャルーンが手を引き剥がそうとするがびくともしない。

「人族が本気のボクの力に勝てると思うの?」

声が出せないジャルーンが、身振り手振りで謝罪の意思を必死で表現する。

それが見て取れたココモが手を離す。

「がはっ、げふぉ、ぐ、は、ぜー、ぜー」

意識が飛ぶ寸前に解放されて、呼吸を整えているジャルーン。

「コ、ココモ殿?」

「いくら隊長でもアニキに文句があるなら、先にボクが相手になるからね」


「ココモ、知り合いのようだけど、手を出しては、タコー様にご迷惑よ?」

「えー、でもー」

「でもじゃないでしょ?タコー様が喜ぶと思うの?」

「・・・」

「さあ、謝りなさい」

まるでお姉さんに窘められる妹のようだった。


「ジャルーン隊長、すみません」

「ココモ殿、お気になさらず。小官も至らぬところがありますゆえ。ところで、こちらの方は?」

ジャルーンは、ココモの謝罪を受け止め、彼女と親しく話す初対面のケンタウロスの身元を確認する。


「申し遅れました。わたくしはコッカと申します」

「小官はジャルーンです。討伐隊隊長の任についております」

二人は簡単な自己紹介を交わす。


「コッカはねえ、アニキの愛人なん「ココモ、想い人って言ってくれる?」、えー、じゃあ、ボクが奥さんだよ」

「うふふ、それを決めるのはタコー様よね?」


「ねえねえアニキィ。ボクが奥さんだよね?馬は処理係だよね?」

「貴様ー!ココモ殿がありながらー!成敗してくれるー!おごぉ!」

ハーフオークの重い拳とケンタウロスの後ろ蹴りを食らって、討伐隊隊長は意識が飛んだ。

彼の鎧のへこみは鍛冶屋で修復することになった。

いかがでしたか?


特に何が起きそうでもないですが、

理不尽なことが起きています。


次話に続きます。

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