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空想の魔物と超能力者  作者: のほほほほ
第1章:テロリストと創司
7/18

創司の戦闘

遅くなりましたが、書き上げました。

創司は雫の戦闘を見ていて思った。ーーー成長していやがる。


雫は創司と一緒にいなかった時期がある。恐らくその時に訓練したのだろう。



「次は峯崎創司!佐川俊和さがわ としかず!前に出ろ!」



創司は重治に呼ばれ、怠そうに中心へと歩いていく。


そして、対峙したのはいかにも熱血主人公と言った出で立ちの男だった。


短い赤髪をオールバックにし、大きな目は軽く吊り上がり、瞳の色は髪と同じく赤。身体は見た限り、余り鍛えてなさそうだが………油断は出来ない。



「よお!お前が峯崎創司で良いんだよな?よろしくな!」



緊張の欠片もない態度に創司は答える。



「ああ、よろしく。俊和で良いか?」


「ああ、俺は創司って呼ばせてもらうぜ!」



二人は互いに笑い合い、構える。



「よしっ!準備は良いな?じゃあ始め!」



創司と俊和は示し合わせたかの様に突撃した。


周りの生徒達は目を見開いて驚くが、肉体強化系の能力だと当たりを付ける。



「しっ!」


「おらあっ!」



創司は鋭い上段蹴りを俊和は大きく振りかぶった右ストレートをお互いに繰り出す。


ドゴオッ!とぶつかった衝撃で音が鳴る。


創司と俊和はお互いに弾き飛ばされ、地面を削りながら体制を整える。



「やるな」



俊和はニヤリと笑って創司に言う。身体からオーラのようなものが見えているところを見ると、強化系の能力だと言う事が解る。


対して創司の身体からはオーラが見えない。つまりだ、創司は強化無しで拮抗したと言う事になる。



「これは甘く見たかな?」



創司は一人呟く。まさか自分と拮抗できる相手が居るとは、と。


創司の身体能力は下手な強化系能力者では太刀打ちできない。つまりだ。俊和は一つの壁を越えた者と言う事だ。


壁というのは『幻想持ち』が必ず立ち止まる能力の壁の事だ。これを越える事でランクが一つ上がる。このランクの違いで大きく『幻想』の優劣は決まる。



「何考え事してんだよ!」



俊和は常人がギリギリ視認できる速度で創司に突貫する。



「ちょっとな」



創司は軽口を叩きながら俊和の繰り出してきた拳をいなす。


二人は至近距離で殴り合いを開始した。


創司はいなしながらカウンターを放ち、俊和は当たる事も構わずに創司に殴りかかる。途轍もない威力で行われる殴り合いは互いに熾烈を極め、グラウンドを衝撃だけでクレーターだらけにする。



「オラオラオラオラオラオラオラオラ…………ッ!!!」


「ダラララララララララララララララ…………ッ!!!」



二人は裂帛の気合いと共に拳を繰り出していく。


ついに殴り合いも終盤なのか、二人は同時に距離を取る。


二人の身体は服にこそ埃が着いているが、傷は見あたらない。



「そろそろギアを上げていくか!」


「ああ、俺も少し本気を出す」



俊和は身体に纏うオーラを上げようと身体に力を込める。


対する創司は能力を使おうと、精神を集中させる。


そして…………………、



「終わりだ終わりっ!お前らグラウンドを使い物にならなくする気か!?」



焦った重治の声に二人は渋々と引き下がった。



「残念。まあ、またの機会に戦おうや!」


「ああ、楽しみにしている」



俊和は笑いながらそう言い、創司は少し笑いながら言う。


二人の対決は先延ばしにされたのだった。

またの機会に先延ばしにされた対決。

決着はどうなるのかっ!?

では、またの更新で。

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