生徒会にお呼ばれするそうですよ?
遅くなりました!
やはりリアルが忙しい…………orz
これから更新が遅くなるかもしれませんが、馴れてきたら早くしていきますので、これからもよろしくお願いします!
次の日、創司達は部活を決めるために集まっていた。
創司はそもそも、部活に入る気が無いため、話しに入っていない。
「俺はやっぱりGKBだな!」
GKBとは『幻想格闘技部』の略だ。
何ともネーミングセンスの無い部活だ。
「アタシは俊和と同じ部活に入るよ」
美鈴はどうやら俊和と同じ部活にはいるようだ。ーーーこりゃマジだな。
創司は美鈴の頬が軽く赤い事を見て、完全に惚れていると確信する。
どこで惚れたか聞いてみたいものだ。
創司は内心そう考えながら、自分はどうするかを考える。
もしかしたら、生徒会からお呼びが掛かるかもしれないが、今は少しのんびりしていたいと創司は思う。だが、呼び出しがあれば応じるつもりだ。何せ、創司には目的があるのだから…………。
閑話休題
「わたしは料理部に入ろうと思ってるよ?」
茜は家庭的な少女らしい。
茜の発言に、雫は喜びながら、
「そうなのっ!?私も料理部なんだっ!」
雫はどうやら、料理部に入るらしい。これに創司は驚いた。
何せ、自分と同じく、生徒会から呼び出しが掛かるかもしれないのだ。
創司は今までの雫なら、自分と同じ所を選択するものと思っていたのだが、どうやら創司の知らぬ間に成長したらしい。
幼なじみの成長を嬉しく思いながら、創司は話を聞く。
「ボクは生徒会かな?」
『えええええぇぇぇぇぇえええええっ!!!???』
雫の大胆な発言に、創司以外のクラスメイトが驚く。
何故なら、生徒会はこの学校の最強の軍団とも言える所なのだから。
生徒会のメンバーは、基本的に『幻想』の実力で決まる。
上位の物でも、下位の物でも関係ない。ようは本人の実力なのだから。
さらにその中でも生徒会長は別格で、学園最強とまで言われるほどだ。
その生徒会に入ると発言する事が、どれほど異常な物か理解していただけただろうか?
「えっ?嘘だよね千鶴ちゃん………?」
雫は焦ったように千鶴に聞く。
これも理由があり、この学園の生徒会は、依頼で魔物を狩りに行く事があるからだ。
創司もこれが目的で、生徒会に入るつもりだったりする。
「うぅん……。ボクは本気だよ?」
千鶴の真剣な眼に、雫達は何も言えなくなってしまう。
「良いじゃねえか。千鶴も本気なんだしよ」
創司はそんな雫達に、軽く言う。
まるで真剣な思いをバカにされているような気がして、雫達も千鶴本人も、ムッとしてしまう。
創司はそんな雫達に先ほどまでとは違って真剣な声音で、
「千鶴も俺も、確かな決意があって、目的のためにやろうとしているんだ。それをお前達がどうこう言う資格は………無いぜ?」
創司の一言で、雫達は考える。
本当にそうなのだろうか?………と。
確かに応援するのも一つの形かもしれないが、それで千鶴を危険な目に遭わせて良いのだとうか?………と。
創司はそんな雫達を見て、ため息を一つ零すと、雫達に向かってニヤリと笑い、
「大丈夫だ。そこら辺の魔物で、千鶴は殺られるほど、ヤワじゃねえよ」
雫達が創司の言葉で疑問をさらに増やす中、創司はそろそろか。……と心の中で呟く。
雫達が葛藤する中、出来事は突然やってくる。
教室の扉がガラリと開き、外から一人の女性が入ってくる。
その人は流れるような金髪を腰まで伸ばし、瞳は大きくどちらかと言うと、おっとり美人に分類される女性だった。
手足も細く、まるでモデルのようだが、どうやら胸が残念みたいだ。
その女性は、教室の中に響く鈴の様な声音で告げる。
「霧ヶ峰創司君、間宮雫さん、加藤千鶴さん、生徒会室まで同行をお願いできますか?」
創司は女性がそう言った瞬間………確かに笑った。
それは狂いに狂った獰猛な獣の様な笑みだった。




