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CIRCLE  作者: 志に異議アリ


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13/14

言葉への変換



画面に映るイツキの姿は、穏やかだが緊張感を帯びていた。

世界が待っている――その視線の数は、都市を超え、大陸を超え、全地球規模に及ぶ。



イツキは地面に手を置き、深く息を吸う。


胸の鼓動が、地球の脈に合わせて高鳴る。


(……今度こそ、ちゃんと伝えないと)


目を閉じ、心を研ぎ澄ます。

頭に浮かぶのは、地球が何を伝えたがっているのか――警告、懇願、そして、まだ希望はあるということ。


口を開いた瞬間、世界の人々が息を呑む。



―――


「よく聞いてほしい。地球は生きている。

敵ではない。だが、これ以上無秩序に暴れれば、バランスは崩れる。


止まれ。


まだ取り返しはつく。

行動次第で未来は変えられる」






微細な変化が世界に起き始める。

人々は気づく――

今までの恐怖や疑心暗鬼は、イツキの声によってほんの少し落ち着いたことを。


波紋のように、緊張の中心から外側へ、世界がゆっくり呼吸を取り戻していく。



―――


だがイツキ自身も理解している。

これはまだ始まりに過ぎない。

地球の声を伝えただけで、世界が完全に理解したわけではない。

混乱の火種はまだ消えていない。


彼は画面に向かって、ゆっくりと続けた。


「わかってほしい。君たちの選択が未来を決める。バランスは壊れやすいけれど、取り戻せる。賢く行動すれば、希望はある」


その一言は、イメージでは伝えきれなかった

[地球の意志]を、初めて明確な言葉として世界に届けるものだった。



―――


画面の向こうで、世界は

もう以前のような恐怖だけの沈黙ではない。


地球の声を知った世界は、少しだけ静かに、呼吸を整え始めていた。




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