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ウェンディと修行した思い出の地に精霊が大量発生しているらしい。

ニアさん達がニュースに出ている。

探検家として活躍する彼女達、

カトリーナさんは姫様稼業をほっぽり出して参加しているが、小国とはいえ1種族の王家、流石にニュースには出てはいない。

※最初はカトリーナさんは探検家としては表立っては活動していなかったが我慢できなくなり徐々に隠さなくなる。流石にテレビで純精霊語で挨拶した際には大問題になった。


僕は彼女達の行き先を聞きギョッとする。

僕がウェンディと出会ったあの迷宮だった。

 

今あの迷宮は異変が起きている。

宮廷魔術師もその調査に行く事になっているが、普通に向えば恐らく死者が出てしまう。

いつも僕にいろいろ教えてくれるあの先輩かもしれないし、僕が妹と居られる時間を作れるよう便宜を図ってくれるあの先輩かもしれないし、最初僕が高い実力があるのに宮廷魔術師になった事を訝しんだけれど事情を知り味方をしてくれたあの先輩かもしれない。


僕は当日までに1人で解決する事をきめる。

ハンナにエリーを頼み1人向かう。そんな折にニアさんと再会したのだ。



はじめこちらだけが気づいていると思っていたがニアさんは探知の達人、僕に気づいていたけれど話しかけられなかった。


ニアさん達の今回の目的は、魔境の最奥への到達。

強い魔境には発生原因の調査。僕たちが受けている依頼と同じだ。



あそこにはエリーを隠した誰かがいる。

1000年以上も前に神隠しの樹海に消えた狂錬金術師と呼ばれる男が有力だが、隠れて研究を続けていたのだろうか。それならば問題はない。

そんなに昔の魔法使いは我々の敵ではない、魔法は時代により進歩している。


懐かしい魔境、僕は時間があればここに来ていた。

異変が起きる前でも駆け出しの魔法使いには厳しい魔境。一人前と言われる魔法使いは30人に1人くらいだがそれでも絶対安全とは言い切れない。

精霊の多い魔境は他の仕掛けや呪いがなくてもそれだけで危険であり、今回はまさにその精霊の異常発生が起きていた。


精霊は全ての生き物、いや、全ての物質がなにかするたびに生まれる。そして死ぬわけでもない。それなのにどこにもいない。気づいた時にだけどこにだって存在する。

生きているとも生きていないともいいにくいが死んでいない。

2.5次魔法という本来は術に与えられる側の格を持つ存在だ。

精霊がいるから異変が起き、異変が起きたから精霊が存在する。

どちらが先かは存在しない。玉子も鶏も先ではない。


そして、人の前にはけして現れるはずがない。

なぜなら精霊なと存在しないはずなのだ。

気付けないのではなく存在しない。

存在しないものが存在しないままに現れる。


そして気がつくのだ。

我々は存在しない。


今、私にとって思い出の地に精霊が大量発生している。














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