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一人目の師ドナと大悪女サラ

ドナに弟子入りして間もない頃彼女は僕にとある魔法を見せてくれた事がある。

魔法使いというものを知る上で重要な魔法だ。

世界の果てにあるドラゴンの世界への入り口、灼熱の門、探検家にとって最難関の魔境、7大魔境のひとつであるが。その門のある山の麓にある3体の女神像。像が作られるより何千年も前からその上空に浮かぶ謎の巨大なオブジェクトがあり。誰もが知る世界7不思議の一つだった。


ドナは僕の前で何かを指でつまむ真似をした。そして

「三女神の像の上に浮かぶ謎の物体は今つまんだ私の指だ。離れているとかは関係ないし、大昔からそこにあったとかも関係ない。それも含めて今の私の指だ。何があるとかも関係ない。もしそこにすごく硬いものがあっても関係ない。」

そう言った。

彼女が指を動かす度にオブジェクトの形も変わる。魔法使いであれば駆け出しの僕でも、世界の果てを見ることができる。

何もないところに急に現れたそれ。


もしこれを人のいる場所に使えばどうなるか。そこにいるものは消え去るしかない。ドナの指が優先される。

そして今現れたそれは何千年も昔からそこにある。その間一度でもそこを通った者は消え去る。彼女はそんな事を簡単にやってのける。

彼女がつまむ動作をやめると七不思議の話ごとそのオブジェクトはなくなる。世界中に広がるはずの七不思議は彼女の指とともにきえた。

そしてそれが魔法としては基礎的な事なのだ。それは結構難しい技術だ。基礎的と言ったようにオブジェクトを作るだけなら簡単だがそんなものが過去にまで現れるなら世界が持たない。その場に一度でもいたものが消え去るといったが、実際に消え去るのは世界だ。世界という風船に針で穴を開けたようなものなのだ。それを世界を壊さずにやってのける。

「先生、僕もいつか先生みたいになれますか」僕はドナを尊敬の眼差しで見つめる。ドナは僕を少し驚いたように見つめ返す。ドナは帝国の内戦以降、戦いの道からは一歩引き、弟子に魔法を教える道を選んだ。それでいて帝国一の魔法使いと言われている。


今は彼女は何人も弟子を取っている。学校や塾の先生のように一度に何人も教える事もあれば、家庭教師のように訪問する事、内弟子として共同生活をする事もある。


どうやら、彼女の技術は一見基礎的な上に魔法でいろいろな事が出来る事を話では知っている子供では世界を壊さずにやっている事の凄さに気づかない人が多いのだ。


けれどドナは「先生なんてまだまただよ、戦争で居なくなっちゃったけど帝国には昔先生よりもっとすごい魔法使いがいた。先生の先生とかポーラというお姫様、そして先生の命の恩人大悪女サラ」そう言って遠い目をしたのだった。

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