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お酒は16になってから

宮廷魔術師の仕事は思ったよりも融通が聞いた。魔法使いはそれだけでわがまま放題出来る事を考えれば窮屈に感じるのかもしれないけれど、僕は僕の妹を助けてくれ、そして僕に妹のためならどんなことでもするという手段を取らないでいさせてくれた王や宮廷魔術師達に感謝していたため、苦になる事は無かった。ハンナは半年の休養後正式に魔道具作りの職に就く事が決まる。魔術師には珍しく、魔道具研究を行う。研究は錬金術師、開発は魔術師というのが一般的だったが、ハンナは錬金術師クラスの授業にもよく出ていたし、テストや実技でも満点じゃなかった事がないため心配はいらないだろう。


他の皆はハンナを通して話を聞く関係になっている。

ハンナの両親は僕を疎ましく思っている。

魔法医術の発展により、魔術師以外でも120歳程度まで寿命が延びた今、魔法学園を卒業したばかりの僕などなんの道理も持たない子供と一緒なのだ。

そんな子に同年代の娘が頻繁に合いに行く。

そして僕には両親もいない。

子供が子供だけで行うには経験が足りない判断で行う行動に娘を巻き込んでいるのだ。

彼女の両親にはそう映っているだろう。

また僕が錬金術師であり、魔術師とはどうしても相性が悪い。面と向かって何かを言われる事は無かったけれど、良くおもっているわけがない。

ハンナもその事は分かっているため、少しでも信頼を得るため、魔道具研究の道を選んだし、同棲については僕が義務を終えてからという事になる。

年齢的に僕が死ぬ年を越えねばならない。

結局僕はハンナだけは特別だと言いながら、他の仲違いした友人達と同じように扱ってしまっている。


僕は宮廷魔術師の先輩にその悩みを話すと

「ハンナってあの有名な!?2次魔法到達確実とか最強の勇者タリアを越えるとまで言われている!?それにカトリーナってエルフの姫!?」

と僕が子供の頃に言われていたような事を言い出した。僕達の国はお酒は16からと決まっているが僕は妹がいるため飲まず、酔っぱらった先輩の話を聞いている。魔術師は酔いは一瞬でさますことが出来るが、僕はエリーの呪いが解決するまではプライベートでは数えるほどしかお酒は飲んでいない。

僕は先輩の言葉に昔を思い出し笑ってしまう。先輩はそれをみて切なげに遠い目をした。



先輩が切なげに遠い目をしたのはエリク君が男前だからです。

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