ハンナへの告白は今思うと遠回し過ぎるが通じて良かった
僕は遅れを取り戻すように、人造人間についての禁書を確認する。錬金術師クラスに移りたいという人がたくさん現れたが、ニアさんとカトリーナさんが「覚悟を、確認しに行く」「ぶつぶつぶつぶつ」といい、話をつけに行きニアさんと僕だけが移籍する事が決まる。クラスのみんなは笑顔で迎えてくれる。錬金術師は作り笑いが得意なのだ。
僕は1人で太陽石を探しに行く。
大魔境の入り口
「あなた、太陽石探しに行ってしにかけたそうね。」
ハンナが仁王立ちをしている。僕を止めるためだ。
ハンナは杖を構えている。僕も杖を構える。ハンナは恐らくドナを超えている。魔法使いの実力は簡単に実力が開く。超天才は子供の頃から天才の大人を越える。それを知って嘆きはしないし、それでも僕達は子供だから現代最強の魔法使いはドナと言われるだろう。
「ハンナさん、ここは引いて下さい。僕はどうしても行かないといけないんです。」と答える。無駄な事だとわかっている。いや無駄ではない。今止まらないだけだ。僕は前を向く。
魔法使いの共通の趣味は手合せだが私かハンナに勝っことなど数えるほどしかない。それが今回であった。
僕の魔法はハンナの魔法を正確にうち落とし、ハンナの動く先に正確に配置された。
「あなたそんなに強かったの?」
と、ハンナは驚きの声をあげた。後から聞いたがハンナはこれが人生で初めての敗北だったらしい。
僕は「昨日から強くなったんですよ」と答えるとハンナは笑った。ちょっと心配してくれただけで僕はもう恋に落ちている。けれど僕には守るべき妹がいる。だからカトリーナさんの気持ちに答えなかった。
「でも、1人で入るのはさすが危険だと思うけど。クラスのみんなに頼んで見たら?その…ニアさんやカトリーナさんだったら、ついてきてくれると思うけど。」
ハンナさんは2人の名前を言う時に少し躊躇をした事が僕には分かる。恥ずかしいけれどハンナさんは僕の事を好いていてくれるのでは思ってしまう。昨日命を救ってくれたカトリーナさんの気持ちに応えなかったのにそう思ってしまう。けれど僕は冷静に答える。
「大魔境は、あの二人でも命を落としかねない、それは友達に頼んだらいけない事だと思う。絶対守れる位強くなるまでは誰にも頼らない」友達は友達だ。助けは求めても守る事を求めてはならない。命をかけさせてはいけない。ハンナは体をぐいと乗り出し僕の瞳をのぞく。僕のこの考えをハンナは考えた事がなかった。本当に守るべきものか出来るまではもたない考えなのだ。ハンナは「あの二人なら喜ぶと思うけどそれでもダメなのね」といった。だからこそダメなのだ。
僕によりかかるハンナをどかすけれどハンナは動かない。ハンナは待っているのだ。僕と一緒に僕の守るものを守ると言っているのだ。僕は「僕にはどんな魔法使いにも治せない病気の妹がいるんだ。妹を守る為に大魔境に行かないといけない。大魔境では妹に何かあった時にすぐに駆けつけられない。その間妹を守ってもらえますか?」と聞いた。ハンナは潤んだ瞳で「はい。」と応えた僕は人生で8人目のそして最後の恋人が出来た。




