ニアさんとエリー
エリーと暮らし始めた僕は彼女をこっそり学園に連れて行く。司書のお姉さんに頼み込み図書室にいさせて貰うけれど部外者を連れて来た事で僕は怒られる。妹は僕を心配そうに見ている。
僕の計画性のなさがまた彼女を悩ませる。とりあえずその日だけはいさせてもらうことが決まるが、今後の事を考えなくてはならない。僕はその日も禁書を読みに行く。治らない病気はない時代、病院もかつてのような泊まるような事は出来ない。
禁書の保管されている部屋に行くと魔法の密度が高く、エリーの様子が悪くなった時にすぐに気づけない。だから僕が彼女の病気について調べる間、誰かに彼女についていてもらわねばならない。
お手伝いさんを雇うことも出来るが、魔法使いは雇えない。知らない魔法使いは信用できない。魔法使いでなければ、エリーの病状を抑えたり僕に素早く連絡する事は出来ない。
エリーの病気を治すには僕には知識が足りなかった。
禁書は読むと体力と精神力を使う。
僕は疲れきり部屋を出る、エリーと司書のお姉さんはシオンとザルスの本の話で盛り上がっている。僕はそれを微笑ましいと感じ見守る。
だけどやっぱり、エリーを連れて来ていいとはならなかった。
「エリク君も図書室なんて行くんだね」
僕に後ろから話しかけるのはニアさんだった。
僕はエリーの事は誰にも言っていなかったし、彼女を救う為に禁書を調べていることも言っていなかった。
僕は正直に「妹が病気だけど、僕には治せないので、有名な魔術師にも診てもらいました。それでもダメでした。だから治す方法を調べるために禁書を見させてもらってたんですよ」と言った。彼女は驚いた顔をした後何か考え込む顔をした。
エリーはニアさんをじっと見つめた後、司書のお姉さんに「今日はありがとうございました。いつでもうちに遊びに来てください。」といった後、僕の手をとった。エリーはもう帰りたいようだった。妹は倒れて以降は1人で出歩く事は難しくなっている。僕はニアさんに「今日はもう帰ります。一応見たい本は見れたんで頭の中で組み立てて解析してみます。」
と言った、禁書になるような本はただ読むだけでは必要な知識を得られない。暗号というのとは少し違うが魔法の才能か何らかの才能が必要になる。
自堕落な僕しか知らないニアさんは感心したように僕を見つめる。エリーはニアさんにペコリと頭を下げたあと僕を引っ張る。珍しくエリーは人見知りをしているようだった。
ニアは1個年上なのでエリクは多少かしこまった話し方をしています。




