魔法学園への入学
初等学校卒業後僕は孤児院の近くに家を借りる。
魔法使い用のアルバイトは初等学校卒業後間もない、しかも魔法があまり得意でない僕でも十分な収入がある。
成人は30歳からという国は多いが、初等学校卒業後というか13歳になる年の新年から働くことや自分で家を借りる事はできる。
持ち家については認めて居ない国が多く、私の国でも家は借りる事になる。月ごとに自動更新され、13歳以上で1人につき2個借りられるが、新たな所を借りるか、2個ある家なら片方を破棄すれば更新はとまる。
僕は見習い魔法使いのアルバイトとしてはポピュラーな魔道具への魔力補給をしている。魔法使いは数千人に1人しかおらず毎日働く魔法使いは少なく、僕も週10日のうち3日程度不定期でやっていただけであり。補給待ちの魔道具はたくさんあった。
ただし、魔道具の魔力補給をしなくてもかわりの魔道具も十分にありそれを順繰り使うため急ぎでは無かった。魔力補給のアルバイトは1台いくらでやっており。魔法の制御が上手ければ一度にたくさんの台数が補給できるし、一流の魔術師なら全部を一瞬で補給出来てしまうだろうが若手のアルバイトの為にそれはしない。僕は実力を隠して台数をこなさない様にしていたけれどそれでも一般的な家庭の収入を超えていた。
またエリーの送り迎えも孤児院と国の両方からお金をもらえたがそれは全て孤児院に寄付してる。
僕は早くプレッシャーを終わらせる為に魔法学園には初等学校卒業後すぐに通っている。1年置いてから通う人が一番多いが卒業後すぐに通う人も珍しいというほどでは無かった。
早く義務ではない義務を終わらせたかった。
魔法学園卒業までは魔法使いの動向は国から注視されてしまう。
けれど僕は皆が自慢げに魔法を見せ合うなんて反吐が出る、というのが当時の気持ちだ。両親が死んで3年近くなるがそれは変わらなかった。今思うと拗ねていたのだろう。
魔法学園は入学テストはあるが落ちることはない。
エリーが最近錬金術師シオンの本の話を良く聞かせてくれる事を思い出し、錬金術師クラスにしようか迷ったけれど、悪目立ちはしたくなかった為に取りやめた。
今年はうちの国に合流したエルフの国からも生徒を受け入れるという話が話題を呼んでいる。
合流というか当時は国の中にもう一つ国があるという状態だった。エルフは両方の国の法律に沿って暮らす事になる。
こちらの学園には10人のエルフが通う事になったが、その中にはエルフの国のお姫様までいるという話だが、入学テストを半分も解けなかった僕には関係ない話だ。
僕はエリーを迎えに行く関係から午前の授業をとる。例年は午後の授業が人気だが今年はエルフの国の住人達が午前の授業を選択したため午前の授業が人気だった。
私の将来の伴侶、ハンナは全てのテストで満点を取り、新入生代表で挨拶をしていた。
僕は当時斜に構えていた事もあり、人に適当に付き合っていた所があるがハンナだけは意識してしまい話かけられなかった。
壇上に登るハンナの後ろ姿をみただけで僕は息を飲んだ。芯の強そうな綺麗な人。僕の様に迷うたびに立ち止まり、先延ばしにする人じゃない。悩みごと一緒に進んで行くひとだ。
エルフの1人カトリーナさん、後のカトリーナ1世はたまたま近くで聞いており、下を向き、再びハンナを見つめた後、何かを比べるように何度か見比べた後、「ぶつぶつぶつぶつ」言いながらハンナを、にらみつけていた。




