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世界で2人目の人造人間

僕はウェンディと出会った迷宮の奥へ進む。


この森に来る前、僕はドナと最後に一度手合わせをした。僕のエリクという名前は、かつての英雄エリックから取ったられたものだ。

エリックは自分の師匠のもとから離れる時、もうこえたと思っている師匠と手合わせをしこてんぱんにやられたという。


僕はまだまだドナを超えてなんていない。

けれど僕はかった、ドナが泣いてしまい戦いにならなかった。

ドナは本当に私には過ぎた師匠だった。泣き崩れるドナの隣に座り僕は彼女をだきよせる。

僕は両親が殺された時に泣いただけであり、以降は涙を流していない。悲しくなかったわけじゃない。僕の心中はかき乱され何も考えられなくなっていたのだ。

だから彼女が泣いてくれた。


ウェンディの記憶書き換えの魔法は私にきかなかったが多くの人が私を天才魔法使いという事を忘れさせた。

少しでも私が魔法を使わなくてもいいようにウェンディはそうしたのだ。。

私は出来損ない魔法使いになった。


出来損ないの私は同年代で進めるものは殆どいない迷宮を進む。僕は近づく精霊を倒さずに避ける。

僕は純精霊語で歌う。ドナに見られたら引っ叩かれただろう。ウェンディに見られたら、泣かれただろう。


僕はなぜ純精霊語なんて使えるのだろう。なぜか勉強した。誰かに純精霊語は危ないから迂闊に使うなと言われた気がするが思い出せない。何か精霊に術をかけられたのだろうか。


僕が昔集めた衝撃を受けると光る石がいくつかくだけている。一番大きなものがなぜか見つからない。どこかに落としたのだろうか。


僕は未来の事を考える。僕はずっと大勇者エリーのようになりたかったのだが、今僕は大勇者エリーの仲間、三女神と称される伝説の一団の頭脳担当、そしてエリーを守りつづけた大賢者マナに憧れていた。


※私は三女神にお会いした事があり、この話をするとエリー様にはポカポカ叩かれるし、マナ様はふんぞり返られた。シエル様は優しく微笑まれた。


僕は迷ってしまう。迷宮を甘く見ていたのだ。

今の自分なら越えられるはずだった。けれど心の迷いは迷宮の呪いを強くする。


僕はそれでも精霊を倒さずに進む。さすがに純精霊語の歌は辞めている。

なるべく精霊のいない道を選ぶ、そうすればそうするほど精霊が増えていく。僕は泣いている。僕は怖くなり「お母さん」とつぶやいた。本当に怖くなったのか、寂しいのをごまかしたのかはもうわからなくてなっている。


それでも僕は迷宮の奥にたどり着いた。

何かの装置8歳くらい少女が宙にぷかぷか浮いている。金髪の美しい少女、神秘的な美しさ。少女の周りの時間は止まっている。けれど少女は僕を見つめていた。少女は封印されている。人間は自然発生しない。けれど人工的にそれを起こしたものがいる。

人造人間だ。1000年以上前一人の人造人間が生み出され大魔境の奥に消えた。それ以来、人造人間は生まれていない。偽の人造人間は造られた事はあったが自律的には動かず造った人が魔法で動かすだけにしかならなかった。目の前の少女は世界で2人目の本当の人造人間。

僕は純精霊語で唄う。少女はそれに答えて唄う。

封印が解かれた。落ちてくる少女を僕は受け止める。人造人間の少女は

「君が私をエスコートしてくれるのかしら」

と首をかしげた。










序盤に弱くなったように見せかけただけみたいにかいてますが、ちゃんと弱くなったので安心してください。

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