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疑問

まあ、パトカーがうるさくなったり警官の巡回増えてもミー子の生活はあんまり変わりなかった。

西保さんが9階は役員なしで許可取りしてくれたし、901号室の矢向さんは認知機能に異常が見つかり入院が長引いている。まあ、もう無理だろ。

大腿骨骨折したら年寄りは5年以内に死ぬ。

やっと息子さんも独り立ちだ。

まあ借金で首が回らないから、人生詰むんだろうが。

「まっ、私は関係ないけどね〜」とつぶやいて階段を登りきったら平間君が廊下で中庭をのぞいてる。

ドドドっと走って平間君の腕引っ張って部屋に入る。

ウチでクロが鳴いてるが、とにかく平間君を閉じ込めないと!

「言ったじゃん!何か探るようなマネしちゃダメって!絶対見てる奴いるから!」心臓がバクバクする。

自分がいくら潜入してもこんなに心臓に来ない。

『だから寝たく無かったんだよ〜』泣いても仕方がない。

男は寝て終わりだろうが、女は始まっちゃうのだ。

特にこんな人生これからの子なんて!

心労で死にそう…

「だって薬受け取る立川さんが居なくなったのに、自転車増えてるんだよ。おかしくない?

だれが立川さんの代わりをしてるの?」

「!」平間君の疑問はもっともだった。

だが、平間君が探っちゃダメだ!

殺しのプロが絶対近くに居るのに!

プロだからこそ

下手な手を打ちさへしなければ標的にならないのだ。

だからミー子は高を括ってた。

なのに…

「分かった。私が探るから平間君はヤメて。

それで良いよね?」

香港マフィアが絡んでると恐いと教えたはずなのに!

肌感で分からないのだ。首筋に刃物がある事に。


何か上で平間君の息が荒い。

今は玄関ドアの前にリノベで作られた防音ドアに平間君を壁ドンしてる状態だが…

「ミー子さん、あんまり本気なるとこ見ないから良いなあ〜

この腕噛まれたのも何か興奮した。」腕にはまだ噛み跡が残ってる。

「僕のがスゴかったってことでしょう?声を殺すのに噛むしか無かったんでしょう?」目がギラギラしてる。

こういう男のツボが良く分からない。

内和会の中堅ヤクザも「タクシーの後部扉が開いてヒットマンの銃口がタクシーの中に入った瞬間に姐さんが頭を銃口に自ら当てて「撃て!」って言ったんだよ〜

避けると思ってたヒットマンがそこで怯んで外したんだよね〜姐さん、肩から貫通したけど一命は取り留めたんだ。」と話しながら頭を洗うミー子の股をソープの素股と呼ばれる技でこすってくる。

ジーパンの上からだし太ももの間を手を出し入れするだけなので

「パンチさん、ちゃんと洗えないよ〜」と苦情言いながらも仕事を続けた。

おかげで水温の調節出来なくて熱湯で頭洗ったが。

頭をヤケドしたらしいが、ヒャヒャと喜んでた。

『どこに興奮する要素があるんだ???』

痛かったり熱かったりするだけなのに?


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