俺は好きでもない女から、土下座して私と付き合ってくださいと言われたから、、、。
俺は好きでもない女から、土下座して私と付き合ってください
と言われたから、、、。
俺はある日、全く知らない女にそう言われた!
しかも? 街中の人混みが多いトコロでその女が俺の前で土下座した。
それだけならまだいいが、わんわん俺に泣きつくように女がそう言う
もんだから、直ぐに人だかりが出来て俺の文句を言う野次馬ども!
『“あの男性! 人前で女の子泣かせて最悪だわ!”』
『何? 女の子に土下座とかさせてんだよ!』
『罪な男だな~』
『男性側が、彼女に何かしたんじゃないの?』
『そこまでして付き合いたい男か?』
『案外! あの女の子、可愛いけど? なんで男性なんだ?』
『あんな男よりオレと付き合ってくれよ。』
『何がそこまでいいんだか、、、?』
『“他の男にしたらいいのに、、、。”』
『女の子を人前で土下座させるなんて! 酷い男よねぇ~!』
『あの男、ウザいわー!』
・・・なんで? 俺が知らない女から目の前で土下座されて、
全く知らない奴らに、こんなにいろいろ言われなきゃなんないんだよ!
”俺が何したって言うんだ!”
でも? 一先ず、このままにしておけないし。
俺は彼女の腕を掴んで、二人で話さる場所まで連れて行く事にした。
『ごめんなさい、でもこれぐらいしないと? 私と付き合ってもらえ
ないと思って!』
『“でも? キミは誰なの? 知らない子と俺、付き合えないじゃん!”』
『えぇ!? 憶えてないの? 昔、近所に居た! 柚有望だよ。』
『・・・あぁ! 確かに、柚有望だ! ごめん、女は化粧とかしたら?
もう分かんないよ、まさか? こんな形で会うとは?』
『もっと違うやり方とかあったんだと想うけど? 突然私の前に現れたから、
ついあんな形になったちゃった! ごめんね。』
『・・・だけど? なんで俺なの?』
『昔の事を思い出したの! あの時、私に凄く優しくしてくれたなって......。』
『“昔の話だろう! 今はそこまで俺、優しくないし。”』
『“根は変らないわ! 自分でただ優しくないなって思ってるだけよ。”』
『俺の事! なんでも分かってるんだな。』
『“ずっと好きだったからよ。”』
『えぇ!?』
『だから! 私と付き合って!』
『・・・あぁ、ううん。』
『えぇ!? いいの?』
『いいよ、知らない女じゃないみたいだし! 昔から知ってるなら、
俺の事、良く分かってると思うから!』
『ありがとう!』
『・・・うん。』
なんだよ! 知らない女じゃなかった。
昔から知ってる近所にいた女の子だった!
でも? なんか”別人に見えるのは俺だけなのか?”
昔は、”子供だったのもあるけど、可愛いという印象は全くなかった!”
どちらかと言えば? ”ブスだと思ってたし。”
まあ、大人になると? ”女の子はキレイになるもんなのかな?”
いい恋愛を何度も繰り返したのか? 徐々に綺麗になっていったのかもしれない。
だから、もう昔の事は忘れよう。
まあ嫌なら直ぐに別れればいいし、取りあえずは? この子と付き合ってみるか。
それに久しぶりの彼女だし!
たまにはこういうのもいいもんだな。
*
・・・そんな甘い考えで俺は彼女と付き合って、今は物凄く後悔している!
アイツ! ”ヤクザの男と付き合ってたらしく、俺はアイツの元カレに毎日
脅されるようになったんだ!”
『テメー我の女に、なに手を出してんだ!』
『・・・い、いや、そういう訳じゃ、』
『落とし前つけろや~』
『・・・落とし前?』
『“幾ら払うんや~お金をいくら出せるんですか?”』
『か、金なんて、本当にないんです!』
『いいトコロに連れてってほしいか? サラ金業者に借りられるだけ借りて、
我に金返したらええーだけやろう!』
『“そんな無茶苦茶な!”』
『何が無茶苦茶やねん! お前が我の女奪い取ったからやろうがーッ!』
『“彼女が俺に土下座して、付き合ってほしいって言うから、付き合った
だけで、、、。”』
『“我の女の事! バカにしてんのか?”』
『してないです!』
『取り合えず、明日までに300万用意しろ!』
『・・・む、無理ですって! そんなお金ないんですよ!』
『“お前の家族がどうなってもええーんか?”』
『家族に出を出すな!』
『じゃあ、用意出来るよな!』
『・・・・・・』
『“返事は?”』
『わ、分かった、』
『“よし! 男と男の約束やでぇ~”』
『・・・・・・』
・・・最悪だ! 彼女、なんでこんな男と付き合ってたんだ?
”俺の家族にも手を出しそうだった!”
親や妹には何の関係もない!
俺さえ我慢すれば? 俺さえ、俺さえ、
『“用意してきたか?”』
『あぁ、』
『じゃあ、出してもらおうか?』
【警察だー! 警察だー! 動くな!】
『はぁ!? お前、ハメやがったな!』
『”金が欲しいなら、他で取り立てろよ! 俺や俺の家族、彼女に出を出すな!”』
『まあええよ、取り合えずは引くわ!』
『・・・・・・』
その男は、”そのまま警察に連れて行かれた!”
彼女もしつこくこの男に付き纏わられていたらしい。
何度もストーカー被害を、この男からされていたと後から彼女から聞いた。
”しかも? ヤクザの男!”
厄介な男と付き合うからこうなるんだよ!
でも取り合えず、あの男にバレないような所に行かないとな!
家族も何か酷い目に遭わないように、家族には引っ越してもらった。
特に妹は、俺の知らない所に行ってもらうことにした。
俺の家族はアイツのせいで、”バラバラになってしまうけど、、、?”
俺は彼女とは別れたくない!
もう俺は彼女の事を本気で好きになってしまったから......。
どんな事があっても、俺が君を守る!
あんなヤクザの男には絶対に負けない!
”俺の女に手を出すなよ!”
最後まで読んでいただいてありがとうございます。