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人魚蜂

作者: まえとら

いつの頃からだろう。

うちの金魚鉢の中に小さな人魚がいる。


人魚といえば普通、綺麗な女性の人魚の姿を想像する人が多いだろう。けど、うちの人魚は水面に顔を出しては愚痴ってばかりいる中年のおっさんだ。


なんかもういらいらしてきた。

なんでこんな人魚に毎日毎日エサを与えなきゃならないんだ。


無言で金魚鉢をひっくり返してやった。

床に落ちた小さな中年のおっさん人魚は、なにか文句を言っているようだが知ったこっちゃない。


「罰があたるぞ!」

ケッなに言ってんだ。


すると、床に落ちていた中年のおっさん人魚の形態は泡の様に変化して、胸鰭の両腕と腹鰭が翅に形を変えると蜂のような姿になって、凄まじい形相で飛んで追いかけてきた。


不気味な羽音が耳から脳内に響く。

刺される!そう感じた。


振り払って必死に逃げる。

人魚の尾鰭からあらわれた針に刺された。

その痛みに大声をあげた。


罰があたったんだ。

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