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現実にモンスター?ダンジョン?じゃあとりあえず狩りますね。固有スキルと称号で成長チート~サクサクレベルが上がってレベル上げが楽しいです~  作者: スクイッド
旧現実混乱編

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代表的なモンスターとゼリー

「イヨッと」


俺は今、モンスターと戦っていた。


相手はクリアドラコ。


以前は不意打ちで虚をつかれた事で足に舌を巻き付けられたが今度は違う。


今はダンジョンの一直線の道。


いくらクリアドラコが俺の【気配感知】に反応しないほどの【透化】スキルを持っていようとも関係ない。


これだけ隠れられる場所が限られているのなら奇襲される事はない。


それに、いくら【透化】で姿を消しているとしても、気配を感じられないとしても【看破の魔眼】は誤魔化せない。


だから、俺はこの罠にかかりかけてからずっと【看破の魔眼】を発動している。


既にクリアドラコの姿は丸見えだ。


クリアドラコも自分が姿を隠せていると油断していたのか俺の両手鎌の振り下ろしで首をはねられる。


首をはねられたクリアドラコは塵となって魔石と革を残して消えていく。


「ふぅ、こんなもんか」


俺はそう言ってから魔石と革を【アイテムボックス】に回収する。


ちゃんと姿が見えてさえいれば以前のように不意打ちを喰らう事もない。


それに、そもそも攻撃を当てること事態が難しいわけでもない。


「よし、次行こうか!」


俺はそう言ってまた進み始める。


それからしばらく歩くと、通路の横から何かが飛び出してくる。


「おっと、なんだ?」


それは、透明な流動性の物質でできたモンスター……スライムだった。


「へぇー、スライムか初めて見たな【鑑定】」


俺はそう言いながら【鑑定】する。


基本的にどんなモンスターでも初めての場合は【鑑定】する事にしている。


モンスターの情報を知る事は重要だしな。


あのクリアドラコみたいに初見殺しみたいな行動をしてくる奴もいるかもしれないし。


------


名前:なし

性別:不明

種族:スライムLv8


体力:100/100 魔力:50/50

攻撃:48

防御:37

敏捷:38

器用:26

知力:10

幸運:4


所持SP:0

魔法スキル:なし

取得スキル:【物理攻撃無効】【状態異常耐性Lv.5】【分裂Lv.3】【擬態Lv.2】【自己再生LV.3】【環境適応】

固有スキル:なし


称号:なし

------


いや、スキル多くね!?


だけどステータスはどれかが高いってことはなくどれも知力と幸運を除けば平均的だ。


そして何より俺と似たようなスキルがあるな。


【物理攻撃無効】、これは俺の【物理攻撃耐性】の上位互換だろうな。


じゃあそのままスキルを【鑑定】っと。


【物理攻撃無効】

・【物理攻撃耐性】の上位スキル。

・魔力を使った攻撃を除く全ての物理攻撃を無効化できる。

・ただし、魔力を使った攻撃はダメージを与えられる。


【状態異常耐性】

・毒、麻痺、睡眠などの状態異常を防ぐ事ができる。

・レベルが上がるごとに効果が上昇していく。


【分裂】

・自身の体の一部を切り離して分裂させる事が出来る。

・分裂するだけステータスは半分になる。


【擬態】

・自身の身体を変形させて周りの景色と同化する。

・レベルが上がれば上がるほど周囲の風景に溶け込む事が出来るようになる。


【自己再生】

・ダメージを受けると自動で回復する。

・回復速度はレベルが上がれば上がるほど速くなっていく。


【環境適応】

・どんな場所でも活動することができる。


【物理攻撃耐性】【状態異常耐性】【分裂】【擬態】【自己再生】【環境適応】、どれもかなり使いやすいスキルだな。


【分裂】や【擬態】なんかはスライムみたいな自分の身体を自由に変形させられるようなモンスターにしか使いこなせなさそうだが、それでも十分強い。


それに【物理攻撃無効】の効果は【物理攻撃耐性】よりも圧倒的に高いし、【状態異常耐性】も【環境適応】もかなりのものだ。


まあ、スライムが優位に立てるのは物理攻撃しかできないモンスターや職業の人達だけ。


俺みたいに魔法で戦うモンスターや魔法職の人達にはそこまで脅威にはならない。


「とりあえず、このスライムを倒せばいいんだろ?」


俺はそう言って両手鎌を構えるのではなく、片手に魔力を流す。


すると、スライムの体が少し震える。


知力は低いがおそらく本能的に警戒しているのだろう。


だけどもう遅い。


「【ファイアランス】」


俺はそう言いながら炎の槍を放つ。


その一撃でスライムは呆気なく弾けとんで塵になって消滅する。


まあ、俺とスライムのステータスの差じゃこうなるか。


それじゃあスライムが残していった魔石と……なんだこれ?


「なんだこれ?ゼリー?」


それは透明な袋に入っているゼリーのような物だった。


俺はそれを【鑑定】する。


------

スライムゼリー

説明:スライムの核を粉々に砕いて混ぜ合わせたもの。

美味しい。

製作者:不明

------


「え?これだけ?しかも食用なの?これ?」


俺は思わずそう呟く。


確かにスライムって言ってもゼリーみたいにしか見えないけどさ……


「まあいいか」


俺はそう呟いてから、スライムゼリーの欠片を袋から取り出して口に入れる。


ちょうど小腹も減ってるし【鑑定】しても毒は無いみたいだしな。


「う、美味いだと?」


俺は予想外の味に驚く。


スライムゼリーの味なんてそこまで美味くないだろと思っていた。


だけど、これは違う。


程よい甘さとスッと消える爽やかな後味。


こんなに美味いゼリーは初めて食べたぞ!


俺はそのまま残っていたスライムゼリーを全部食べてしまう。


ふぅー……美味かった。


まてよ……スライムからドロップしたスライムゼリーがこれだけ美味かったんだ。


それなら同じモンスターであるオークからドロップしたあのオークの肉も相当な旨味があるんじゃないか?


……今日、アーニャさんとアイカさんにオークの肉で何か作って貰おうかな。


そんな事を考えつつ、またダンジョンを進む。


前に……


「おっと忘れてた忘れてた【吸魂】」


ちゃんと忘れる前に【吸魂】はしとかないとな。


レベル差があるからレベルアップは期待できないけどスキルはどれも魅力的だからな。


すると【看破の魔眼】で見えていたスライムの魂は俺に向かって吸収されていく。


『スライムの魂の吸収を確認しました。経験値を438、【状態異常無効】のスキル経験値を獲得』


まあ、スライム1体じゃスキルを取得できるほどじゃないだろうけど、それでも【状態異常無効】のスキル経験値を獲得できたのは結構嬉しい。


さてと。


これで、ここでできる事はもうないな。


それを確認した俺はまたダンジョンを進み出す。


ダンジョンは迷路みたいになっているが【マップ】スキルをフル活用すれば迷わず進める。


そして他意はないがスライムとオークは見かけたら必ず仕留めようと心に誓った。

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