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現実にモンスター?ダンジョン?じゃあとりあえず狩りますね。固有スキルと称号で成長チート~サクサクレベルが上がってレベル上げが楽しいです~  作者: スクイッド
ゴブリンキングの巣編

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強敵(後)と新たな疑問

日間ランキング5位、週間ランキング7位、月間ランキング15位、四半期ランキング53位ありがとうございます。

そして今日確認したら総合日間ランキングで70位、総合週間ランキング72位にランクインしてました。

PV37万超え、ブックマーク1600件超え、評価が2200ポイント超えありがとうございます。

そしてついに総合評価5500で5000超えとなりました本当にありがとうございます。

「【デスサイズ】!」


動き出したのは同時だった。

俺はスキルを発動して黒い靄が纏わりついた両手鎌を構え、ゴブリンジェネラルに回り込むようにして駆ける。

対して奴も両手剣を中段に構えてこちらへ向かってくる。

俺の動きは読まれているようだ。

………ここだ!


「【アシスト・アタック】!【アシスト・スピード】!」


正直存在を忘れてたけど、ゴブリンクレリックから【吸魂】スキルで取得した【付与魔法】だ。

ゴブリンクレリックからは【回復魔法】も取得する事が出来ていた。

【付与魔法】によって強化された俺の攻撃は加速する。


「ハァァァアッ!」


俺はそのまま速度に任せて思い切り両手鎌を振るう。


「!?」


流石に【付与魔法】で強化された俺の上昇した速さに驚いたゴブリンジェネラルだったが、咄嵯に反応してきて持っている両手剣で防御する。


「甘い!」


それをみた俺は両手鎌を上手く操ってゴブリンジェネラルの防御に使っている両手剣を避けるようにして左腕を切り裂く。


「グガァァァアアッ!」


ゴブリンジェネラルはその痛みに耐えきれなかったのか悲鳴をあげる。

だけど切り裂いたはずの左腕はまだ残っている。

だがその左腕はダラリと下がっていて力が入っていないようだった。

ゴブリンジェネラルはなんとか左腕を動かそうとしているが左腕は脱力していて力が入る様子はない。

今まで使う事がなかったし【鑑定】しても魂に直接攻撃出来る事しかわからなかったからどんなものかちゃんとわかっていなかったが、どうやらこの攻撃は魂に直接攻撃することで一時的に機能不全にする事が出来るらしい。

つまり、今のゴブリンジェネラルは片腕を失っている状態と同じなのだ。

だが、まだ終わりじゃないぞ?


「はあッ!!」


俺は続けて残った右腕を狙って再び両手鎌を振り下ろす。

すると今度は切り裂く事はできず、ゴブリンジェネラルに両手剣で防御される。

【付与魔法】で強化されているとはいえ防御されたらただの力勝負になる。

感覚的には攻撃ステータスが強化していても負けている。

つまり俺が力負けして押し切られてしまうということだ。

それを理解した俺はゴブリンジェネラルが両手剣を右手で押し込んでくるのと同時に後ろに飛び退いて回転しながら勢いを殺して壁に着地して地面に下りる。


「【付与魔法】使っても力負けてんのかよ………」


「………」


俺が吹き飛ばされたのを見てゴブリンジェネラルは突撃してくるか俺の出方を伺うために両手剣を構えるのかと考えていたが実際には違った。

ゴブリンジェネラルは左腕だけでなく右腕も脱力する。

………なんだ?


「グァァアアアッ!!!」


そして気合を入れるように雄叫びをあげて身体に力を入れ始めたのだ。

その瞬間ゴブリンジェネラルの身体から紅い煙のようなオーラが立ち上る。


「まさかお前……っ!」


心当たりがある。

唯一あいつのステータスの中でわからなかったスキルだ。

………【闘気】

流石にスキルまで鑑定している暇がなかったからわからなかったがいまならわかる。

あのスキルは身体能力を強化するスキルだろう。

さっきまでの比にならないくらい威圧感が増している。


「………強キ者ヨ………」


「なっ!」


喋った!?

今までのモンスターはエルマを除いて話す事はなかったのに。


「我ノ前ニ立ツ貴様ヲ倒スコトデゴゴハ安泰ドナルダロウ………キングトクイーンノ元ニ行カゼルワケニハイガナイ」


「………なるほどね」


こいつはダンジョンのボスであるゴブリンキングと聞いたことなかったがゴブリンクイーンの所に行かせないために倒したいってわけか。


「行クゾ」


「それは無理だ!」


俺はもう一度突っ込んできたゴブリンジェネラルに両手鎌を横に薙ぐ。


「ガァッ!」


ゴブリンジェネラルは俺の両手鎌を飛ぶようにして避けて空中から斬りかかってきた。

未だ左腕は脱力して動いていないだろうから右腕だけだったらそこまで力は入りきってないだろう。

俺は振り下ろしてきたゴブリンジェネラルの両手剣を両手鎌で受け止めるが踏ん張りきれずに押し込まれる。

そのまま鍔迫り合いになるが俺は必死に堪えて耐える。


「グヌゥウウッ!」


「ぬぅおおおぉおっ!」


お互いに声を出しながら力を込める。


「オオオォオッ!」


「うりゃぁあああっ!」


そしてそのまま弾き飛ばされて距離を取らされる。


「マダマダ行クゾ。強キ者ヨ」


「………上等だ!」


***


「【ウインドカッター】!【ファイアジャベリン】!」


どれだけ時間が経っただろう。

俺は両手鎌でゴブリンジェネラルは両手剣を使って打ち合う。

ゴブリンジェネラルは【闘気】を使って身体能力を強化し、俺は【付与魔法】と武器に魔力を流す時練習をしていた時にオマケで会得した魔力を身体に流して身体能力を強化している。

お互いの一撃は致命傷になりかねない。

だからどうしても攻めきれない。


「【ファイアアロー】!」


「グガァアアッ!」


俺の放った火の壁にゴブリンジェネラルは一瞬動きを止める。

その隙を狙って【付与魔法】で強化された脚力で一気に距離を詰める。


「はあッ!!」


「グッ!」


ゴブリンジェネラルはギリギリ反応できて両手剣を盾にして防ごうとするが、俺は構わず両手鎌を振り下ろす。

そしてゴブリンジェネラルの腕ごと切り裂いた。

………だが、俺も両手剣で脇腹を切りつけられていた。


「くそっ!」


俺はバックステップで一度離れて息を整える。

正直もう体力の限界が近い。

だが、ゴブリンジェネラルはまだピンピンしている。

……このままじゃジリ貧か。


「………ふー」


よし、決めた。

俺は覚悟を決めて両手鎌を構えてゴブリンジェネラルに向かっていく。

ゴブリンジェネラルは俺の行動が予想外だったのか驚いた顔をする。


「……来イ」


「おらあああぁっ!!」


「ムッ!」


俺が突っ込むのに合わせてゴブリンジェネラルは両手剣を上段に構える。


「ムンッ!」


そしてゴブリンジェネラルの振り下ろしを両手鎌で防御したが壁に叩きつけられる。


「グッ………」


だけどそれで良い(・・・・・・・・)

俺はそのまま壁からずるずると落ちる。

そしてそのまま動かないでいるとゴブリンジェネラルはゆっくりと近づいてくる。

それを見たユキが近づいてこようとしているがゴブリンジェネラルに見えないように手で制する。


「……見事ダッタ。セメテ一撃デ苦シマセズニ逝カセテヤロウ」


「………」


ゴブリンジェネラルは剣を振り上げて振り下ろしてくる。

その瞬間俺は幽体離脱(仮)で自分の身体から抜け出してゴブリンジェネラルの右腕を狙って右の掌をつきだす。


「【ウインドカッター】!」


ゴブリンジェネラルからしたらなにもないところから唐突に魔法が出てきたような物だ。

そんな意識外からの魔法を避けきれるわけもなくなんの抵抗もなくゴブリンジェネラルの右腕を風の刃で斬り落とす。

ゴブリンジェネラルは驚愕の顔をしてすぐに後ろに下がる。


「ガァッ!?オノレェッ!」


ゴブリンジェネラルは俺を睨みつけてきた。

俺はそれを気にせず自分の身体に戻って両手鎌を拾い上げるとまたゆっくり歩いて近づく。


「まあ、わからないよな普通は」


「ナニオッ!ナニオシタァッ!」


「お前に説明してもわからねえよ」


「グッ………グァァァアアア!」


俺がそう言うとゴブリンジェネラルは攻撃に使える足を使って蹴りつけてくる。

だけど俺はゴブリンジェネラルの懐に入るとそのまま首に向かって鎌を振るう。


「……終わりだ」


「ガッ……ァッ…………」


そしてゴブリンジェネラルの首が落ち、塵になって消えていく。

それと同時にゴブリンキングの部屋への扉が現れる。


「………悪いな………俺は負けるわけにはいかないんだわ」


「ワフゥ!」


ゴブリンジェネラルが塵になって消えるとユキが駆け寄ってきた。


「勝ったぞ」


「ガウ!」


俺は膝をつく。

するとそのまま倒れそうになるが、なんとか踏ん張って立ち上がる。


「よし、行くか」


「ガルルッ」


そして俺たちはゴブリンジェネラルを倒したことで現れた扉の前に立つ。

………多分だがあいつの言う通りならこの先にはゴブリンキングとゴブリンクイーンがいるはずだ。

俺は深呼吸して扉を開けるために扉に手を掛ける。

だけどそこで手を止める。

………ゴブリンキングを倒したら管理者さんはダンジョンは潰れるって言ってたよな?

潰れるってことは消滅と同等だよな………?

じゃあ潰しちゃったらあの異世界に続いている出入り口はどうなる?

エスカリアさんとアーニャさんが国を追われたとはいえ唯一の故郷に帰るための出入り口はどうなる?

………どうすれば良いんだよ………

最後まで読んでいただきありがとうございました。

続きが読みたいって思っていただけたのならブックマークと広告の下にある☆☆☆☆☆に評価をしてくだされば作者のやる気がマシマシになりますのでぜひお願いします。

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