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ゴブリンマーシャル

久しぶりにこっちを投稿した(*´艸`)

「ふぅ……よし!それじゃあ今度こそ行ってきます!」


 死にたくなってくるぐらいの羞恥心を感じるセリフをフレアに言い放ってしまった俺は、またダンケルクさん達のいる扉前に戻ってきた。


 その時ダンケルクさん達がニヤニヤしていたのが気になったけど……聞こえてないよな?さっきのフレアとのやり取り。


「おう!頼んだぜあんちゃん!」


「うむ!頼んだぞソラよ!」


 まあ、今はゴブリンエンプレスに集中しよう。


 ダンケルクさん達ももうニヤニヤしてはいないし、フレアもさっきのことを気にしてないのか普通だ……し…………よし。気にするな。


 フレアの耳が赤かった気がするけど、とにかく気にするな。


 そう自分に言い聞かせるようにしながら、ダンケルクさん達の応援の声を聞き、扉を開けてボス部屋に入る。

 ボス部屋に入った瞬間、なにがあっても良いように月影を構えながら警戒して様子を窺う。


 そして、ボス部屋を見渡すとどうにも見覚えのある。というか見覚えのしかない部屋だった。

 ボス部屋はこれまでの洞窟のような見た目ではなく、石造りの壁に床。どうみても俺の記憶にも新しい『ゴブリンキングの巣』のゴブリンキングがいたボス部屋そのままだ。


 だけど、二つ違う点がある。まずは、部屋の中央になにもいないという点。


『ゴブリンキングの巣』の時にはゴブリンキングが中央に立っていたが、なにもいない。

 そして、二つ目が……


「ずいぶんと上から見下ろしてくれるな?ゴブリンエンプレス?」


 ボス部屋の奥の方には階段があるところ。


 そして、その頂点にそいつはいた。


 そいつはふてぶてしい顔をしながら肘をつき、今も俺を上から見つめている。後ろにはフレアが作ったであろう大剣が地面に刺されているのか直立していて、首にはなにかの牙だが爪だかで作られたネックレスのようなものを着けていた。


「ふ~ん。私のお城に入ってきた侵入者(ネズミ)にはこれで十分だと思うんだけどね」


 そういいながら、ゴブリンエンプレスは俺を見下ろし続ける。


「いや~それは悪いね……!」


 まあ、会話を続ける意味もないし月影を構えながら跳躍して一気にゴブリンエンプレスのいる場所まで飛ぶ。


 そして、月影をゴブリンエンプレスの首を切り飛ばすために月影を振り抜く。


「……ッ!?」


 だけど、俺の振った月影はゴブリンエンプレスの背後に直立している体験の後ろから一つの影が出てきて、月影の軌道をゴブリンエンプレスから逸らした。


 逸らしたということでゴブリングラップラーかと思ったけど、俺の月影を逸らしたのは剣だった事から考えるにゴブリングラップラーではないだろう。


「おっと」


 そんなことを考えてるうちにも、俺の月影を逸らしたやつが反撃で剣を振るってきたのでそれを避けて階段を下りたもとの場所まで戻る。


 剣を振る速度はかなりのもので、少なくとも上の階層で散々戦ってきたゴブリンアーマーナイトよりは早く感じた。


「よくやったわマーシャル」


「はっ」


 ゴブリンエンプレスの口から出てきた名前はマーシャル。そのマーシャルと呼んだのに反応したからあいつの名前はゴブリンマーシャルかな?


 邪魔はされちゃったけど、さっきのでゴブリンエンプレスを倒せてればラッキー程度の認識だったから、逆に不意打ちされなくてよかったとでも思っておこう。


 まあ、なにはともあれ。


「【鑑定】」


 まずは【鑑定】で二体のステータスを確認する。


 ------


 名前:なし

 性別:♂

 種族:ゴブリンマーシャルLv:28


 体力:15600/15600 魔力:680/680

 攻撃:9085

 防御:7700

 俊敏:5200

 器用:4400

 知力:3500

 幸運:95


 所持SP35

 魔法スキル:無し

 取得スキル:【剣術Lv9】【攻撃強化Lv5】

【身体強化Lv9】【気配探知Lv7】【斬撃強化Lv8】【指揮Lv5】

 固有スキル:なし

 称号:小鬼元師


 ------


 ------


 名前:なし

 性別:♀

 種族:ゴブリンエンプレスLv:36


 体力:20300/20300 魔力:90/90

 攻撃:12350

 防御:5680

 俊敏:10700

 器用:3700

 知力:2400

 幸運:125


 所持SP145

 魔法スキル:無し

 取得スキル:【大剣術Lv5】【攻撃強化LvMax】

【身体強化LvMax】【女帝の威圧Lv6】

 固有スキル:なし

 称号:小鬼女帝


 ------


 ……わ~お。どっちもすんごいなこれ。


 これはどうにか片方ずつやらなきゃなきつそうだな。

 そうとなるとどうやってこの二体を分断するかなんだけど……


「マーシャル、それじゃああとはよろしくね」


「はっ!お任せください」


 と、そんな感じでなんとかあの二体をどうやって分断するかを考えていたら、ゴブリンエンプレスの言葉を聞いたゴブリンマーシャルだけが飛び下りてきた。


「……どういうつもりだ?なんでお前だけ……」


「ふん。貴様なんぞのような、ただの侵入者(ネズミ)にあのお方が手を下す必要はない。俺で十分だ」


「言ってくれるな……」


 カッチーンと来ちゃったよ。まあ、確かにダンジョンに入ってきた侵入者って言うのは間違ってはいないんだけどさ。


「その言葉。後悔するなよ?」


「ふん!後悔するか。それよりも……恨み、しっかりとここで晴らさせてもらおうか!」


 ……どういうことだ?怨み?ゴブリンマーシャルとはここが初対面のはずなんだけど……


「ふ……わからないと言った表情だな?」


「……実際覚えはないからな」


「フッフッフッそうだろうな。なんせ私とあのお方はお前が王と戦っている時に見ている事しかできなかったのだからな」


「王……?」


 王……王……まさか……!!!


「ゴブリンキングのことか!!!」


「ふっ……ああそうだ。王が戦っているなか、私はあの方の護衛を命じられ戦いに参戦させていただくことすらできなかった。

 できたのはお前が王を倒したことでできた転移の魔法陣を使ってあの方を逃がすことだけ……わかるか貴様に!守るべき王を守れずおめおめと敵から逃げた屈辱がぁ!

 今の私には、王から頼まれたあの方を守れという命を受け今日まであの方を守るという役目があった。だが、こうしてお前があの方を倒しに来たというのなら、私は全力を持ってお前を叩き潰そう!」

『必中のダンジョン探索』この作品を現在、主に投稿してます。

https://ncode.syosetu.com/n1100hu/


良かったら読んでみてください。少なくともこの作品の反省点を生かしてるので、この作品よりは面白いですよ(*´▽`*)


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