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プロローグ(3月19日改稿)

 あ~あ…なんでこんなことになったんだろうな………


 俺、神山空は入学式が終わってから片付けをしてたからちょっと帰りが遅くなっただけのただの高校2年生だったんだ。


 友人も多くはないが少なくもなかった。


 ………いや、ごめん。盛った。


 客観的に見たら少なかったけどそれでも全然よかったと思う。


 そんなごく普通の高校生をしていた俺は………





 病院のベッドで体に包帯を巻かれ、足は吊られて、腕はガッチガチに固定された状態で横になっていた。





 なぜこうなったかと思い出してみると、掠れている視界の中で見えていたのは電柱にぶつかって煙を出して止まっている乗用車、何があったのかを見に来ている野次馬、尻餅をついてる中学生くらいの少女二人、そして………俺から流れていたであろう赤い液体。


 正直頭を打ったせいで意識が朦朧としていたからあまり覚えていないが、まあ、皆さんお分かりの通り、俺はトラック転生よろしく、信号無視した乗用車に撥ねられそうになっていた少女二人を押し出して代わりに信号無視してきた乗用車にぶつけられてしまった。


 しかも中々スピードを出していたのか、その乗用車に跳ね飛ばされてしまったらしい。


 そしてそのまま、あ~死ぬなって思いながら意識を失って気付いたらさっきの状況だよ。


 なにか俺が運ばれてきてから1日経ったら身体が動いたりしていたらしいけど、俺がその話を聞いても俺に意識はなかったから覚えは一切ないんだけどさ。


 生きてたのは良いんだけど正直この状態はヤバい。

 本当に全身痛い。


 意識が戻ったってことで身体に意識が向くようになってからずっと全身に激痛が走っている。


 ああー………痛ぇ………まじいてえ………


 この状況になってみると固定されていても体中痛くて痛くてたまらない。


 ぶっちゃけ息をするのも痛い。


 実際、意識が戻ってから3日経っているが良くなっている気がしない。


 マジで痛い。


 夜も度々痛みで起きちゃってるし……


 それでも死にかけてたところからここまでの回復がありえないぐらい早いって病院の先生に言われてるんだけど実感がない。


 親父とお袋は俺が小学校三年生の時に事故で死んじゃったから今は爺ちゃんが色々と事故に関しては対応してくれているからありがたい。


 だけど、親父とお袋も事故で死んじゃったからめちゃくちゃ心配かけてしまっているから本当に申し訳ない。


 コンッコンッ


 そんな事を考えていたら病室の扉がノックされた。


 病室には俺だけなので他の患者さんのお見舞いとかじゃなくて用があるのは俺のはず。


 まあ、看護師さんかなと当たりをつける。


「………ッ!」


 ドアの外にいるであろう人に向かって声を出そうとしたら声が出なかった。


 まあ、そりゃこんだけの大怪我してたらしゃべるだけでも結構辛いわな。


 息をするだけでも痛いんだし。


 実際声を出すだけでかなり身体に痛みが走っている。


「失礼します………」

「…」


 入ってきたのは看護師さんではなくて黒髪ロングストレートの黒い瞳で眼鏡をかけた女の子と白髪ミディアムショートの女の子だった。


 え? 誰この子達? 見覚え無いんだけど。


 俺が困惑しているとその二人は俺の顔を見て驚いていた。


「………お姉ちゃん?」


「嘘!?︎ 起きてる、起きてるよ! あの人が!」


「………うん………起きてる」


「よかったぁ! 本当によかったよ!」


 なんか二人が喜んでいるような感じだけど、どういうことなんだろ?


 それにしても可愛い子達だなぁ。


 ………でもまずは。


「ね゛ぇぎみだぢ……」


「あ、はい。なんですか?」


 俺が痛みを我慢して声を絞り出す。


 するとさっきまで喜んでいた姉と呼ばれていた眼鏡をかけた女の子が反応してくれる。


「おれがおぎでいでるのによろごんでぐれるのはうれじいんだげど、こごはびょういんだがらぢょっど声は小さぐじようね(俺が起きているのに喜んでくれるのは嬉しいんだけどここは病院だからちょっと声は小さくしようね)」


「「………あ………」」


 2人は今気づいたとばかりに反応したのだが、2人がその事に気づくのがちょっと遅く、廊下を通りかかった看護師さんに2人はたっぷりと怒られるのだった。


 ***


「えっと………はじめましてでいいのかな? 姉の宮田雪奈って言います。それでこの子が………」


「………はじめまして………妹の宮田玲奈………です」


「「あの時助けてくれて本当にありがとうございました!」」


「お゛ればがみやま゛ぞら。ごんなだいぜい゛でごめんね゛(俺は神山空こんな体勢でごめんね)」


 どうやらしっかりしてそうな眼鏡で黒髪ロングの女の子が雪奈ちゃん、白髪ロングのマイペースそうな女の子が玲奈ちゃんというらしい。


「い、いえ! 謝らないでください! そんな事になってしまったのは私達のせいなんですから気にしないでください!」


 そう言ってくれるのは今の俺の体の状態の関係上とてもありがたいんだけど………その言い方だとこの二人のせいで俺がこんな大怪我負ってしまったように聞こえちゃうんだけど?


 俺の記憶通りなら2人は絶対に悪くないと思うんだけど。


「なんでおれ゛の怪我がふだりのぜいになっぢゃうの゛? ふだりはなにもわるぐながっだばずでじょ?(なんで俺の怪我が2人のせいになっちゃうの? 2人はなにも悪くなかったはずでしょ?)」


「そ、それはですね………」


「………実は」


 そこから2人の話を聞くにどうやら2人は二卵性の双子の姉妹らしく、2人で一緒に今年高校一年生になったばかりの新入生らしい。


 しかも俺と同じ四聖高校に入学していて俺の後輩になるらしいのだが……


 ……あ~………そういえば入学式の時に名前を教師が呼んだときに2人の名前を聞いたような聞いてないような………


 そして、入学式の後一緒に学校に行ったみたいだがその時に信号無視してきた車にはねられそうになったところを俺に助けられたらしい。


 ………うん。


「い゛や、やっぱりぞれはふだりのぜいじゃない゛よね?(いや、やっぱりそれは2人のせいじゃないよね?)」


「いいえ違いません。私達がしっかり周りを見てれば神山さんがこんなことにならなかったかもしれないのに………」


「………青信号でもしっかり周りを見てれば良かった」


 2人はそう言うと肩を落として後悔してますといった暗いオーラが見えるくらい落ち込んでしまった。


 だけど正直俺は2人を助けられた事はまったく後悔はしてない。


 だって、男の俺がこんな大怪我負ってるんだから見るからに俺よりも身長が低いし、体つきも男の俺と比べても俺よりも男らしいわけでもなくちゃんと女の子らしい体つきをしている。


 そんな俺がこんな大怪我なんだから、2人があのまま轢かれてたら無事でいられた保証なんてなかった。


 もしかしたら命を落としてしまっていたのかもしれないんだから結果的には良かった。


 それに病院の先生にも俺の回復が早いって言われたんだしさ。


 そして何よりこうして無事な姿で俺の前に現れてくれたことが嬉しかった。


 無事でいることがわかったんだそれだけでしっかり助けられたって実感がわいてくる。


「まぁ、あ゛んまりぎにじないで。たずげられだんならぞれで おれ゛は本望 だよ(まぁ、あんまり気にしないで。助けられたんならそれで俺は本望だよ)」


「………神山さん………じゃ、じゃあせめてもの罪滅ぼしとして何かさせてください!」


「………うん。なにか欲しいものがあったら買ってくる………よ?」


「………はっ! エッチな事は駄目ですよ!」


 ………うーん………


 確かに何でもしてくれると言ってくれるのは嬉しいけど別に何もいらないんだよなぁ。


 それにお金に関しては一応両親の遺産があるし、入院費に関しても保険とかでなんとかなりそうだし特に困ったことはないのだ。


 それにそもそも俺自身があまり物欲が無いためどうしてもほしいものが思い付かない。


 本当に何もいらないんだよな………


「ごめん゛………ほじいものはどぐにないんだ(ごめん………欲しい物は特にないんだ)」


 俺がそう言うと2人は持ち直してたオーラがまた暗いものになっていったように感じる。


「………そうなんですか」


「………残念」


「だからそのがわりといっではなんだげどざ(だからその代わりと言ってはなんだけどさ)」


 俺がそう言った瞬間、2人の目が輝いた気がした。


「はい!なんでも言ってください!」


「………出来る限り頑張る………!」


 ………うわー凄く気合入ってるように見えるのは俺だけだろうか?


 少し不安になりながらも俺は考えてたことを口に出す。


「お゛れどどもだぢになっでぐれないがな?(俺と友達になってくれないかな?)」


 俺の言葉を聞いた2人はキョトンとした顔をしていた。


「私達ですか!?」


「………友達になってくれ?」


「そ、それくらいで良いんですか?」


「………他には何もいらないの?」


 俺の言葉はどうやら2人には意外だったようで戸惑っているみたいだった。


「恥ずがじいごどにお゛ればどもだぢがずぐないからざ、ふだりみだいにがわいい女の子とともだぢになれだらうれじいなって………(恥ずかしいことに俺は友達が少ないからさ、2人みたいに可愛い女の子と友達になれたら嬉しいなって………)」


「………な、なるほど………」


「………」


 2人は俺の答えを聞いて納得してくれたみたいでホッとする。


 そしてそんな2人は顔が赤くなっているように見える。


 ………今の俺の言葉、何も知らない人が聞いたらめちゃくちゃ恥ずかしいなこれ。


 俺も顔赤くなってねえよな?


「わ、わかりました! じゃあ今から私たち友達ですね!」


「………私も構わない。これから、よろしく」


「ありがどう。ごぢらごぞよろじぐね(ありがとう。こちらこそよろしくね)」


 2人と握手したかったけどこんな状態じゃできるわけないから諦める。


 だけど2人共了承してくれて俺は心の中でガッツポーズする。


「じゃ、じゃあ、これから私のことは雪奈って呼んでください!」


「………私は玲奈でいい」


「じゃあ、お゛れもぞらでい゛いよ(じゃあ、俺も空でいいよ)」


「はい! 改めてよろしくお願いします空さん!」


「………こちらこそよろしく空くん」


「よ ろじぐね ふだりども(よろしくね2人とも)」


 それから俺は2人のことを名前で呼ぶことになったし2人も俺の事を名前で呼んでくれるようになった。


 その後は2人は面会時間ギリギリまで俺と話してくれて、そして病室を出ていった。


 2人が帰った後、俺は疲れていたのかそのまま寝てしまったのだった。


 いや~こんな目にあったけど生きてるし、あんなに可愛い子達と友達になれたから十分得だったな~




 ~~~~~~~~~~

 《4日前、???side》


『防衛システムダウン。次元ノ境界ガ一部崩壊。空間ノ穴がガ発生。ゴ¥リ%2体、レッ%ー¥$ス1体ガ侵入。防衛システム復旧。空間ノ穴修復完了。次元ノ境界修復完了』


『ゴ¥リ%2体ハ日本ニ侵入後行方不明。索敵開始』


『レッ%ー¥$ス1体ハ重傷ノ人間に憑依。観察開始』


 《3日前???side》


『観察結果。レッ%ー¥$スノ消滅を確認。憑依体ノ魂ト統合ヲ確認』

『憑依体ノ人格正常。異常無シ』


『観察終了。防衛開始』

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

続きが読みたいって思っていただけたのならブックマークと広告の下にある☆☆☆☆☆に評価をしてくだされば作者のやる気がマシマシになりますのでぜひお願いします。

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